fonske0114さんの映画レビュー・感想・評価

fonske0114

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ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.5

韓国のとある島で出会った小学生の二人。
その生い立ちを描いて鑑賞者に多方面に訴える素晴らしい作品。

人物像がとにかく素晴らしく、メインの人物を描く為に社会的要素などは脇に置かれ、その分しっかりとした
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ワイルドシングス(1998年製作の映画)

3.5

女子高生性加害事件の真実をめぐるサスペンス。
同僚の方がすすめてくださり見た。
時間も程よくかつエンタメとしてよくできていた。

事態が転がる作品が好きな人におすすめ。


以下ネタバレ感想を。
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ゾディアック(2006年製作の映画)

4.5

1960年代アメリカで起きた、連続殺人事件。謎の多いその事件を辿る人達のサスペンス。実話。
時間軸や場所もスケールが広く、どうなるのか全くわからなかった。

デヴィッド•フィンチャー作品は私は好みで、
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ゲーム(1997年製作の映画)

4.0

『セブン』『ファイトクラブ』などのディビッド•フィンチャー監督による作品。

ある大富豪が一つのゲームを行い巻き込まれていくサスペンススリラー。

賛否両論のある作品ではあるが、視聴者に何が現実かを揺
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.5

1980年代のソウル、経済的に厳しいタクシー運転手が、高額の報酬を得られることを知り引き受けた客との関わりから展開される社会派作品。

私は当時の状況を本作にて知り、海外と本国、民族同士の対立、仕事の
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マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説(2021年製作の映画)

4.0

1960年代イギリス、「ブリティッシュ・イノベーション」「スウィンギング・ロンドン」と呼ばれイギリスカルチャーが世界を圧巻した時代の中心人物、マリー・クワントのドキュメント作品。

本人のインタビュー
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.5

外見に特徴を持った少年(小学五年生)が通常学級に通うようになり、そこから巻き起こる日常を、学校や家族との関わりで描くヒューマンドラマ。

学校と家族、それぞれの生活がリアルに描かれ、日常そのものが日々
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正欲(2023年製作の映画)

3.0

現代日本における普通、マジョリティではない人たちを描いた作品。

性を含むフェティシズムでも人それぞれなように、その各々の人物の持つある種「多様」な様子を描く。

普通や常識への疑問の投げかけだけでな
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

4.5

ある事件に関わる雑誌記者とドラゴンタトゥーのある女性とが交わっていくサスペンス。
『ファイトクラブ』『セブン』などのディビッド・フィンチャー監督、主演はダニエルクレイグと重厚。

捜査のサスペンスに加
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マジック(1978年製作の映画)

3.0

落ち目のトランプマジシャンが腹話術で一念発起するも、腹話術の人形との生活に歪みが起きる、というサイコサスペンス。

『羊たちの沈黙』のアンソニー・ホプキンスの怪演が今作でも見られる。

しかしながら、
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アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

4.0

アメリカにおける白人至上主義を題材に扱った社会派作品。

黒人側からの差別撤廃や権利の獲得を描いた作品は多いが、この作品は反対にその結果白人がどう思ったかを一つの目線で追っているように見える。


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ミュンヘン(2005年製作の映画)

3.5

1972年、ミュンヘン五輪で起きたテロとその復讐劇をベースにした作品。監督はスピルバーグ。

イスラエルとパレスチナ問題との関連があり、社会派の側面が強い。同監督の『シンドラーのリスト』同様に史実を基
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.0

世界的ベストセラー間違いなしのシリーズの新刊を、同時発売するために翻訳家たちに託すも事件が起こる、というミステリー。
多言語と翻訳家という中々見ない設定は新鮮だった。
特に本や文学、翻訳やミステリー、
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恋人はアンバー(2020年製作の映画)

4.5

1995年のアイルランドに住む、高校生の二人が主人公。二人は同性愛者で、現在よりも性の多様性に閉鎖的な学校生活で生きるため偽装カップルを演じるようになる、という青春ヒューマンドラマ。

1995年とい
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ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

4.5

リチャード3世の未特定である埋没された骨格を辿る女性の歴史ヒューマンドラマ。実話に基づく話で2010年代のスコットランドとイングランドが舞台。

歴史物でありながら成長譚、社会派、ミステリー要素にイギ
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.0

実在したエクソシスト(悪魔祓い)の物語。舞台は1980年代のスペイン。
ホラーとサスペンスが主だが、一部血の出るシーンもあるため見る方はご注意。

主演のラッセル・クロウが好きで、かつ最初のエクソシス
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.0

フランス、アルプスに住む夫婦に起きた事故。その真相をめぐり様々な思いが交錯するサスペンスドラマ。
アカデミー賞脚本賞受賞作でかつサスペンスものということで楽しみにしていたが、自身のハードルが上がったこ
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.0

劇場公開時から「面白い」と口コミで広がり、内容と共に気になっていた作品。話はタイトル通り、「タイムループする社内から抜け出すためには上司に気づかせないと終わらない」というコメディドラマ。

演劇を見て
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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

4.0

1930年代、世界恐慌下で不景気のアメリカ。銀行強盗を繰り返すボニーとクライドの実話に基づく作品。
大好きな宇多田ヒカルの曲"B&C"の曲名及び歌詞にて「ボニー&クライド」を知り、その後ザ・ハイロウズ
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RENT/レント(2005年製作の映画)

4.5

NYを舞台に、家賃を払えない貧しい若者芸術家たちの一面を見せる群像ミュージカル。元々はブロードウェイ・ミュージカル作品ということで舞台もののためか、映画でも舞台転換は少なく人物像がよく描かれている。>>続きを読む

余命10年(2022年製作の映画)

2.5

病のため余命10年を告知された女性が主人公の恋愛ドラマ。

『新聞記者』『宇宙で一番明るい屋根』『ヤクザと家族』など好きな作品の監督である藤井道人作品で知ってはいたが、職場の同僚の方のおすすめとのこと
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スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

4.0

日本でも大ブームになったクイズミリオネア。そのインド版で、インドのスラム街出身の挑戦者が不正疑惑を疑われ、彼の生い立ちとクイズ番組とを掛け合わせたドラマ作品。サスペンス要素やラブロマンスの要素も入って>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

3.5

亡くなった夫は全然知らない男だった、という社会派サスペンスドラマ。
出演俳優も豪華で、あらすじも中々読めない。テーマはアイデンティティではと思った。


以下ネタバレ感想を。

この作品は、冒頭から主
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Winny(2023年製作の映画)

4.0

ファイル共有ソフトWinnyを作った、2000年代初頭の日本の実話に基づく作品。
事実に基づいた裁判もので、今作はその淡々とした感じが「事実を見せている」ようで非常に良かった。サスペンス要素もあるヒュ
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北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

3.5

ある人物に間違われた男が殺人にも巻き込まれる、恋愛サスペンス。
ヒッチコック監督作品なのだが、少し冗長に感じるところがある。

しかしながらトリックや編集、構図に加え、後世に影響を与えたであろう勘違い
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ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

4.5

ヒッチコック監督の、妻の殺害を企てる男のほぼ密室サスペンス。
作中のほとんどが一室の中で会話劇が中心。それでもカメラの撮り方やセリフのかけひきなど非常に見どころが多く面白い。

「古畑任三郎」のように
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.0

ウォール街で株取引をし大富豪になった男の実話。マーティン・スコセッシ、レオナルド・ディカプリオ、マーゴット・ロビーと非常に豪華。
約三時間あるものの非常にテンポがよくどんどん見られる。

ただ個人的に
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.0

前作の「全てがPCの画面上で展開されるサスペンス」の続編。今作は「全てがデジタルデバイスの画面上で展開されるサスペンス」。
話のつながりはない。

今作ではデジタルネィティブの高校生が母親失踪事件をあ
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.0

ロンドンのファッションデザイン学校に通う女性が、憧れの60年代と現代のロンドンを交錯しどこかズレていく、サスペンスサイコホラー。
主演のトーマシン・マッケンジーと60年代ロンドンへの興味から鑑賞。
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

ヨルゴス・ランティモス監督×エマ・ストーンの前作『女王陛下のお気に入り』が好みだったため楽しみにしていた作品。
舞台はロンドンを中心に人体実験被験者が成長を望むロードムービー。

ランティモス監督独特
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.0

filmarksでフォローしている方の「友だちのうちにノートを届けに行く映画」「しかもその友だちのうちがどこか知らない」とのレビューを見て、「なんだそれは!?イラン映画??子ども!?絶対観たい!」と思>>続きを読む

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.5

アメリカで実際に起きた飛行機事故を描いた映画。
機長の判断で川に無事着水し乗客全員が無事、という奇跡だったが、その機長の考えは正しかったのかが検証される、というヒューマンドラマ。

クリント・イースト
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沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~(2020年製作の映画)

3.5

第二次大戦下のフランス。ナチスドイツの侵攻により逃れるユダヤ人を率いたマルセル・マルソーの戦争ドラマ。
マルセル・マルソーといえばマイケル・ジャクソンのムーンウォークの元ネタをしたパントマイム師と思っ
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

4.0

ある配送会社の男が無人島に暮らす、というヒューマンドラマ。
サバイバル系なのかと思っていたら、思ったよりもヒューマンドラマでびっくりした。
自然との対峙や共存、古代人への興味も個人的には想起させられた
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