このレビューはネタバレを含みます
レイモンドとレディーが賭博台で向き合うシーンがあまりにも美しくこれだけでも見る価値のある映画だと感じる。
豪華で儚い時代と滑稽な人々を映すが、主導は一人の男の物語であるから見ていられる。その一人の男が>>続きを読む
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最大限まで耳を研ぎ澄まされスタートした。
固定されたカメラで私達は彼らの生活を覗き見る。彼らには聞こえない銃声も悲鳴何もかもが聞こえる。
当然のように流れ落ち試着するコート、灰を栄養に育つ鮮やかな花々>>続きを読む
ヴィム・ヴェンダースが撮るラストシーンが大好きだ。
小津安次郎への敬愛が滲み出ている。
映画は個人的なものであるべきというスコセッシの言葉を信条に生きているので、一人の男の人生を描くこの映画も僕にとっ>>続きを読む
宇宙に散らばる人生を観せてくれるマーティン・スコセッシとロバート・デ・ニーロが私の人生のバイブルである。
そうでなくてもこの映画は完璧で越えようのない聖域なようなものがある。
東京大空襲を生きのびた祖母のいる自分の家族像に重なるものがあまりにも多い。
時を超える名作であり、日本人として触れることが出来る幸せに感謝したい。
ゲイの兄を受け入れるシーンだけに本当の平等があった。
全てをフィクションに変えるラストが良い。
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一昔前(ゴダール、キューブリックらの時代)のように長尺の音楽と一定の映像から始まる今作。
固定のアングルは静かな自然にある日常を映す。そこには怒りや悲しみが存在しない様。
これを変容させるのはストリン>>続きを読む
全ての人の孤独を映す強烈なラスト。
孤独が纏う絶対的な力とそれでもそこにある愛の力。
久しぶりにぼろぼろ泣いた、映画に飲み込まれながら、
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たった3時間で理解した気になるのはいけない。「キラーズオブザフラワームーン」でも感じた史実に基づく作品の性である。私達が観たのは多面的な彼の歴史の一辺にも満たないはずだ。
しかしながら圧倒的な3時間は>>続きを読む
いざレビューを書こうとしてここまで言葉が無力だと実感する映画は他に無い。
こんなふざけた素晴らしい映画を撮って許されるのはタランティーノだけだし、ほかに誰もこんなものを作ろうとも思わない。
オマージュもおふざけも詰め込んだ批評映画。
クリストフ・ヴァルツはすごい。
マーティン・スコセッシやマイケル・マンがつくる重厚でスタイリッシュ、欲と愛と人生が詰まったこんな映画を求めて生きている。
愛すべきドル三部作の最後を飾る超大作。
ひとり、またひとりと主役の増えたこの作品を終わらせるのはポンチョを纏ったあの男しかいない。
探り合い、手を取り合い、凸凹コンビが戦場を越え、屍を越え、たどり着>>続きを読む
クリント・イーストウッドだけで1枚絵は完成するのに何故かリー・ヴァン・クリーフというこの世で最も渋くイカした男もいる。とんでもない。
クリント・イーストウッドが満を持して映る最初のシーンはマカロニ・>>続きを読む
クリント・イーストウッドは馬に乗ってスクリーンに登場するだけで絵になる。とんでもない人、映画のために生まれてきた人だ。
オープニングの突き刺すような赤と大音量のモリコーネ、めまいがするほど痺れるラスト>>続きを読む
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至上の映像が砂嵐の如く押し寄せる超大作。
part1は世界観を頭に入れるための過程を済ませた2度目の視聴がとても有意義だったがpart2は違う。
シンプルな物語は進み、近距離のカットから広大な砂漠と移>>続きを読む
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碁石の白と黒、世界はひとつに収まらないカオス
それでもひとつの解を出そうものならたちまち世界は黄金の螺旋に取り込まれ崩壊する。
貝殻、覗き穴、碁盤、基盤、それを映す長方形の映像、モノクロ、ミュージック>>続きを読む
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好きなものぶっ込んで映画作れてよかったよねタランティーノ
日本、香港映画更にはマカロニ・ウェスタンまで、オマージュぶっこみ鍋映画。途中まではまだ我慢してたのに好きなものが多すぎて最後は大渋滞。日本人な>>続きを読む