いろさんの映画レビュー・感想・評価

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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

3.7

ポスタービジュアルに惹かれて見始めたら、予想外に現実かつプライベート感強い描写の数々。
最初はその描写に抵抗感を感じたけれど、女性性を生きる人は誰しもが必ずこれらの悩みのどれかを感じているのだと思った
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.1

「野田洋次郎がエンディングで『この物語は恋愛の映画だという提示をするのがいいのでは』と監督にして提案して納得してもらった」という金ローのポストを観たけれど、実際の大震災をストーリーの要にしながら、結局>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.6

漫画から受け取った熱さに音が添えられたような感覚。
メインの3人を声優さんではなく俳優さんが演じられてるからか、アニメでよく感じる必要以上の喜怒哀楽がなかったところが私には良かった。
ラストの演奏シー
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ピノキオ(1940年製作の映画)

3.5

ピノキオをまるっと受け止めるゼペットじいさんのピノキオへの愛情深さよ!
幼児を彷彿とさせるピノキオの言動を親目線で見ちゃうから、やきもきしてしまうところばっかりで途中は少しくたびれてしまう。
にしても
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.9

雪さんがサイン会でコメダ先生に「先生の本のおかげで、友達になれたんです」って話したシーンで自分でも驚くほど涙が出てきて嗚咽してしまった。
宮本信子さんの演技って自然すぎて、今回役柄的に暖かなのも相まっ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

いろんなシーンの美術に脱帽。
どんなシーンも独創的な風景で、でも良い意味でどこかで見たことのあるような既視感があって分かりやすくて、インパクトが大きくて。
クライマックスにかけていろんなシーンが沢山出
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007は二度死ぬ(1967年製作の映画)

3.5

50年以上も前に日本が舞台になった007が制作されてたなんて!
恥ずかしながら今日この事実を知りました。

冒頭のロケットが捕獲するシーンのちゃちさに始まりもうとにかくいろいろと破茶滅茶なんだけど、昔
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名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)(2010年製作の映画)

3.3

これは純粋に展開を楽しめた!好き!
エンドロール前のラストシーンどっきりした〜…!

名探偵コナン ゼロの執行人(2018年製作の映画)

-

最後絶対にあり得ないアクションで何万もの命が救われる、劇場版コナンお決まりの展開に慣れてきたつもりだったけど、それでもこの作品のあり得なさには驚いちゃった。

ちひろさん(2023年製作の映画)

3.7

有村架純の演技力は凄い。
少し幼さすら感じる愛らしい顔立ちゆえ、大人しかったり温かみのある役柄がハマると思いがちだけど(私も正直そう思った)、ちひろさんみたいな奥行きのある人物の演技がめちゃくちゃ上手
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.6

ルビーはもちろん、家族ひとりひとりの描き方が丁寧で、それぞれの感情が観ているこちらにもすっと響いてくる映画だった。
家族の生計がギリギリの状況で成り立っている切実さと、ハンディを持たない家族が背負うも
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.4

タイムループした時にどう行動するか、たぶん人の数だけ違う考え方があるんだな。
ループ中に誰と出逢うかで行動が変わっていくのが面白かった。

でもこれ、タイムループしてない人生でもそうか。

もし私がタ
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.8

なんだか観ていてカウンセリングを受けているような気持ちになった。
ジョニーがジェシーと向き合って、本音で話して、赦し合ってるところは目が潤んでしまった。

緑の中お互いにその時の感情に蓋をせず、想いの
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.7

全く他人事ではないテーマと演技に引き込まれて、最後まで目が離せなかった。
妻に近しい視点で観たから妻の苦しみが他人事ではなく伝わってくるけど、観る人によっては夫の同僚みたいな目線の感想が出てきそうな構
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浅田家!(2020年製作の映画)

3.3

冒頭から事実を感動的に脚色し、観る人の感動を狙ってる作品のような気がしてしまって、最後まで観たけどずっとその感覚が拭えなかった。
「湯を沸かすほどの熱い愛」はとっても良くて大好きだけれど、これは私には
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.8

ウェス・アンダーソン!って画がこれでもか!と詰め込まれた作品だった。

特に冒頭のくだりが大好き。
お洒落な色使いにはじまり、トレイへの乗せ方、建物の構造、テンポまで、ウェス・アンダーソンの美術センス
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ザ・ハッスル(2019年製作の映画)

3.5

お正月気分でゆるゆるしている時に、なーんも考えずに笑って観られる作品。面白かった!

新聞記者(2019年製作の映画)

3.8

真剣なテーマゆえ観るのを先延ばしにしてたけど、もったいなかったなと思った。
話の展開も理解しやすく、ストーリーに引き込まれっぱなしの2時間だった。もっと早く観れば良かった。

ラストここで終わるのか、
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.5

たっぷりの予算で、堅牢に作られた映画だなと感じた。
最初はトニーへの印象が良くなく集中できなかったけど、各地でのドクターとのやり取りや出来事に、徐々に、でも自然と話に引き込まれて、最後まで目が離せなか
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.5

月明かりを浴びながら連弾するシーンが脳裏に焼き付いている。
絵画を観ているようだった。
とてもとても美しかった。

コンクールの演奏シーンはどれも音から気迫が感じられて、気づいたら音に引きずり込まれて
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.6

ミシェル役は広瀬すずだとばかり思ってたのに、違う女優さんだった!!!
本編のどんでん返しが大ラス以外温く感じた分、いちばん騙された感じがした。

壮大なシンガポールロケ、いいなあー。行きたいなあ。

ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

3.3

思いつき強盗のわりに想像以上に緻密なアリバイにびっくりした。
BTTFのドクがボケボケのご老人で出てることも楽しくて、気軽に観る作品としてぴったり!

チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

3.1

20年前の映画版が大好きだったので、それと比較して非常に残念だった。

組織は世界中に拡大し、けろっとした明るさやコメディ要素はほぼなくて、淡々とクールなスパイものの雰囲気…。
チャーリーが影からエン
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図書館戦争(2013年製作の映画)

3.3

原作未読で鑑賞。
榮倉奈々がキリッとする場面でもどこかふにゃっとしてるのが気になっちゃったけど、そういう役でいいのかしら。
本に埋もれながらの戦闘シーンが見応えあった。SPを思い出した。

国内でこん
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1秒先の彼女(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

公開初日に映画館で鑑賞したのは初めてかもしれない。
なぜだか分からないけれど、それ位興味を引かれた映画だった。
そしてそのわくわくはしっかり満たされた。

前半は怪しい展開に心配したり、テンポ遅い彼と
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永遠に美しく…(1992年製作の映画)

3.3

大御所のコメディセンスとCG(VFX?)が素晴らしいなあ!
ブルース・ウィリスはマッチョなイメージだったから、ああいうちょっとさえなさそうな雰囲気の役まで上手いとは知らなかった。

永遠の美とか健康は
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

冒頭からこの恋の結末は分かっているのに、それでもあの出逢いや一緒に住むまでの盛り上がりに多幸感を感じて、この日々が続いて欲しいなと思ってしまった。

最後まで麦くんが絹ちゃんの名前を呼ぶトーンが変わら
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ニューヨーク東8番街の奇跡(1987年製作の映画)

3.3

むかし深夜の地上波で見たことを思い出して、ほっこりしたなあとレビューを残そうとFilmarks見てみたら、ソフトのパッケージが可愛くてさらにほっこり。

媚薬(1958年製作の映画)

3.3

よくあるストーリー展開だけど、年代が古いとどこか新鮮に感じられて面白かった。
この年代の美術やインテリア好きだなあ。

世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

生死の決断について、本人の意思を尊重べきと分かっていても、実際に周囲の親しい人がそうして本人の決断を受け入れることは、ほんとうに、ほんとうに難しいと思う。
けれど主人公は僅かに悩んだだけで彼の死を受け
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

女同士でマウント取り合って傷つけ合う必要なんてなくて、その分お互いを認め合う方が、女は自由に生きられるんだよね。
当たり前のようでいてむつかしいことを体現してくれた稀有な映画。

全体的に多くを語らな
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フォーカス(2015年製作の映画)

3.2

ここ数日騙しものばっかり観てたせいで、どんでん返しや裏の裏を観ようとしちゃってちょっと物足りなさを感じてしまった。
前半のテンポがとても良くて面白かった分、後半やや飽きてしまった。

ペントハウス(2011年製作の映画)

3.1

アマプラの説明文に「大爆笑コメディ」ってあったけど、想像してたテンションと違った。
コメディ要素は多いけど爆笑ではないし、シリアスなトーンに奇想天外を散りばめた感じ。どんな目線でいいのかこんがらがるよ
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コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

3.5

最後にどんでん返しがあることは分かっていたのに、最後の最後にまたやられてしまった!!!
また予測できなかった。悔しいなあ。

長澤まさみのコメディエンヌとしての実力がほんとうに凄いなと思いつつ、竹内結
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