The holdovers のタイトル通り、1970年の全寮制の寄宿学校でクリスマス休暇に家庭の都合で帰れなかった「居残り組」と教師の2週間を描いた物語。教師と生徒ということでは、ロビンウィリアムズが>>続きを読む
今年もオスカーのノミネート作品を順に鑑賞で、この「Past Lives」が10作中8作品目。ここ数年オスカー候補作を観るには、内容も上映時間も多少の”パワー”が必要になってきているが、この作品は肩凝る>>続きを読む
凄い映画。何が凄いって発想もだが、何よりエマ・ストーンの演技。ここまでできるって思うくらい。確かに様々な理由で好き嫌い分かれる作品ですが、彼女の熱演観るだけでも価値あり。
オスカー、キラーズ・オブ・>>続きを読む
いつもと変わらず魅せてくれた是枝監督作品であるが、今回はやはり坂元裕二の脚本の果たす役割はやはり大きいね。話が進み、真実が明かされるにつれ、我々(観客)が思う「怪物」が変わっていく。見事の一言。
李>>続きを読む
黒澤明の「生きる」が1952年。このLIVINGも背景は1953年。オープニングシーンの彩、タイトル、エンドのフォント。そしてストーリー。全てに黒澤作品へのリスペクトが見られる。ビル・ナイの演技は語る>>続きを読む
サイモン&ガーファンクルの「サウンドオブサイレンス」に、"hearing without listening (聴くこともなく聞いている)”という歌詞がある。音楽がCD以降、好きな時に好きな曲を手間を>>続きを読む
“平等” (equal)という言葉の儚さをシニカルに描いてたね。パワーバランスなんてものは、いつ逆転するか分からないので気をつけましょう、ということかな。
エグいシーンもあったが(韓国作品だったらさ>>続きを読む
キリスト教派メノナイトのコロニーに生涯暮らしてきた女性達による討論をテーマとした会話劇。男性には薬品を使用され暴行、出産を余儀なくされてきた女性が討論を経て立ち上がっていくのだが、架空の場所とは言え設>>続きを読む
「映画人が好きだろうな」と思わせる作品に、近年ほぼ毎年出会う。この作品も正にそれ。
スピルバーグ監督自身の映画との出会いから映画界のドアを叩くまでを題材とした「フェイブルマンズ」。最初に観た映画、両>>続きを読む
2017年にひと騒動となった、ハリウッド大物プロデューサー ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラを報じたNYタイムズの2人の女性記者の物語。年齢を重ねて大手メディアの色々を聞いたり、見たり、知った今は>>続きを読む
今月下旬に発表される今年のアカデミー賞作品賞候補作に確実にノミネートされるであろうが、それ以上に只々ケイト・ブランシェットの凄さがあまりにも際立った作品。おそらくこの役は、彼女しか考えられないのでは。>>続きを読む
JDサリンジャーは、学生の頃本当に好きだった作者。「ライ麦畑でつかまえて(The catcher in the rye)」や「フラニーとゾーイー」などは何度も読んだもの。
本作は、作家を志し、サリン>>続きを読む
2023年最初の作品。正月なので、単純に娯楽ものとして良いんじゃないですか、が率直な感想。自分の意志に反して偽造カードによる転売犯罪に染まっていくという、ストーリー展開もシンプル。考えず楽しめば良いか>>続きを読む
何もない平穏な日々が一番だと良く言われるし、自分でもそう思うこともある。ただ人間贅沢なもので、平穏な毎日が最も辛い時間だと感じることも。本作品の主要登場人物二人の気持ちも分かるようで分からぬようで。>>続きを読む
料理の評価において万人に共通する基準が「美味しい」かどうかということであるように、映画の評価もまた「面白い」かどうかが評価の幹。その意味では、本作は「極上の一品」。とにもかくにも面白い。というか、話の>>続きを読む
銀座の劇場で映画観るって、何年ぶりだろう。本作、とにもかくにも“美味しい”映画でした。出てくる料理の数々が、本当に美味しそうで、鑑賞中何度「早くご飯食べたい」と思ったことか。松たか子さんが、何かの番組>>続きを読む
かつて「スミス都へ行く(Mr. Smith goes to Washington)」という映画があった。ジェームズ・スチュアート演じる青年スミスがワシントン政界の不正に立ちむかう痛快な話が。似たタイト>>続きを読む
舞台が日本だからといっても、この映画を楽しむには細かい事は気にしてはいけない。新幹線ホームの様子とか、富士山のロケーションとか、運行時間、終点の駅とか。個人的には、それらも含めて、コメディとしてシンプ>>続きを読む
1時間見ても、1時間半見ても、最後まで見ても、多くの人が高い評価を与えてるこの映画の良さが分からない。日本語字幕だと違うのか。単純に私の理解力不足?それとも理解せず感じて見れば良かった?
一つだけ確>>続きを読む
良い映画でした。けど、名優ソン・ガンホ出演、是枝作品ということで過剰な期待を持ってしまったかもしれません。なのでこの点数。「万引き家族」に重ねてみてしまったことも、個人的には反省。
登場人物の絡みを>>続きを読む
浅からずこのイベントに関わっていたので見てみたが、贔屓目にみても厳しい。アスリート目線のAに対してスタッフ目線のBと思っていたが予想以上に現場の様子(幹部の苦悩では無く)が足らない。まあ、アスリート抜>>続きを読む
おそらく初めてしっかりと観たノルウェー映画(デンマーク、フランス,スウェーデンとの合作だが)。The worst person in the world 私は最悪というタイトルから、性悪女の物語とばか>>続きを読む
DOGというタイトルの映画を犬好きが見ない訳にはいかないということでの鑑賞。本作は、主演もつとめたチャニング・テイタムの初作品。
物語は、主人公のレンジャー隊員が亡くなった仲間の犬を連れて仲間の葬式>>続きを読む
シンゴジラの時とは若干異なり、このシンウルトラマンは、慣れ親しんだ「ウルトラマン」とは(当たり前ですが)別の作品と割り切って楽しむべきだったと反省してます。
それでも「ウルトラマン」のストーリーから>>続きを読む
一言、面白かった。これに尽きます。オープニングの「A World without love」から始まり全編を流れる60年代サウンドも最高。正にmy kind of movieでした。
終わって見れば>>続きを読む
10年前に起きた宇宙での事故の責任をとって干されいる宇宙飛行士(パトリック・ウィルソン)が、月の軌道の異常に対処するためにNASAに呼び戻され、かつての同僚(ハルベリー)や軌道異常を発見した天文学者と>>続きを読む
遅ればせながら、原作を読んでからの本作観賞。原作が終始心和ませる、とても素敵な作品だったので期待大だったのですが…。
映画にすると、やっぱこうなっちゃうのかな。無理やりでも泣かせようとする流れにしな>>続きを読む
今年のオスカー候補作、本作で10作目となり今回も授賞式前に観賞完了。
前評判も悪そうでは無かったし、ブラッドリー・クーパー、ケイト・ブランシェットなど数々の名優揃いだし、で期待して観賞。結果……でし>>続きを読む
リコリスはスペインカンゾウと呼ばれるハーブの一種で、これを使ったリコリス菓子は北欧などでは好まれている。私も食べたことあるが、お世辞にも美味しいとは思えない(北欧の方すみません)。多分ほとんどの日本人>>続きを読む
人生はビギナーズ(Begginers), 20センチュリー・ウーマンのマイク・ミルズ監督作品ということで期待しての鑑賞。「人生はビギナーズ」は本当に好きな作品だったので。「人生は~」のユアン・マクレガ>>続きを読む
「親」という字は、木に立って見ると書くが、本作の主人公リチャード・ウィリアムズは、じっと見守るどころか、周りにもそしてテニスの女王に育つ娘たちにも必要以上に口出ししていく親。ただそれは綿密に練られた「>>続きを読む
ダイアナ妃がパリのアルマ橋トンネルでの事故で亡くなってもう早25年。そのダイアナ妃が離婚を決意したと言われる1991年のクリスマスの3日間を描いたもの。その5年半後の悲劇が分かっているからか、当然のこ>>続きを読む
アカデミー賞作品賞候補作観賞7作め。作品賞を獲得した1961年版は、何度も途中で挫折し完全観賞していないので詳細は分からないが、前作をリスペクトし、懐かしい楽曲が流れる2時間37分は前作のファンにとっ>>続きを読む
巨大彗星が地球に衝突することを容易に信じない米国政府や国民をコミカルに描いた本作 、掛け値なしに面白いコメディでした。あまりにもビッグネームが揃った作品だったので、逆に期待してなかったのですが。それに>>続きを読む
マハーシャラ・アリは、「グリーンブック」の時もそうだったが、この「Swan Song」の主人公ようなもの静かながらも熱い感情を秘めた、そんな役が似合う。つくづくそう思う。
本作の舞台は近未来。末期の>>続きを読む
いやあ、参った。本当に参った。柳楽優弥が、マジでたけしに見えちゃったよ。観る前は、柳楽がたけしって無理でしょう、て思ってたのに。オープニングとラストのたけしも彼でしょ? 上手い役者だとは思っていたが、>>続きを読む