映画を見ながら映画とは別のことを考えてしまう風通しのいい映画。
1部
ちょっとした視線とか動作だけで男が片方にしか気が無いのが説明なく画だけで分かる。決定的な言葉は出てこないから喧嘩するギリギリま>>続きを読む
中盤あたりからどんどん面白くなっていった。特に説明会あたりから終盤の車の横で喫煙するシーンまでずっと面白くて、面白さに感動した。
説明会の場面では、東京からきた開発者の2人を町の人間側から懐疑的に見>>続きを読む
男からの視線に常に緊張させられる。檻の外の男も檻の中の男もあんまり変わらなくて、暴力性を上手く隠蔽しているかどうかの違いでしかない。むしろ権威についてる男はその暴力性を資本主義の中で競争する力にうまく>>続きを読む
最初らへんが好き。ワクワクした。でも中盤からは人を食べてしまう人同士の恋愛、という案外ただそれだけの恋愛映画だった。
人を食べるということが現実の何かのメタファーになっているのかなと勘繰りながら見>>続きを読む
30分見てあとは怖そうなところだけ飛ばして見た。怖いことが起こってる時に怖いことが起こっている風の演出をされても、ホラー映画の怖がらせとして安心して見れてしまう。もっと映画自体に判別不能な不気味さが漂>>続きを読む
今の感覚でこの映画の中の人間たちを見ているとあまりに真っ直ぐで快活で屈託がない。悪意も不条理も知らないような無垢さは見ていて危うい気持ちになるし、どこか痛々しくて笑ってしまう。純朴な世界。
現実は>>続きを読む
湿っぽい怨念系のホラーだった。妻夫木とその周辺の人物をペラペラに描き過ぎて漫画みたいなリアリティだった。カット割も漫画のコマ割りみたいだった。ホラーが全然怖くない。黒沢清って凄いんだなって思った。津田>>続きを読む
なんなの…
手紙を読むシーンの表情がやばすぎる。抑圧する力が強くなると、そこから解放されようとする力も強くなる。そうやって倒錯した欲望が暴走する。最後のサラッとした再会のあっけなさで胸を突き刺すのな>>続きを読む
アキカウリスマキっぽくない。
余分な人物の動きとかカメラワークを排して今の作風に洗練されたんだなと分かる。
演技のテンションについて行けず。
会話シーンの切り返しはまだしも、移動とか引きのシーンの構図の悪さが気になる。人物の運動を追うカメラワークも小ぢんまりしている。画面を見ることで聞こえてくるセリフの力>>続きを読む
自分の加害性について考えて、映画の世界と並行して自分の過去を反芻する居心地の悪い映画だった。どの人物も戯画化されてコントの中のようなキャラクターをしているが、そのキャラクターが次の場面ではポツンと1人>>続きを読む
凄すぎて泣きながら笑っちゃった。
ショッキングで獰猛だが湿っぽい悪意ではなくむしろ狂った肯定へ突き抜けていくような映画だった。最高だった。
自分を男性に偽ることで、より主人公の身体が歪なものに見え>>続きを読む
怖すぎる。
西野との受け答えの異常さを見てると現実の自分がいかに見えない常識のラインを無意識で守って行動してるか分かる。そういう見えないラインをどんどん踏み越えたり、ズラされたりする違和感が面白い。>>続きを読む
好きな変さだった。画を止めてモノローグをいれる演出がすごく良かった。他にも色々見たことないやり方がたくさんあって飽きない。退屈な話だけど退屈な映画ではなかった。
面白い。所々無理矢理なところもあるけど、屋上のやりとりのカタルシスが良かったし、ちょっとしょぼい所もリアリティに感じた。いわゆる陰キャラのグループの逆襲、のような単純すぎる構図に陥ることを回避していて>>続きを読む
落ちたものを食べる人が理知的な猿に見える。
人間もハート型のジャガイモみたいに優生でないと見なされたものは社会からこぼれて、優生的な社会に生きてる人から見えないようにされる。そういう視座から見えないよ>>続きを読む
音楽がベッタリしてて、飯を食っても漫画を描いても喋っていてもずっと映画の中の人物が感傷的なムードの中に埋もれているように感じる。だから生きてる人間が映っているというよりは、気持ちのよい風景がただ流れて>>続きを読む