EITOさんの映画レビュー・感想・評価

EITO

EITO

ミレニアム・マンボ 4Kレストア版(2001年製作の映画)

4.1

「僕はただスー・チーを見ていたい、君たちもそうだろう」と、彼のエゴだけに突き動かされたような不鮮明且つあどけない傑作。

ドリーマーズ(2003年製作の映画)

4.8

2024.6.3
記憶との理想郷の果てに他者の自我が芽生えたとき、その儚さと悲しみを以てしてそれは狂瀾の現実と化すであろう。

2024.5.2
その喪失感さえも日常と言う籠の中であり、そのまた喪失感
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関心領域(2023年製作の映画)

4.0

単に予備知識なしでストーリーがあると勘違いしていたので飽きたこと、日常生活と虐殺を音でミックスした終始続く映像を、生活者にフォーカスすることなく映像全体を眺め続けた結果、「このような状況が今そこにある>>続きを読む

ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

4.8

序盤のシーン、
フロントガラスを壊すシーンであの絶妙な画角を使ってたのはもはや感謝できる、
駿は銭形みたいな第三者的存在が好きなんだなと。これについては考えることある、たくさん。

未来少年コナン TVアニメ版(1978年製作の映画)

-

走るシーン、窓を手動で開けるシーン

すまんこれはTVで観てなんぼやもんな。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.5

リアリズムに尖りすぎて相性が悪い、
北斗の彼女と上白滝の対面のシーンで、本人も観客も「あ、これは大丈夫だ。」と思わせてからの北斗と上白滝の激烈セックスでも見せてくれたら、僕は起立して泣き叫んだんだと思
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.9

リアリズムに過度に富んだショットから(瓜二つの男、唐田えりかの「剥き出しの女感」等の)設定の非現実的な要素への着眼点の変化を見事に映し出すことによって、物語が僕自身の感情を侵食しエスカレートしていく瞬>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.8

「じゃあ他にいいエンディング思いつきますか?」と聞かれたら正直出てこないところに、濱口竜介をとやかく賞賛したい僕の素人魂が込められていると思う。石橋英子の「音楽」がベースだと言っているのだからここまで>>続きを読む

異人たち(2023年製作の映画)

3.5

孤独をエッジの効いた世界観であの深さまで追っていたところは、最近の映画にしては新鮮味に満ちていたし楽しむことができた。赤い砂漠とその節で似ているが、ストーリーがスタンダードな形をしていたので、より分か>>続きを読む

海がきこえる(1993年製作の映画)

4.0

振り回す里伽子と懐深めでむしろウェルカムな杜崎の関係は確実に今の時代にはないものだし、その甘酸っぱい関係性も音楽で茶々入れてる製作陣もなかなか可愛い。

ただ正直画面の切り替わりが異常に多いので、もっ
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.5

ヒト 怪獣 宇宙 のスケールの区別がやっぱり難しそうだなぁという印象。あと新キャラが歴代のデザインから抜け出した途端に中学生みたいなクオリティになるところとかね、
ゴジラ派として終盤猫バスみたいな扱い
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劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~(2019年製作の映画)

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人情スカスカにしたAIみたいな後輩好き。否定されるか、無視されて否定されるかってめちゃくちゃ大事なんだと思う。0と無限って似てるって言うしね。
供養供養、さらば我が鬱屈期

リズと青い鳥(2018年製作の映画)

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鎧塚さんにフォーカスしてくれるのはわしとしてはありがたい、素晴らしかった

美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

4.9

「他」から「己」への回帰、構成力
テーマ、題材の象徴、郷愁の念
「『死』は最早抽象的な存在ではなくなった。」
エントロピーへの儚き人間の抵抗感


メルボルンに住んでた時に暇すぎてRMITの展示会に行
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

1.0

考えれば考えるほど「映画」として全く機能していない
何も伝わらない、何も産み出していない、薄っぺらな自然への関心だけを誇示する何かでしかない。監督はMV出身だと聞いたが、音楽が如何に感情を揺さぶる素晴
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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

5.0

タルコフスキーやないかいっ
何かと偽物が流行りだすこの年代の作品群をちょこちょこ観ていて今更至った結論だが、所詮「偽物で本物を作る」は完成度高いほどオナニズムが増幅しているだけであり、リアルを見つめな
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コクリコ坂から(2011年製作の映画)

-

海外行ったら確実に観ると思う。
隣の部屋でどんちゃん騒ぎしているが、それには加われず、結局映画を観てしまうこの状況、とてもグローバル。in香港

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.3

2021.11.14
2024.2.9 (IMAX)
冒頭オマジュから始まり、中盤には涙が出た。永遠を語る小説を終わらせようと猛ってるんだから、文句なんて口が裂けても言えないよ。必死で進めるストーリー
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シン・レッド・ライン(1998年製作の映画)

4.3

スケールのあべこべ
「マリックしてた」としか言い難い。

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.8

虚構を如何に作り出せるか、に対しての完璧なアプローチ。スタート地点を明確にしたことで、その膨大さが顕になり、満足感に繋がる。ただ、原作読んでた時から変わらんのやけど、「納屋を燃やす男」ってめっちゃイカ>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

5.0

2021.11.4
2024.2.6
2024.4.26
システムが生まれた世界での、「必然性」の在り方。それをメインとした、システムそれ自体ではなく、それが影響する形而上学的なありとあらゆる存在の変
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.0

全課題を放り散らして一旦ブレイク
素晴らしく気持ちがいい。

追伸:日本アカデミー賞のラインナップがなんだかそんなに面白くない。話題性がない、つまんない。

ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

3.8

小さい頃の『ダークナイト』が未だにトラウマですっ飛ばしてしまうっていう...
ごめんなさい、すぐに観ます。

エル・スール(1982年製作の映画)

3.8

パイロット「aftersun」版。
ジュブナイルが生み出す高揚感を最終的に描きたかったのなら成功してると思います。ただエリセには似合わないと思う。「おもっきりベクトル変えてきたやん」みたいなエンディン
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