takaさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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呪われた息子の母 ローラ(2021年製作の映画)

3.7

潔いほど正統派
劇伴も控えめで終始ダークでクール
重たく禍々しい空気が全体を包むので全く安っぽく感じない

ある日から息子の皮膚が爛れ激痛に襲われる症状が頻発
母は息子を救うため自身の記憶を辿るが・・
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ソサエティー(1989年製作の映画)

3.9

「現実は見た目と違う」

やっと観た
監督 ブライアンユズナ
特殊効果メイキャップ スクリーミングマッドジョージ

ファッションや質感はいかにも80年代後期らしい作品だが、クライマックスの破壊力が抜群
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RRR(2022年製作の映画)

4.2

いちいちカッコ良くて笑けてくるw
ムサい髭の男たちが協力してファイト一発する映画
狙い過ぎなのかマジなのかギャグなのか判断に困るが、色々つっこみながら楽しく観れた

ハンパない予算であるのはひしひしと
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四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

4.0

やっぱりタイムマシンのムダ使いw

四畳半神話体系の世界観など一通り予習しておいて良かった
サマータイムマシンブルースは知っていても知らなくてもそれぞれ楽しめるかと
でもやはり、元の原作・脚本の設定の
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渇きと偽り(2020年製作の映画)

3.9

これは良いミステリー

荒野や砂漠、雪原が舞台のスリラーは大好き
オーストラリアの殺伐、荒涼とした川も干上がる広大な農場
だだっ広く空も高いのに閉塞感が物凄く終始息苦しい

皆後ろ暗い過去を持っている
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愛する人に伝える言葉(2021年製作の映画)

4.2

この先いずれは備えなければならない話
もしかしてそれは知らず知らず差し迫っていることかもしれない

もし癌と宣告されて余命を知りたいか知りたくないか(自分は知りたい)
治療方針は?・・等、今作はその選
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N・P(2020年製作の映画)

4.5

これは劇場で観たい作品
予告編通り"音"の映画でもありました

基本的には静かだけど、突如フィードバック音やノイズミュージックが炸裂する

今作は無声映画
台詞だけ排除し環境音は残されたままなのだが、
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デソレーション・センター(2018年製作の映画)

4.0

80年代中頃にこんなクールなシーンが存在していたとは・・

当時ロサンゼルスのメインストリームはLAメタルが席巻していたが、特に警察から目の敵にされたハードコアパンクバンドの一部は砂漠地帯に活路を広げ
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狂気の愛(1985年製作の映画)

-

これなんぞw
ずっとハイテンションで疲れる笑
薬やってんなと思ったらやっぱりやってたw

一応ドストエフスキーの「白痴」がインスパイア元らしい
意味不明な言葉の連発でおまけに声もデカい
銃乱射やナイフ
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アザー・ミュージック(2019年製作の映画)

5.0

アンダーグラウンドミュージックをセレクトするNYのレコードショップOTHER MUSICが惜しまれつつ閉店するまでの話
と同時に各々思い入れのあるレコード店に想いを馳せる音楽好きにとっての傑作ドキュメ
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親密さ(2012年製作の映画)

4.8

もうパーフェクトに近いのでは・・

演劇に情熱を傾ける若者達の話
電車内、稽古場、自宅、橋の上とごく限られた場所だけど4時間強飽きさせない
濱口監督の惹きつける画作りと言葉の魔力で最後まで釘付け

"
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ゴダールのマリア(1984年製作の映画)

4.0

なんだろう、すごく面白かった
このカップリング、共通点はマリアという名と林檎、そして突然の裸体か


ゴダールの「こんにちは、マリア」

水面、月、夕陽や動植物など自然のカットがちょいちょい挟まれる
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愛してる!(2022年製作の映画)

3.8

面白かった!

白石晃士監督ということでホラー演出を期待していたがドキュメンタリーPOV形式方面でらしさを発揮
カメラワークは秀逸で見易くPOVであることを意識させず、撮影する女性がちょいちょい絡んで
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あやつり糸の世界(1973年製作の映画)

4.0

ファスビンダー監督初鑑賞
彼の唯一のSF作品

ブレードランナー、マトリックス、インセプション辺りのテイストだが大掛かりな設定やセットがなくても近いことが描けるという好例か

それでも近未来SF感はあ
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白いリボン(2009年製作の映画)

4.3

これは劇場で観たかった
集中力を切らさないためと、美しいモノクロ映像と重苦しさを体感したいもの

第一次大戦目前の北ドイツ
大地主の男爵が実権を握るプロテスタントの村
終始息が詰まる閉塞感がクセになる
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.0

とても静かで不思議な作品

ネタバレ禁止映画かもだけどもうバレバレ?
原題からして隠す気無いっぽい笑
でもそれは分かっていても破壊力抜群だった

長さも丁度良く、優しい時間に身を委ねられる
今の秋時期
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バビ・ヤール(2021年製作の映画)

-

これは歴史的資料価値がとても高いのでは

鮮明な映像(所々カラーも)と音(多くは映像に合わせ新たに録音されたもの)で物凄い臨場感
字幕での説明は少なくやや説明不足か

列を作ってひたすら歩いて移動させ
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響け!情熱のムリダンガム(2018年製作の映画)

4.2

熱血スポ根バトル物であり、素晴らしい音楽映画

SHIBUYA SKY 屋上展望エリアでの上映
音は若干改善されたが、風が冷たくてめちゃ寒かった・・熱い映画なのに笑


インドの両面太鼓、ムリダンガム
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ロアリング・アビス エチオピア初源のサウンド(2015年製作の映画)

4.0

イメージフォーラムフェスティバル2022
SHIBUYA SKY 展望エリア47階?での上映

特殊な上映スタイルとあってカオスw
スクリーンというかモニター?は分割線があり
小さいスピーカーは音が割
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.8

ゆる〜いコメディ、軽めのファンタジータッチながら生死について向き合った素晴らしい作品

当然テーマは重いのだがバランスが絶妙でムロツヨシの存在感と拍子抜けする音楽が見易く取っ付きやすい

人間どんなに
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.9

これはコワイより可愛い、美しいが勝ってしまった

羊の生態が可愛いし、犬や猫も鳴き声から全てが愛おしい、もちろんアダも!

ストーリーはやや平坦ながらも、アイスランドの自然が美しくネイチャー映像として
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バイオフィリア・ライブ(2014年製作の映画)

4.5

大変素晴らしいライヴ映像作品

コンセプトはテクノロジーと自然
様々な仕掛けが施された生楽器と電子音、アイスランドの女性合唱団と唯一無二の歌声を披露するビョーク
髪型と衣装のモチーフが気になる

回転
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.0

最近特にお酒を飲むことが減ってほぼ禁酒状態
コロナ禍ということも大きいが、一番は映画を観ることが多くなったから
高確率でトイレに行く羽目になるし、眠くなったり集中力が切れて理解が追いつかなくなるデメリ
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ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

4.0

ブータン王国ガサ県ルナナ村は標高4800m
なので雲がとても低く、自分だったら高山病不可避w

やる気が失意した4年目の教師ウゲンは、予期せぬ派遣命令で一番の僻地ルナナへ赴くことに
以後、全て地名と共
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タゴール・ソングス(2019年製作の映画)

4.0

タゴール、知りませんでした

インドとバングラデシュの国歌がタゴール作であり、1913年にはノーベル文学賞も

今作はタゴール本人についてというより、影響を受けた歌い手や弟子、弾き語り歌手、ラッパーや
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ルンバ・キングズ(2021年製作の映画)

5.0

これら音楽が素晴らし過ぎて、すんなり身体に入ってきた
ただ底抜けに陽気なわけではなく、憂いも感じるメロディ、だけど情熱的!

レコード音源、記録映像、フィールド録音も多くあったが全てが高クオリティだっ
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百花(2022年製作の映画)

3.7

花とピアノと花火
無や極限状態でも微かにピアノの音が

認知症、介護、ネグレクトなどの社会問題が下地にあり、映画「ファーザー」の混乱と恐怖を感じる演出を部分的に踏襲
更にあの悲しき自然災害も

認知症
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みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.5

これは良いヴァカンス
タイトルもド直球だけどイイ!

日常を忘れさせてくれるし、ヴァカンスも映画もずーっと続いて欲しかった・・が、その願いを上回る素晴らしい収め方で最高の余韻を残してくれた

「女っ気
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女必殺拳(1974年製作の映画)

3.6

普段あまり観ないタイプだけど面白かった!

〜少林寺拳法の手練れである香港と日本のハーフ兄妹
麻薬Gメンでもあった兄の失踪を知り紅竜(志穂美悦子)は横浜に帰ってくるが〜

突っ込みどころ満載だけど皆至
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.5

2回目の鑑賞
感無量です

曲、演奏、メッセージ、構成、演出、全てが素晴らしい

アフリカのリズムは泥臭くないサラッとしたものだけど、これも全然アリ、パワーも満ち溢れてる
皆でアカペラで歌うところはや
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ルードボーイ:トロージャン・レコーズの物語(2018年製作の映画)

4.5

レゲエをはじめ音楽の素晴らしさを再確認出来るドキュメンタリー

ソウル〜R&B期、SKA、レゲエ誕生、スキンズ他、章立ての構成
人種差別や移民問題など社会的背景にも言及

偉大なレジェンドたちが多数出
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バビロン(1980年製作の映画)

4.5

Peter Barakan's Music Film Festival トーク付き

思っていたよりずっとヘヴィな話

サウンドシステムを運営するグループITAL LION
Jah Shakaとのサウ
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.0

やっぱり好きって大事

好きをとことん突き詰めた人、さかなクンさん
魚への愛情が溢れ出て常に"さん"付けで呼ぶ

そこには、"好き"を否定しなかった母と家族がいて、更には先生や友達もが応援に回る
"好
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.0

夏に観たい映画

長崎の海と空がとにかく綺麗
ブーメラン島行きたい!
たどり着けるか怪しいけど笑

懐かしさも溢れてる
男子の半ズボン、青いスニーカー(アシックスもどきのやつ)、白のハイソックスは懐か
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彼女のいない部屋(2021年製作の映画)

3.9

ネタバレ禁止作品
当初開示された情報は「家出した女性の物語、のようだ」とだけ
なので書くことはかなり限られる

ネタバレ禁止だからといって、どんでん返し系ではなく、じわじわくる感じ
時系列も戸惑うこと
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青梅街道精進旅行(2008年製作の映画)

3.7

沖田修一監督の中編ロードムービー
脚本は後に「キツツキと雨」で脚本を共作することになる守屋文雄

普通の親子による普通の小旅行ドライブの普通過ぎるお話
殆ど何も起こらない様を小一時間眺めるだけw

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