オノケンさんの映画レビュー・感想・評価

オノケン

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Family Romance, LLC(英題)(2019年製作の映画)

4.9

実在の会社の実在する社員をそのまま主役に使って、実際にその会社で起きた出来事をベースにプロットを書き、アマチュア役者にそれらを再現させるという構造。
もうこの時点で十分面白くなる保証があるのに、日本(
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遺産相続(1990年製作の映画)

4.6

佐久間良子の素晴らしさたるや。私もオープンカー乗ってワンカップ飲みたいわ〜。

仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.8

確かに仁義なし。
当時の観客が原作の元になった広島抗争の流れをよく知っていたからなのか、任侠映画を見慣れていたからなのか分からないけど、話のスピードが早い!
今観ても新鮮なのは人が死亡するテンポ。役者
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キャッツ(2019年製作の映画)

4.2

前評判が悪すぎて笑うつもりで観に行ったら、前半のキモいCGな動きと先入観で大爆笑、中だるみは何のその、ジュディー・ディンチとイアン・マッケランの酷さに十分満足したかなー…と思いきや、ジェニファー・ハド>>続きを読む

幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

4.6

アメリカ人の病んだ心にズブズブと入り込んでくる映画だったようで、NJの映画館は終始珍しく静まりかえっておりました。コンパクトにまとまっている割に、最後にきっちり余韻も残すあたりが満足感の高い佳作。トム>>続きを読む

トム・オブ・フィンランド(2017年製作の映画)

2.1

ゲイをテーマにした映画ではありがちなシーンの羅列が続く割に、びっくりするくらい全体の一貫性がないけど、まぁ、こういうのに疎い人は観ればいいんじゃないでしょうか。トムオブフィンランドに対してあんまり愛を>>続きを読む

隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

4.6

なるほど、スターウォーズを先に観ている世代としての感想は…まんまやんけ!笑
スペクタクルとは何ぞや、と聞かれれば、この映画と答えるべきでしょう。ただ楽しんで満たされる訳でなく、壮大な記憶を植えつけられ
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用心棒(1961年製作の映画)

4.8

鮮やか〜!三船さまがやたらにご飯をモグモグしてるのが可愛いので、それで満足するかな〜と思っていたら、中〜後半が凄まじく鮮やかなテンポであっという間に終わります。配役が完璧で、誰をとっても言うことなしで>>続きを読む

タンポポ(1985年製作の映画)

5.0

二回目鑑賞。真面目なことは面白く、バカバカしいことはシリアスに…節々に現れる西部劇らしい演出が、やたらに日本映画の系譜をも感じさせるのが面白い。前〜中盤にかけたアイロニックなシーンの数々、ひたすら心動>>続きを読む

タイム・オブ・ザ・ウルフ(2003年製作の映画)

4.3

おそらくハネケ史上最速で本質に辿り着きます。低予算映画のお手本みたいな部分が良くも悪くもあり。珍しく冷たさよりも暖かさが際立つところで、ハネケファンとしては過剰に評価したくなるところですが、フラットに>>続きを読む

(1990年製作の映画)

3.5

この演技が、どうも入ってこないのは私だけなのか。フラットな画面構成の美と、政治観や倫理観がお互いあまりにも完璧すぎて相殺しているようだし、ただ、これが日本映画史における”クラシック”だということはよく>>続きを読む

七人の侍(1954年製作の映画)

4.7

私の永遠のアイドル、ミフネは泥酔シーン以外にそこまで本領発揮しませんが、あまりにも面白いのでもう何も言えません。こんなに無条件で長尺を楽しませる映画(しかもこんなタイムラグがあるのに…)なんて存在する>>続きを読む

ブラック・ミラー: バンダースナッチ(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ブラックミラーシリーズの脚本があんまり好きじゃなかったけど、流石にこれは面白かった。しかし、途中でゲームオーバーになるアルゴリズムはどうも誤魔化された感じがして、もうちょっと上手く組み立てられなかった>>続きを読む

東京キッド(1950年製作の映画)

4.5

ちょっと待って、ひばり歌うますぎやろ。彼女の師匠こと川田晴久はDNAレベルで懐かしくなるお兄ちゃん感。脇固めと言うには勿体無いほど素晴らしく、エンターテイメントに徹していて優しい。ひばりちゃ〜んの名曲>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.9

クイーンってそんなに好きじゃないし、ゲイの伝記映画って大抵偏見に満ち溢れたシーンばっかりで観ててイライラするし、あぁ不安…と思って観始めたけどさ、いやー、良く出来てた!
この手の伝記映画は大抵倫理観の
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醜聞(スキャンダル)(1950年製作の映画)

4.1

ごめんなさい、もう、三船が旅館で風呂上がりってシチュエーションだけで心臓が爆発するくらい幸せでした。しかも絵描きで優しくてちょっと不器用とか、なんなの、三船〜!バイクばっかりじゃなくてこっち向いてよぉ>>続きを読む

悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)

4.2

シリーズ最高傑作!の解説文に心躍らせて観たものの、正直、鮮やかに出来すぎていてちょっと物足りなかったかも…。いやでも嫌な予感はムンムン、見逃し厳禁の最高エンターテイメント。この手の経験が少しも無い人は>>続きを読む

東海道四谷怪談(1959年製作の映画)

3.8

日本のホラーのひな型がチラホラ。楽しませたいのか美しく描きたかっただけなのか分からずちとつまらないシーンもありますが、お岩のシーンは圧巻。子供の頃観ていたら、もう古い御屋敷や古民家には二度と寝泊まり出>>続きを読む

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

3.5

なんだか質の高い学校教材用映画って感じかしら。実話記事がベースだからなのか、テーマ的な問題なのか。出演者の演技は素晴らしく、意外にもお母さん役が絶妙。

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

-

オーガニックなレディーガガが存分に味わえる彼女の壮大なプロモーション映画(グルテンフリー)。男たちのやたらに低くこもった声はイライラするだけでなく何を言ってるかほとんど聞き取れず、ガガはファーストシー>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.9

ここ最近の映画とは一線を画して、素晴らしい。突き抜けてる。思い出すだけで泣きそう、息止まります。Netflixだと思ってナメてかかったり、小さい画面で観たら損します。出来るだけいい環境で観てください。>>続きを読む

暴力(1952年製作の映画)

4.0

脚本は明らかに新藤兼人。笑
細かいところはさておき、タイトルの割には意外とポップ?構成が結構セオリー通りなので、エンターテイメントとしてのバランスが保たれていたのかも。いやでもそれが中途半端でもあるよ
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女系家族(1963年製作の映画)

4.4

おます連発で大阪フェチになりそう。それぞれの役柄に個性と存在感があるので、聞き取りにくい言葉もやたらに出てくる法律話も何のその、楽しゅうてあっという間に終わってしもうたさかい。。。ワイドレンズで異様に>>続きを読む

告白的女優論(1971年製作の映画)

-

メンバーに期待したものの、映画自体の出来の悪さにガッカリ。珍しく途中で観るのやめちゃった。。。また気が向いたら観よう。

華麗なる一族(1974年製作の映画)

4.4

加齢なる役者になればなるほど、出演者がやたらエロいので何より。
登場人物も多く時間も長いですが、親族に銀行員がいる私にとって、内容が内容だけに普段欠落気味の集中力が終始冴え渡っておりました。。。笑

万引き家族(2018年製作の映画)

4.5

メインメンバーの演技が素晴らしく、特に女性陣は見せ場が多くエンドレス拍手。。。監督の演出も輝いております。主に後半、安藤サクラじゃないと絶対間が持たないシーンが多々あり、もうほんと宝です。

犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.3

こんだけで手込んでて面白くない訳ないやろ〜。現代的でシリアスなテーマもドライで◎。

疑惑(1982年製作の映画)

4.2

桃井かおりがすごいわ〜。化粧水SK-IIに変えようかと思うくらい。

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

4.1

なんかグッと来なかったな。。。全体的にいつもより明るめトーンだから、これウディアレンに任せた方が面白かったんじゃない?とか思ったり笑
マスメディアからマルチメディア中心に変化してしまった世の中にうまく
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白いリボン(2009年製作の映画)

5.0

監督が得意とする複雑な感情表現(観客の感情操作をも含む、ともいいましょうか)を遺憾なく発揮。しかしこんな古典的映画様式美として結実するとは思っておらず、静か〜な感動。酷い言い方すると、昼間にテレビでや>>続きを読む

グッド・タイム(2017年製作の映画)

4.2

OPNによるサントラが凄まじく、これを存分に堪能出来る状態で鑑賞しなければ恐らくもうすこし評価低め。。。ただ、この映画がもつ時間感覚は秀逸だと思います。ザザザっと持っていかれる感じ。

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