不明確な命令を巡る原潜内での正副艦長の対立。
結果いかんで世界滅亡へ繋がっていく緊張感にヒリつく。
舞台が情報から隔離された潜水艦なので尚更。
ソ連製新鋭潜水艦を巡る米ソの駆け引き。
戦力が拮抗していた時代だからこその緊張感。
視覚によらない潜水艦ならではの戦いも良し。
米ソ冷戦下のスパイもの。
潜水艦による北極への旅と北極基地での米ソの争いの二本立て。
怪しげな登場人物や任務の不明瞭さのおかげで最後まで気が抜けない。
序盤こそロッククライミングの逃亡劇に期待値が上がるが、大半は動きの無い持久戦に終始。
しかもセットなのが丸わかりで期待外れ。
女殺し屋ものといえばリュック・ベッソン。
相変わらず女性を魅力的に描くのが上手い。
ストーリーは単純明快、襲撃のバリエーションも豊富でスカッと爽快。
デンゼル・ワシントン安定の捜査ものと思いきや、まさかのSF展開。
序盤は戸惑いが先行するが、タイムリープものとして伏線回収の面白さや分かり易さなど非の打ち所なし。
リアリティは程々にエンタメ全振りな作り。
山岳ものに良くある極寒の恐怖ではなく、爆発を伴う派手な展開に終始ハラハラ。
安定の悪ボルタ劇場。
ご都合主義全開も、その分盛り上がりポイントも多め。
二丁拳銃に白い鳩的なシーンなど、ジョン・ウー監督らしさもバッチリ。
雪山タンクトップでも納得させるスタローンの肉体が素晴らしい。
地の利を生かした戦いは正に雪山のランボー。
『座頭市』の米国現代版。
銃を相手に仕込み杖で斬りまくるコテコテな時代劇のノリがシュール。
そして改めて知る日本の時代劇の殺陣の巧さ。
災害によるパニックより、LGBTや不法就労など米国の社会問題が本筋。
ディザスター映画として見ると肩透かしを食らう。
ディザスターものにありがちな助け合いの感動がほぼ無く、エゴ丸出しな人々ばかりなのが斬新で逆にリアル。
危機が判明して滅亡までが48時間しかない展開の早さもマル。
実話ベースの重み、大迫力な爆風や炎のパニック演出は文句なし。
ただ海洋プラントの仕組みが良く分からず、何をしているのか理解できなかった所もチラホラ。
大都市に特化した地震映画。
高層ビルの倒壊や津波が襲ってくる様は南海トラフ地震を彷彿させる怖さがある。
トンネル事故だが、水が迫ってくる様は『ポセイドン・アドベンチャー』風味。
コテコテストーリーのおかげでスタローンに集中出来る。
タイトルに釣られてリアルな人狼ゲームを期待しなければ普通に楽しめる。
人狼を巡って人が死にまくり、推理要素もあるが、この邦題は頂けない。
新役職の狐が登場し、展開が複雑になるのは良いが、粗が気になる。
人狼が夜中に絶叫しながら人を殺すのは冷める。
裏方としてプレーヤーの役職を知りながら見る人狼ゲームも乙なもの。
意外に人間臭い運営側のドタバタ劇は面白くはあるが、過去作の殺伐さを消してしまいかねない諸刃の剣。
前編のTVドラマ『人狼ゲーム ロストエデン』を見ているのは大前提。
いつも以上にゲームに私情が絡み、定石通りでない展開が面白い。
ゲームを通じてキャラが変わってゆく主人公も見所。
狂人だらけの設定が斬新で、展開が読めない面白さはある。
セリフの聞き辛さ、蛇足的なLGBT、イジメなど、不快要素もチラホラ。
新役職のキューピッドが登場。
ルールが複雑で序盤は置いてけぼりを食らうが、最後まで見てようやく納得。
役職一つで大きく展開が変わる人狼ゲームの奥深さに感心。
通常の人狼ゲームに脱走要素をプラス。
展開は広がるも人狼ゲーム自体の深みは今ひとつ。
土屋太鳳の圧倒的存在感。
主人公が人狼側でハラハラが少ない分、ドロドロな人間ドラマが楽しい。
シリーズを追う毎にゲーム内の役職が増えていく仕様は初心者には有り難い。
今をときめく俳優らの拙さが新鮮で、過剰な演技も命懸けのゲームにハマる。
人狼のルールを知らなくても見ていれば理解できるので問題なし。
ネタバレを見てからの再視聴もオススメ。
原作未読。
年齢制限無しで舐めていたらジャンプスケアに度々ビビらされる。
視聴前後で意味が違って見えるタイトルが絶妙。
人格が曜日毎に異なる設定が秀逸。
多重人格ものだと血生臭いサスペンスが定番も、本作は男女の恋模様が絡みハートフルな仕上がり。
”最後の5分で全てが覆る”の宣伝文句に偽りなく、しっかり騙されてトータルで見れば満足出来るも、前フリ100分がやや退屈。
事故報道に狂騒する地方新聞社を通じて知る被害状況や遺族感情が重い。
面白いや感動したという言葉はそぐわないが、事故を風化させない為にも見ておくべき。
事件そのものはミステリーとして良く出来ている。
ただ過去の出来事や人間関係の情報が不足気味で、動機は良く分からず登場人物も魅力に欠ける。
妊婦がコンテナで漂流というシチュエーションがオンリーワン。
コンテナの荷物を駆使して絶望的な状況に抗う。
正に母は強し。
時代に取り残され、革命ゴッコしている老年の方々が唯々痛い。
逃亡劇よりも政治的な主張が出過ぎで、『ハリソン・フォード 逃亡者』と比べるまでもなく緊迫感もなく盛り上がりもイマイチ。
故障したエレベーター、疑心暗鬼な人間模様というシチュエーションは大好物。
悪魔が絡むと何でも有りで冷めてしまいがちだが、本作はギリギリセーフ。
爆弾魔と爆破処理班を巡るサスペンスでストーリーは月並み。
サイコなトミー・リー・ジョーンズが恐怖。
ストーリーそっちのけで激流くだりの凄さに見入る。
悪党ケヴィン・ベーコンも霞む、船頭メリル・ストリープの気迫の演技。