「失業→恋愛→トラブル」というカウリスマキ黄金パターン。カウリスマキの映画は現代を舞台にしたおとぎ話だと思っているから、多少はご都合主義っぽくても良いじゃんロマンチックじゃんって受けとめられる。
ヨー>>続きを読む
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前半はジワジワと不気味、後半は真っ正面からのバトル展開で、構成が『ジョーズ』リスペクトという感じになっていて気持ちいい。複雑な風刺を交えつつ、物語の大まかな骨組み自体はエンタメとしての強度がしっかりし>>続きを読む
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いきなり怒鳴ったり高笑いすれば狂気っぽいでしょ? 死体を写せば狂気っぽいでしょ? みたいな安直さを感じる。加えてジャンプスケアっぽい演出も二箇所ほどあり、全体的にチープ。
あとモノクロでやるなら暗闇を>>続きを読む
悪どい計画を考案した男とそれに乗ってしまった男の暗い連帯が「友人」という言葉で皮肉られる構図。それでも終わり方は爽やかで、そこがこの映画の魅力なんだと思う。
始まり方と終わり方がメチャクチャ格好いい。中盤はグダグダしつつも、ある種のコンゲームみたいな感じで成立していた。
声高に思想書の引用をしまくるシーンが複数回あるけど、あれは衒学趣味に対する皮肉なのか、>>続きを読む
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登場人物が理不尽な苦境に立たされる様子をユーモア混じえつつ描くのがカウリスマキの作風だけど、『マッチ工場の少女』はユーモア要素が薄めで、彼の作品群のなかでも暗い雰囲気のものとして分類できる。比較的ギャ>>続きを読む
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ティーンの頃に観ておけばもっと良く感じることができたと後悔(日本での公開日的に、当時すぐ観ていたとしても20歳だけど)
兄弟喧嘩の際にガチで凹ませることを言うと、言われた側はシバく気力もなくなり叫び崩>>続きを読む
撃たれた後の呻き声が耳に残る
死体そのものを映すカットは一部のシーンに限られていて、どちらかというと死体を前にしたときの、「残された者」側の表情と立ち姿をメインにして死が表現されている そしてそれは重>>続きを読む
たまにジャンプカットが入るんだけど、制作年を考慮するに、これは結構尖ったことをやっているんでしょうか? ゴダールの『勝手にしやがれ』は1959年制作らしいし、ほぼ同時代に、ルネ・クレマンは若手でもない>>続きを読む
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現在、過去、妄想がシャッフルされた構成はおもしろかった。調律のズレた娼館のピアノが印象的
後年に発表されたビョルン・アンドレセンのドキュメンタリーにおける告発内容を踏まえると暗い気分になる
手紙のインクが雨で滲むカットの詩情👍
20世紀前半頃までを舞台にした映画だとクープ型のグラスでシャンパン飲む様子がちょくちょくみられるんだけど、その度に俺もこういうグラスが欲しくなる(そして数日経っ>>続きを読む
旅に出るまでのテンポ感、特に酒場でのやり取りがサクサク進んでいて良かった
132分ではなく100分程でまとまっていたらもっと好きになれたと思う
今作では至近距離での発砲がメインだったけど、欲を言えば同>>続きを読む
クラムの弟の痴漢体験談を半笑いで聞いてるシーンは正直引いた! 彼らの生い立ちが凄惨だったとはいえ!
デニスホッパーの右腕として裏方の仕事を長年続けてきた人物が語り手で、フィルモグラフィーを批評的に論じるというスタイルではなく、交友録的なスタイルのドキュメンタリーになっている。基本的にベタ褒めムードな>>続きを読む
アパートの中フィックスで踊るところが『パーマネント・バケーション』みたいで良かった(ジャームッシュ本人もチョイ役で出てたし)
「ピザ3つ食って吐いた」は名ゼリフだと思う