エルと共に必見の一作。全体の演出も切れ味抜群、最高にパンクな作品。唐突にカメラに生卵を投げつけるシーン、クラクラする程格好いい。
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戦慄のエンディングが有名ですが、中盤、とうとうグロリアにブチ切れられたフランチェスコがフラフラと階段に座り込み、鉄の棒ガンガンやるシーンもかなりヤバい。さりげなくエンディングと同じあの「動き」をしてい>>続きを読む
トッド・フィリップスからしたら、ハングオーバーもジョーカーも同じ「コメディ」というジャンルの映画なんだよね。テーマがファニーだろうがシリアスだろうがコメディ映画は撮れるっていうのをこんなにクールに証明>>続きを読む
84年のゴダール。
邦題は「ゴダールのマリア」だが、正確には「マリアの本/こんにちはマリア」。
個人的に80年代ゴダールのベスト。テーマは聖母マリアの処女懐胎。2部構成で第1部をミエヴィル、2部を>>続きを読む
83年のゴダール。
ご存知、プロスペル・メリメのカルメンが下敷きになってはいます。一応。ラウル・クタールを復帰させつつも、撮影方法を模索し、編集もちゃんとエディターを立ててみたりしてと、色々と新しい>>続きを読む
79年のジャン・リュック。いわゆる”スイス時代”の作品。
デュラス、ブコウスキなどなど文学がたっぷりと引用されてますので文オタの方はとても楽しめるでしょう。あ、でも、26歳のユペールは十代に見えるな>>続きを読む
もしも冷戦が最悪の事態を向かえていたとしたら——- 1984年にBBCが製作、核戦争後の世界を描いた「スレッズ」。専門家が何十人も関わったシュミレーション映画の最高峰が初BD化。
淡々とした描写がリ>>続きを読む
日本初公開。Barney Wilenのソロサックスに乗せて紡がれる夫婦の物語。自然光を活かした淡いグレートーンが実に美しい作品。ガレルの作品って実時間よりも長く感じません?
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宣伝で煽ってるような謎解きサスペンスみたいなのは期待しない方が良いと思う。
ただただ切ない男のドラマだった。
秀逸なのは一見メインのドラマのように見える誘拐事件が実は本筋ではないというところだ。>>続きを読む
なんと最恐のトラウマ映画「バニシング-消失-」が4月に劇場公開される!
サスペンス映画史上最も怖いと言われている隠れた名作です。よく出来てるんです。構成も伏線の張り方も見事だし。しかも痛いとかグロ>>続きを読む
もうね、爆泣ですよ。
誇張でもなんでもなく、映画史上最高のエンディングだと思いますよ。
是非三部作続けてご覧になって下さい。
極上の多幸感が味わえますよ。
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走れ!アハマッド!友のために!
ラストは何回観ても「やったぜ!!」と拍手喝采してしまう。
ノートが開かれる。あの押し花。観客がハッとした瞬間、すぐ暗転。すかさず流れる音楽。
なんてカッコいいエン>>続きを読む
僕の前に座る絵に描いたようなお洒落シネフィルカップルよ!デートに映画は大変素敵だが、よりにもよって何故ファスビンダー中最も難解だと言われてる「第三世代」を選んでしまったのだ!案の定始まって15分で2人>>続きを読む
女優役ということもあってか、普段から着ている服が豪華!それだけでも楽しめてしまうのは若尾様ファンだからかな。
本篇とは全く関係ないがDVDの装丁とても素敵だと思う。
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1963年。井上梅次監督作。
出張から帰ってきたら知らない女がいる!しかもめっちゃ酔っ払ってる!怖いから速攻タクシー呼んで追い出した!おかしな事もあるもんだと思った矢先、チンピラが怒鳴り込んでくる!>>続きを読む
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1965年。富本壮吉監督作。原作は松本清張。
偶然出会った謎多き女、みゆきの事が気になりすぎる主人公のカーディーラー梅木。彼女の謎を解こうと躍起になるが、やり口がもうまるで刑事(デカ)。あんたた>>続きを読む
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ただのホラー映画ではなく、明確に”あるテーマ”について描かれた作品です。
冒頭彼女が描いていた絵にピンときたかで評価が変わってくるでしょう。晩餐です。最期の。
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問答無用の5点満点。
ある意味驚きのエンディングですよ。
「我々は彼ら(恐竜)と共存せねばならない。」
まさかの恐竜放し飼い。そして地球は真のジュラシックワールドへ—— っておい!笑
無理ゲーす>>続きを読む
カネフスキー54歳にして監督作2作目。初々しさとまるでベテランかのような落ち着いた視線とが同居した奇跡の作品。少年の何気ない暮らしの途中に差し込まれるゾッとするような光景が本当にマジ怖い。
Netflix制作、アルフォンソ・キュアロンの新作「ローマ」。
本篇中のほとんどがロングショットと長回し。ワンシーンにどれだけ時間かけた(かかった)んだろうと考えるとクラクラしてきますよこれ笑 ト>>続きを読む
フリードキン「恐怖の報酬」リバイバル上映。
1万ドルという報奨金に思いっきり目が眩んで超危険なニトロ爆弾積んだトラックを目的地まで走らせる仕事を請け負ったおっさん4人。しかも悪路極まりないジャングル>>続きを読む
[先日発売されたブルーレイのレビューみたいになってしまってます。ご了承を]
公開当時あまりの怖さに上映中止になり、現在世界にたった2本しかフィルムが存在してないと言われる、1964年作幻の幽霊映画。>>続きを読む
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ケネス、周波数は何だ?
劇中、R.E.M.のWhat's the Frequency, Kenneth?に合わせて主人公が踊りまくるっていう印象的なシーンがあるのだけど、実はこの曲のタイトル、CBS>>続きを読む
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1945年5月の話。ワルシャワ蜂起から約1年後。ドイツ降伏の日。
後半30分が凄い。凄すぎる。
極端に二人の表情に寄ったピロートークのシーンやそこから続く墓地のシーン、急に現れる白馬や花火のように>>続きを読む
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抵抗三部作2作目。44年9月の話。ワルシャワ蜂起直後。
ドイツ軍に日に日に追い込まれたパルチザン部隊は長い長い地下水道を通り撤退するが、似たような水路を歩き回るため、はなればなれになってしまう。>>続きを読む
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抵抗三部作1作目。ワイダ28歳の時の作品。42年ドイツ占領下のポーランド。大工見習いの青年スタフは美しき女性レジスタンス、ドロタに誘われ、抵抗運動組織に参加する。
44年8月ワルシャワ蜂起の2年前の>>続きを読む
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ジャンヌ・モロー34歳。エヴァじゃなくてイヴ。アダムとイヴ。悪女映画ナンバーワン。売れっ子作家(実はウラあり)が高級娼婦に入れ上げる話。追いかければ逃げていくのに、立ち止まると寄ってくる。イヴの行動原>>続きを読む
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1917年第一次世界大戦時の話。一風変わった裁判もの。脱走兵が戦場その場で裁判にかけられる。なんとか無罪に出来ないかと弁護する大尉だが判決は銃殺刑。刑は執行されるが生き延びてしまう。刑は大尉の銃によっ>>続きを読む
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途中、椅子を上手く使った’情事’のシーンは秀逸。美しい。(バックで流れるのはクレオ・レーンのオール・ゴーン)。ただの主従逆転ものではありません。狂気のクライマックスはマジ凄いぞ!
恐怖・不安描写のお手本のようなショットの連続。そのセンスに、巧いなあと怖いより先に惚れ惚れ。クライマックスに一瞬写るアレはマジ怖いけど。(ブレアウィッチがパクってましたね) 丁寧な語り口もお見事、の名>>続きを読む
神の存在を信じている敬虔なカトリック信者である監督ウィリアム・ピーター・ブラッディが撮った’いかにして神の存在証明をし得るか’を描いた作品。