この映画を見終わって、明治通り沿いを歩きながら、ふと感じてしまった。「ああ、監督はもう映画を撮られないのかな」と。もちろん、こんな予感は外れてくれた方がいいに決まっている。
そう感じたのは、この作品>>続きを読む
久〜しぶりに映画館で韓国映画を見ましたらば、これが予想外に面白かった。
こういった作品は、恐らく韓国でしか作れないエンタメ作品。
90年代後半から上映数が増え出した韓国映画。その初期(一応2005年く>>続きを読む
久方ぶりにゾクッとしてしまう、怖い映画を見てしまったよと。。。
もちろんホラー作品じゃないですけどね、けど、そこはかとない余韻の怖さ。うーん。してやられましたわ、ヴァルダ監督に。
何が怖いのかって、>>続きを読む
やっぱり映画っていいですよねえー、って見終わってニンマリするのっていいですよねえええー、って一体誰に向かって言っとんねんと。
と同時に、こういう映画が既に今から70年くらい前に出来上がっているんですか>>続きを読む
自分の中でヒッチコック作品ベストは何かというので、以前は『マーニー』、いや『泥棒成金』、でなくて『北北西に進路をとれ』を経て、作品群の中では異色な感じのするこの『めまい』かと思っていた時期がありまして>>続きを読む
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冒頭、海江田が聴いている「レクイエム」は、今まさに沈めようとしている潜水艦「やまなみ」への鎮魂歌かと思っていたが、この映画鑑賞後数日経って、あぁ、あれは海江田艦長自らにも向けたものだったのでは? と思>>続きを読む
自分からするとですね、初めて観たアケルマン監督作品が「ジャンヌ・ディエルマン コメルス河畔通り〜〜」だったので、「あのジャンヌが唄ってるー(低くて存在感ある声音でー)」と、びっくりしちゃったわけですが>>続きを読む
見進めていると、だんだん「ああこれはタルコフスキー監督自身の望郷の感覚なんだろうな」と感じる。『鏡』と対比できるけど、私はどちらかというと『惑星ソラリス』を思い浮かべた。主人公が見る故郷の景色(の模型>>続きを読む
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観終わって、冒頭の写真群を思い返す。スチュアート在りし日の4家族ぐるみでの瞬間ショット。あの力拳。強いんだぞ、お父さんは〜の刹那。
でも映画タイトルは「Husbands」であって「Fathers」で>>続きを読む
昔々この映画を初めて見た時は、この映画に奥深さを感じなかったのですが、これまで何度か見る中で、いえ見る度に段々とこの映画に魅力を感じるのですから不思議です。
特にラスト。溥儀が自ら入館料(?)を払って>>続きを読む
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シャンタル・アケルマン監督にとって長回しは、何なのだろうかなと考える。どういう目的で行っていたのかと、多用に執拗に。
一般的に、長回し撮影は場面に緊張感をもたらしますよね。魅入ってしまう。個人的に長回>>続きを読む
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もうこれはですね、「エースをねらえ!」のピアノ編ですよ、はい。「エースをねらえ!」で岡ひろみが宗方コーチに対する想い(それは恋より深いし愛であっても家族をも超えた深い深い師弟愛というね)とですね、フラ>>続きを読む
〝クリッコクリッコ〟と聞こえてくる、雪を踏む音。北海道の雪はサラサラと聞くけど、私の耳には確かに水分を含んだ重い雪を踏んだ時のあの音が、画面から聞こえてきた、物語のラスト。私の知る雪は中国山地の雪であ>>続きを読む
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例えば、エリック・ロメール監督の『緑の光線』とか、一日一日が淡々と進むけれどどこか面白い、という感じを受ける日記風映画とは一線を画し、冒頭からなんでしょう、妙に張り詰めた空気感が漂う淡々とした三日間。>>続きを読む
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邦題が『アクトレス〜女たちの舞台〜』とサブタイトルまで付いているが、観てみると原題『Clouds of Sils Maria』がしっくりくる。これに敢えて、勝手ながらもサブを付けるとすると、『〜彼女(>>続きを読む
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見終わって、ある作品を思い出した。『サヨナライツカ』(2010)である。映像・音ともに丁寧な作り、余韻の残るラストーーー。同じ監督であることを後で知り(いや先に知っておこうよとも^-^; でもなるべく>>続きを読む