hondate0629さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

WILL(2024年製作の映画)

3.6

興味深いドキュメンタリーで140分退屈せずに観られた。

たびたび映る服部文祥の含蓄と重厚感が凄く、劇場の大きなスクリーンでMOROHAのライブを大音響で聴かせる演出にはまんまと感動する。

客席もほ
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雨降って、ジ・エンド。(2020年製作の映画)

3.7

泣き出しそうなトーンのへチャムクレ声で武器になりそうな素養を見出せないが、それでも古川琴音の出ている作品は全て観たいと思う抗えない魅力が炸裂していた。

2019年に撮影したというデビュー2年目当時の
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大統領のカメラマン(2020年製作の映画)

3.6

言葉より語るもの。

レーガンとオバマに仕えたアメリカ合衆国大統領専属写真家のドキュメンタリー。

畏れを抱えた被写体には精霊が宿る。

被写体に最大限の敬意を払う者にしか人物画は撮れない、撮ってはな
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このハンバーガー、ピクルス忘れてる。(2023年製作の映画)

3.7

2つ隣の席のオジさんは80分ずっとクスクス笑っており、前の席のオネーさんも最後はゲラゲラ爆笑していた。

この監督のセンス凄いな。
役のしょうもなさと可愛げを引き出す手腕が絶妙。

全席売り切れという
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悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

3.5

物語がどこに着地するか読めない展開も含めてまさに怪作。
すごい映画だ。
ライブシーンは『ポーラX』みがあった。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.8

何と潔く爽やかで思いやりに満ちた物語なのだろう。日本の映画は最高だ。

松村北斗と上白石萌音、2つの希望の星が放つ光がまばゆい。

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.6

映画はこれで良い。これが良い。
何も足さない、何も引かない。

ラストの一言に繋げるための演出、天才か。

主役の子が天使すぎる…

『The Quiet Girl』という原題を考慮すると、何でもかん
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熱のあとに(2023年製作の映画)

2.5

脚本家の自己陶酔感というか自慰行為を見せられている感じが拭えなかった。

長い割に面白くない。

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.0

そんなに面白くはなかった。

子供はともかく大人のキャラはもう少し台詞があると退屈しなかったかも。

誰が為に花は咲く(2021年製作の映画)

3.5

刑事役の二人など知らないキャストも多かったが、みんな高水準の演技で物語に没入することができた。

締まった黒と緑色が印象的な撮影で、小島聖の初登場シーン前の焼けた空や山頂から移す街並みのロングショット
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違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

3.5

メチャクチャ面白いし、センス良いな。
監督はかなりのサッカーフリークなのだろうか。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

変態が造る映画だが観れてしまう。

エマ・ストーンはアカデミー主演女優賞を手にしてもまだ掴みたい物、見たい地平があるんだな。恐ろしい渇望。

衣装のデザインがどれも素晴らしく、展示会で観たくなるレベル
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千年女優(2001年製作の映画)

4.0

23年前の作品だがアニメーションを用いた映像表現の最高到達点なのではないか。下から上へ舞う吹雪。今敏、天才だわ。

鈴置さんの声の色気が限界突破しており、一度で良いからご一緒してみたかったという後悔が
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燈火(ネオン)は消えず/消えゆく燈火(2022年製作の映画)

3.5

親切な作りで香港映画としてはかなり理解しやすく観やすい作品になっている。

ブラックベリー(2023年製作の映画)

3.6

栄枯盛衰のスマートフォン、BlackBerryの物語。元ユーザーとしては見逃せない。

お仕事物の映画が元より大好物だが、骨太な造りと渋いキャストの起用により満足度の高い傑作に仕上がっていた。

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.3

予告を観て前田旺志郎がオードリー若林役かと思いきや、まさかの仲野太賀が若林役だった。若すぎるか🤔

あそこまで佐藤満春のポジションに対して示す嫌悪感の源泉が何なのかイマイチ伝わって来ず、ただの社会不適
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Saltburn(2023年製作の映画)

3.7

『#Saltburn』といい『#PERFECTDAYS』といい4:3画角の映画に縁のある年の瀬。

ロザムンド・パイクとキャリー・マリガンの共演に『17歳の肖像』を思い出す。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.6

プロデューサーとスポンサーがUNIQLOで脚本は電通マンなので、果たしてヴィム・ヴェンダースの映画として観て良いのやら。

かなり好きな部類の作品ではあったが。

ほぼ満席かつ客に老人が多くて驚いたが
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ブルーを笑えるその日まで(2022年製作の映画)

3.6

演技も撮影も脚本も編集も全てのセンスが好みで、素晴らしい出来だった。

終映後に舞台挨拶があったが、その際の監督のキャストを思い遣る人柄や言葉の力強さ、大人として在るべき姿でいようとする正しさに胸を打
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.4

携帯電話があるこの時代にもすれ違いが描写出来るものなのだな。

『酒と煙草と男と女』と、すれ違いと犬。

ヒロインが要らない物はなんでもゴミ箱とも呼べないシンクの下のプラスチックの中に捨てるのがウケる
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浮き雲(1996年製作の映画)

3.3

事前のセリフ読み合わせやリハーサル無しの1テイクのみで行われる撮影スタイルでこの出来映えとは畏れいる。

「映画とは、一日一生懸命働いた人が その日の終わりにリラックスし、楽しむために観るエンターテイ
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ドリー・ベルを覚えているかい?(1981年製作の映画)

3.1

脇毛ボーボーだが、美女でした。
相変わらず動物が多く言うことはない。

市子(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

想像通りの『嫌われ松子の一生』と類似した展開。

若葉君は今作でも安定の唇カサカサっぷり、どころか割れて血が滲んでいたのでリップクリームあげたいよ。

杉咲花と中村ゆりの演技に凄味を感じたし、中田清渚
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街のあかり(2006年製作の映画)

3.5

全てを受け入れる諦めた男コイスティネン。
あまりに侘しい物語だが肌に合う。

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.3

沢城さんが演じる虚無感に満ちた鬼太郎がとても好きなのだよ。

朝がくるとむなしくなる(2022年製作の映画)

3.5

自分のことを赦せるのも赦せないのも自分自身だけなのだから、誰かに詫びる様な気持ちで生きて欲しくない。

劇中の唐田えりかには抱き止めてくれる友人がいて少しだけ幸せそうだったので安心した。

今の彼女が
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女優は泣かない(2023年製作の映画)

3.0

脚本と演出が古臭く、フリと伏線回収もありきたりなベタさで、下ネタ絡みのセリフやトーンなどにもセンスを感じない。

蓮佛美沙子を見ると高校で同級生だったという三浦春馬を思い出して少し胸が痛むけれど、彼女
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(2023年製作の映画)

3.1

合戦シーンが全く無い『レジェンド・アンド・バタフライ』と比べれば大分観られるほう。

加瀬亮演じる織田信長の冒頭セリフの『役不足』は典型的な誤用じゃないか?