ぼのごさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ビーチ・バム まじめに不真面目(2019年製作の映画)

2.9

何にも執着が無い主人公。強いて言えば自由に捉われているところはあるかもしれない。
前作の『スプリング・ブレイカーズ』では様々な登場人物の不安や葛藤、心の揺れ動きが三者三様に描かれていたけど、今作の主人
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スプリング・ブレイカーズ(2012年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

息苦しい日常から逃れるため、春休みを使って旅行に出かける仲良し四人組。スプリング・ブレイクの様子は度を越した現実逃避で、日常をぶっ壊している感じが清々した。下品なんだけど日常でも下品な人なんて沢山いる>>続きを読む

黒い家(1999年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

『黒い家』は原作を終盤近くまで読んでいたんだけど、サイコパスを題材にしたホラーなだけあって描写がエグくて読むのをやめてしまった作品。話自体はたまに気になっていたから、今回映画で最後まで観ることが出来て>>続きを読む

御法度(1999年製作の映画)

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時代劇。物の怪が出て来たりするわけではないんだけど、妖しい不思議な雰囲気ですごく引き込まれた。

殺陣シーンもしっかりしてあって、田代の北辰一刀流の剣先がちゃんと揺れていたり、それぞれの剣の流派が反映
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

かなり身に覚えのある、現代社会の押し潰されそうな息苦しさがよく捉えられてあった。
ドキュメンタリー監督の主人公。教師との関係を疑われ自殺した女子生徒の遺族への取材風景から始まり、冒頭からつらい。遺族は
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

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仕事だったり夫の同伴だったり、特別来たくて来たわけでもない異国の地で出会ったふたりが共鳴し合ってはじけていく様子が楽しい。青春の感覚があった。段々と友達以上になっていくものの踏み込み過ぎず、恋人までに>>続きを読む

光りの墓(2015年製作の映画)

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淡々と進んでいく映像がどの瞬間も美しくて、落ち着いた声や葉擦れの音なんかがとっても気持ち良い。そこにいる人たちも皆無邪気で、目や耳や心まで癒された。

ちょいちょい自然に挟まれる下ネタが意味わからない
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映画:フィッシュマンズ(2021年製作の映画)

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一時期よく聴いていたフィッシュマンズ。ここ数年はあまり聴いていなかったけど、改めて聴くとやっぱりめちゃくちゃ良い!
昔はフィッシュマンズの曲の音が特に好きで聴いてたけど、今聴くと歌詞も最高だった。
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ノマドランド(2020年製作の映画)

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夫を亡くし、リーマンショックの影響で住む場所も失い、キャンピングカーで移動しながら生活するノマド(遊牧民)となったファーン。
「先生はホームレスになったの?」と元教え子に聞かれて「ハウスレスよ。ホーム
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ミナリ(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

農業で成功することを夢見る韓国系移民のジェイコブが、家族と共にアメリカの田舎に引っ越す。ろくに相談していなかったようで妻のモニカはカンカン。夢を追うのは大いに結構だけど、話し合いも無しにだったらそりゃ>>続きを読む

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

前作より更にバイオレンスシーンがえげつなくて、まさにLEVEL2。

眼球に指を突っ込むような開けっぴろげな暴力描写には本能的に震えてしまう程で、特に驚いたのは瀕死の人間がカサカサ動いている場面。殺し
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レネットとミラベル/四つの冒険(1986年製作の映画)

4.7

瑞々しくて微笑ましくて最高だった。
パリの都内っ子で垢抜けた学生のミラベルと、田舎暮らしでパリの美大に通う予定のある絵描きのレネット。ミラベルの自転車が田舎道でパンクしたことによって出会うふたり。
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クレールの膝(1970年製作の映画)

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人に気持ち悪いとかあまり言いたくないけど、主人公のおじさんが犯罪級に気持ち悪かった笑
一線を越えることがないのが救い。
というか、一線を越えさせずにここまで気持ち悪くて現実にもいそうな大人を捉えきって
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コレクションする女(1967年製作の映画)

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バカンスのため一つ屋根の下に集う男女。
透き通っていて太陽の光にきらめく海がとっても綺麗。

そこにいる人間たちはというと、相手の気を引こうとしたり投げやりになったり、大したこともやれないのに冒険を求
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ゆれる人魚(2015年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ホラーでファンタジーな雰囲気というのは前情報で知っていたけど、ミュージカルでもあったんだ! 歌が得意な人魚とミュージカルの相性は抜群だった。
人魚の美しい歌声にも純粋に聴き入ったけど、テクノ音楽がふん
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僕の中のあいつ(2018年製作の映画)

-

気楽に観れるけど軽過ぎもせず、気分にちょうど合っていて楽しめた。中身の入れ替わりというあり得ない現象が起きなかったら、どの人も悲惨な結末を辿っていたと思う。

いじめられっ子の高校生にヤクザ紛いの社長
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カリスマ(1999年製作の映画)

-

人質も犯人も両方助けようとして、結果的に両方とも死なせてしまう藪池。上からは人質だけ助ければ良かったんだと言われそのままクビ。真面目で不器用だと社会の中では生きづらいな。

休養で森に行く藪池。森は思
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アリス(1988年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

冒頭、小川のせせらぎ。音が心地良いなと思ったら、その後も作中の至るところで様々な音が効果的に使われていた。
小物類も凝りに凝っていて、色彩や汚れ具合なんかも丁寧で良い美術。

川のほとりから室内?に戻
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ウィジャ ビギニング ~呪い襲い殺す~(2016年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

しっかりと作られた良い洋ホラーだった。
恐怖は抑えめだけど不気味な演出が冴えている。取り憑かれた妹が姉の耳元で何かを吹き込んでいる場面や、姉が鏡を見た時に口元が縫われていく場面は本当に気味が悪い。そう
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あの日のように抱きしめて(2014年製作の映画)

4.5

収容所から戻ってきた妻のネリーに気が付かない夫のジョニー。他の知人や友人はすぐ彼女に気がつくのに、ジョニーだけがひたすら気が付かない。ジョニーは知り合いの仕草や言葉遣いまで細かく捉えている描写がされて>>続きを読む

水を抱く女(2020年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ウンディーネの神話を女性の視点から描いたという、現代版ウンディーネ神話。
『水を抱く女』という邦題を最初に見た時は、江國香織さんの『きらきらひかる』という小説を思い出した。一番初めに『水を抱く』って章
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ダーティ・ダンシング(1987年製作の映画)

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ミュージカルじゃないんだけど陽気な歌と踊りが盛り沢山で多幸感があった。特にラストのダンスシーンには感動して目が潤んだ。知らなかったけどかなり有名なシーンらしい。

夏休みに避暑地に来た主人公一家。良い
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イカリエ-XB1(1963年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

生命探査で地球から旅立つ飛行船。
カメラワークと構図が丁寧。電子音を使った音楽が印象に残る。皆で踊っている場面や運動広場で身体を動かしている場面は、なんか中毒性あって繰り返し観ちゃった。

冒頭から不
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

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音楽が作品の隅々までビシッとキマっていた。カーアクションも疾走感溢れていて、冒頭からして痺れる!

ノリノリでずっと音楽を聴いている主人公は一見すると変人なんだけど、話をしていると案外まとも。音楽を聴
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トレーニング デイ(2001年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

犯罪紛いの捜査をしたり相棒の新米刑事に半強制的に麻薬を吸わせたり、デンゼル・ワシントンの悪徳刑事っぷりに震える。『孤狼の血』の日岡と大上の関係を連想した。
「狼に勝てるのは狼だけ。羊を守るためには自分
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

人の命が軽くて悪趣味だけど、ところどころ笑える場面があって気楽に観れた。でも大佐や水玉君には充分愛着湧いていたのに、あっさり殺されてしまってだいぶ苦痛だった…。

ハーレイ・クインはかなり魅力的。おめ
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ノクターン(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ポスターに惹かれて観た。

独特の音楽にピアノに熱中している光景、妖しい絵の数々が魅力的。異様な光の配色はポスターと基本同じなのに、ポスターほど強烈には残らなかった。
冒頭とラストのイメージの重なり、
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ライト/オフ(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

得体の知れない存在が光のあるなしで消えたり現れたり、シンプルな設定がよく活かされていて怖かった。音が大きくて驚いたから、けっこう音量下げて観ちゃった。
マネキンが立ち並ぶ冒頭の舞台は、怪奇現象抜きにそ
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

スロースターターでかなり説明調なところもあるけど、後半は怒涛のアクション。
盛り上がるのは間違いなく後半なんだと思う。でも個人的にはアクションシーンよりも、前半で主人公が友達ときゃっきゃしながら茹で卵
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.0

ビートルズの曲を沢山聴けて嬉しかったし、歌詞付きで改めて聴くと、良さを再認識出来た。
停電後に何故か世界からビートルズの楽曲が消えて、ただ一人ビートルズを覚えていたミュージシャンの主人公が曲を再現して
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トラベラー(1974年製作の映画)

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サッカーが大好きの少年。二日後に遠くの街テヘランで試合があることを知る。友達に教えると「ラジオで聴くか」と返事が来るけど「観なくちゃ」と漲る使命感。お金も時間も無い筈なのに、無茶苦茶やってなんとかする>>続きを読む

ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

バットマンがデントの罪を被ってから8年後。街は平和になったけど、ブルースは屋敷で誰とも会わずに引きこもっていたという始まりが切ない。
そこからの再起というか、再び戦うようになるまでの過程が丁寧。でも本
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斬、(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

前作の『野火』が、戦争の恐ろしさを散々描いた上で地獄の業火のような炎が映し出されて終わったから、今作の冒頭に映る刀を鍛える炉の火からしてもはや不穏だった。

百姓の村に滞在して村人と良好な関係を築いて
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

前作もけっこう楽しめたんだけど、前作より遥かに面白かった。
実際に起こり得るかもしれない現実味のある世界観に引き込まれる。一つのきっかけで翻ってしまう善悪、人間の脆さ、描かれている感情一つひとつが生々
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ビッグ・アイズ(2014年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

なんか夢でティム・バートンの名前が出てきたので観ました笑

1960年代。自分が描いた絵を夫のウォルターに騙られ、夫の絵として知名度が上がっていくマーガレットの絵。実話らしい。
夫が作者を騙ったきっか
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.5

バットマンって生身の人間だったんだ。
両親が殺されたことから一旦は半ば自暴自棄になって、そこから罪悪感や恐怖を克服し悪をなくす為の鍛錬を積んで世直しをするまでになるブルースの道のりが、お父さんの
「人
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