70年代後半、
一瞬の輝きを放った女子プロレスのスター“ビューティー・ペア”。
彼女たちの青春時代からプロレス入りのきっかけから、
ビューティー・ペアとしてタッグを組み、怪我などのアクシデントに見舞>>続きを読む
本作は、主人公ハナを演じる田中裕子の演技が凄い。
ハナはいわゆる売春婦なのですが、少年の小野寺に見せる微笑みは天女のそれです。
彼女の何気ない仕草に、少年は心が高ぶります。
優しい目つき、タバコ>>続きを読む
意外と点数が高いなと思われる方もおられるかもしれません。
ストーリーは単純でも、変な混じりっ気がなく健全な作りが私はとても気に入ったのです。
ローラースケーターが集まるアメリカ西海岸ヴェニス・ビーチ>>続きを読む
舞台は基地の街横須賀。
戦後の混乱期、まだGHQが徘徊しているころ。
この街にうごめく欲まみれの小悪党たち、
そんな人間の姿を赤裸々にコミカルに描いた、
今村監督が言うところの重喜劇。
ひとりの女性の>>続きを読む
とにかく、イザベル・アジャーニが綺麗。
物語の序盤では、
いかにも良家の娘、小奇麗な装いだが、
後半、下宿を出た後、次第に狂気じみていくところがすごい。
焦点の合わない目つきで、
中尉との最後の再>>続きを読む
本作は、ディレクターカット版や特別完全版などいろんなバージョンが存在し、いずれのバージョンも劇場観賞していますが、その中でも1980年の春に観賞した“不”完全版が一番好きだ。
いろんなトラブルに見舞わ>>続きを読む
ジェンダーの観点から最近では禁句になりつつある「男らしさ」。
この意味をこの作品は教えてくれる。
決してマッチョの強い肉体だけが男らしさの象徴ではないし、
かたや、知識をひけらかしているだけでもいけ>>続きを読む
制作された年が1970年。
ヒッピーにバイク。
そして、邦題タイトル。
どう好意的に受け止めようとしても、
あのアメリカンニューシネマの先駆けであり名作と言われる、
『イージー・ライダー』(1969>>続きを読む
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当時東映の社長だった岡田茂が、
ニューヨークで、ウォルター・ヒル監督の『ウォリアーズ』を鑑賞して触発され、日本でもそのような先駆的な若者映画を作ろうと思い立って出来上がったのが本作です。
いやあ、こ>>続きを読む
90年代女子高校生の生態を風俗的興味で描く、庵野秀明監督作品。
12万円の指輪を買うために援助交際をすることに対する自問自答を描いています。
手持ちカメラを多用したブレの大きい画作りは、女子高生心理の>>続きを読む
『明日に向かって撃て』で壮絶に散ってしまった、ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドの前日壇。
『HELP』などのビートルズ映画でおなじみのリチャード・レスターが、優れた映像感覚を見せる。
雪の中、血>>続きを読む
リメイク作品の宿命。
オリジナル(七人の侍・黒澤明監督)とどうしても比べてしまいます。
本作は軽快で爽快であるが、オリジナルにある心に響く感動はない。
七人のガンマンたちと七人の侍たちの背負っている>>続きを読む
泣いて迷って苦しんで、
アイコは屋根の上にいた。
すごく感傷的にさせてくれた映画でした。
音楽がサザン・オールスターズと原由子。
合宿のキャンプファイヤーで流れるサザンの”Never Fallin>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
題名に嫌悪感を及ぼしてご覧になるのを避けてしまうのはもったいないです。
70年代を生きる人間が考えた21世紀のエネルギー問題にユニークな切り口で語り掛けるエロテック近未来SF。
ウクライナ問題に端>>続きを読む
アンソニー・ホプキンス主演、リチャード・アッテンボロー監督のサイコホラーですが、監督の演出が気取り過ぎたかな。
腹話術人形が重要なキーを占めているのですが、同じ人形ホラーなら、『チャイルドプレイ』のチ>>続きを読む
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実際に2009年に起きた航空機着水事故をモデルに、クリント・イーストウッド監督、トム・ハンクス主演で作られた作品であります。
まず、邦題を上手につけましたね。原題の『Sully』では、日本の観客には>>続きを読む
コメディエンヌ、メグ・ライアン一番の作品ではないかと思う。
「男女の友情にはセックスが邪魔になる」
男女間の普遍的ともいえる問題を、自然体で演じる彼女の魅力的なことよ。
表情を変える四季の風景を取り>>続きを読む
原色をカンバスに叩きつけた油絵のような強烈さと迫力を持ったドイツの近代史。
その激動の時代を自らの意思で成長を止めた幼い子供の視点で描くアイディアも秀逸で、しかもその子供が太鼓をたたきながら超能力を発>>続きを読む
三流芸人ばかり世話をする芸能マネージャー役のウディ・アレンがぐうたら歌手のカムバックに苦心惨憺。
そんな彼の奮闘ぶりをコメディタッチで描く本作は、ウディ作品の中でも一番の人情編となっている。
いつもの>>続きを読む
まず、オープニングエピソード後の雨のシーンがひたすら美しい。
おそらく、ウディ・アレンが生きたであろう1940年代のニューヨーク。
彼の分身と思える少年ジョーの目でとらえた優しい市井物語。
ウディ版『>>続きを読む
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大島渚監督作品の中でも、
本作は説教臭くないから好きな部類です。
沖縄が本土復帰を果たした年に制作されているので、
背景に沖縄問題が見え隠れしますが、
いつもの大島作品のように声高にならないところが>>続きを読む
耽美的破滅映画の傑作。
芸術に魂を売ったバイエルン国の三代目国王のルードヴィッヒ。
永遠の美の象徴としてのロミー・シュナイダーがひたすら美しく、実在の古城でのロケーションが創造物者としての神の残酷さを>>続きを読む
監督はハーバート・ロスだが、完全に脚本を書いたウディ・アレンの映画。
後悔先に立たずラブストーリーの傑作『アニー・ホール』の序章。
いつも女性に振られてばかりの主人公アレンの前に時折現れるハードボイル>>続きを読む
好きか嫌いかと問われれば、嫌いではないと答えます。
登場人物たちだけの中だけで渦巻いている暴風雨のような青春。(観客も含めて)他人にはどうでもいい愛憎劇。秋吉久美子の『赤ちょうちん』や『妹』の流れを>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
マスコミを操作してのイメージづくりの危うさを描いている点で、
珍しい着眼点の作品だと思います。
そして流行の流行り廃りに翻弄されるサラリーマンの悲劇でもあります。
50年以上も前の作品だが、
ラ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
恩田陸氏の原作である小説が好きで、
映像化されてないかなとAmazonPrimeで検索してみると映画化されていたんですね。
自分のアンテナが劣化しているのを改めて感じました。
ある高校の伝統行事で>>続きを読む
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船上で口論をしていたカトリーヌ・ドヌーヴが、激高して海に飛び込む。
マルチェロ・マストロヤンニが自給自足をしている島に流れ着き、彼女はその島に住み着く。
ある日、ドヌーヴが、マストロヤンニが飼ってい>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
推測が多分に含まれます、ご容赦ください。
この作品は横山やすしという吉本興業に多大な貢献をした人物に対するご褒美企画だったのだろう。
荒廃した学校に突然現れた伝説の教師。
荒れた生徒たちを成敗すべ>>続きを読む
自分の過去を恨みながらも、
その運命に逆らえずにいた少年が、
静かにその情怨を爆発させ、
完全犯罪を企てます。
庭にそびえる大木の意味を、
女に聞かせる場面が静かなタッチながら熱い。
襖絵に描>>続きを読む
1970年に作っちゃったらまずいでしょ。
レズ、SM、,フリークス、全部詰まっている。
100羽を超える死んだうさぎや引き裂かれたヤギなんかも本物。
いや、1970年だから作れたのかな。
ヨハネの黙>>続きを読む
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嫌悪すべき映画である。
だけど惹きつけられる強烈な魅力がある。
マネキンを愛した青年。
彼はマネキンに菜穂子という名前をつけて愛する。
青年は女性を惨殺し陰部を切り取り、
マネキンの下腹部に押し込>>続きを読む
1982年8月24日、
今はもう無い大阪・梅田阪急プラザ劇場にて鑑賞。
あの日も暑かったのを覚えています。
1924年のパリ・オリンピックに出場した二人のイギリス人青年。
一人はユダヤ人であることで>>続きを読む
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原作はシェークスピアの「マクベス」。
舞台を戦国の日本に置き換え、
能の様式美を取り入れた黒澤監督の意欲作であり、超大作。
合戦の手柄の報を伝えるために蜘蛛巣城に向かった二人の武将。
行き慣れた道の>>続きを読む
このシリーズ、この作品あたりからおかしくなってきた。
第一作「ロッキー」は、下町純情青春物語の傑作でした。
続く「ロッキー2」も、一作目のなぞり直しであるところがあるにせよ、
ドラマとしては手堅くま>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
非常にドロドロした愛憎劇。
昭和40年代の様相も相まって、
とてもやるせない作品です。
大学病院のインターン生萩原健一は、
その大学教授の傲慢な態度が気に入らず嫌悪していた。
ある日、
少年の脳手>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
当時、ジョディ・フォスターの大ファンだった私が彼女の名に惹かれて観にいった作品。
1980年度作品(米)『フォクシー・レディ』
監督は、後にフラッシュ・ダンスや危険な情事を撮ることになるエイドリアン>>続きを読む