わんわんぱにっくさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ちひろさん(2023年製作の映画)

3.9

同じ星に生まれた誰かのためにある映画。
連作短編っぽいけどそれを感じさせない脚本も良かった。脂の乗った役者陣に良い出汁をとる監督。絶対美味いやつ。

バビロン(2021年製作の映画)

4.0

1920年代、ハリウッド黄金時代の狂騒と、混乱。芸術のために捧げられた混沌を是とせず、しかし非ともしない抱擁にじわっと涙が出る。胃のもたれる(ちょっと狙い過ぎている)要素もあったが、とても意味のある3>>続きを読む

ヘルドッグス(2022年製作の映画)

4.1

いくらなんでもヤクザすぎる。容赦を知らないピュアな暴力が、冬場の静電気のように突発的にやってくる。国産ノワールもここまでやるか!という感動が確かにあった。

BU・SU(1987年製作の映画)

3.8

美麗な映像ながら「この脚本はこの映像で合ってるのか……?」と思ってしまう。
美人と暴力は全てを解決する。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.1

アニメーションの一つの最高峰を観たという感動!
情報を削ぎ落として手に入れた翼に観客を乗せコートを駆け巡る2時間。研ぎ澄まされた構成と演出にアドレナリンが脳を満たす。

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

4.1

軽妙な台詞回しとリッチな小道具がツイストを加えながら物語を牽引する。最後までチョコたっぷりのトンチキ館ミステリー!最高!前作を凌ぐド傑作!
この馬鹿げたパーティーに彼が招かれた理由に納得。

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.2

ド傑作。超高精細な画面と重厚な劇伴が凄惨な戦場を物語る。
ほんの一瞬映っただけの、決して交わらない水溜まりの青と血の脂がやけに印象に残っている。

街の上で(2019年製作の映画)

4.2

イントロしかないプレイリスト。始まりそうで何も始まらないまま「あれ、でも意外と良いトラックになってるな」と大満足。同じ副流煙を吸っただけの仲が妙に心地よい瞬間は確かにあって、そういう気まずさと少しの慈>>続きを読む

ひらいて(2021年製作の映画)

4.0

視線が語る意識と視界の外側で渦巻く意図が巧妙に繋がっていく前半、瞳の奥で眠っていた本意と、それが少しずつ開かれていく後半どちらも良かった。
静の暴力が画面の中に満ちていて、いい意味で居心地の悪い映画だ
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.8

ブラピ、いや、ブラぴがとにかくかわいい映画。
還暦を前にしてなお最高値を更新し続けるブラッド・ピットが殺し屋たちに愛されまくる126分。
日本の描写は全部間違えているが、それはそれで良い。

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.1

思ってたのと違う!でもこれはこれで良い!
ホラーのジェームズ・ワンとアクアマンのジェームズ・ワンが驚異的なコラボレーションを遂げ生み出された傑作。
異形の殺人鬼ガヴリエルの造形も最高。
ジェームズ・ワ
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.8

高校演劇原作らしい爽やかな青春のレールの上を緩やかに走る列車。絶え間なく鳴り続ける応援歌に身を委ね、窓の外に広がる風景に心奪われる瞬間が確かにあった。
演劇のライブ感と映画のグルーヴ感を両立させつつ、
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女神の継承(2021年製作の映画)

4.0

タイの新垣結衣が不思議な力で無双する痛快ホラーモキュメンタリー。しかし痛快すぎる。勘弁してくれ。
祈祷師ニムの強キャラ感が大好きだった。
『哭声』や『呪詛』のことは一度忘れて観たほうがよい。
気になる
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呪詛(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

骨格は古今東西ホラー映画パーティーだが、演出が悉く秀逸で良かった。あの手この手で視聴者に嫌がらせをしてやろうという趣がキマっていた。好評を博してDolby Cinemaとかで上映してほしい。応援上映は>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.1

「バカバカバカ! ……でも好き」の連続。トム・クルーズの冗談じゃないアクロバットにただただ打たれる興奮。マーヴェリックの上司に同情してしまう。80年代!アメリカ!トム・クルーズ! って感じで、最高でし>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.9

オリジナルからの再解釈・リデザインは素晴らしく、製作陣のパッションは感じられる。作風上シン・ゴジラを切り離して考えるのは難しく、それと比べると切れ味に欠ける一作。