生命賛歌。人はそれぞれ見た目も考え方も違う。欠点はあれど、良いところもたくさんある。完璧な存在でないからこそ愛おしい。人間も動物も植物もみんなそれぞれが共存して生きていく。そんな全てのテーマを重くなら>>続きを読む
リアルさのない妙な不気味さを生んでいる色彩感覚は良いが、魚眼レンズをこれでもかと多用したり、カメラワーク自体はそれほど真新しさを感じなかった。
もっとぶっ飛んだ話にするのかと思ったら、「女性の生き方>>続きを読む
何年かぶりに見返した。とてもお笑い芸人が作ったとは思えない暴力描写と虚無感。素人のような独特な映像は動きが少なく、それがもの凄く冷めた感じでよりいっそう怖い。ヤバいものを作ってやろうとしている感じでは>>続きを読む
ビートルズを好きになってから30年近く、生まれて初めて『Let It Be』が観れた。『Get Back』で時系列ごとにしっかりとまとめられたものを観てからだと、こちらは怠惰な部分をピックアップした意>>続きを読む
ここまで原作への愛を感じる実写版だと思わなかった。鈴木亮平に冴羽獠が完全に憑依していた。コメディ部分は原作がどうしても80年代のお笑いなので、一番現代に落とし込むのが難しいと思ったが、原作の雰囲気を残>>続きを読む
グルジア出身の不遇な画家ピロスマニの半生が描かれていく。この映画の映像自体が絵画のようで、動きも台詞も少なく、見事にピロスマニの孤独を表している。映像の横移動の多さや、途中で唐突に挟まるピロスマニの絵>>続きを読む
まずファンとして北野武監督の新作映画が観れるだけでありがたい。それを踏まえた上で、映画全体のカット割のテンポが、特にラストシーンが顕著だけど遅くなっていて、昔の北野監督だったらあとコンマ何秒早いな…な>>続きを読む
4年くらい前に初めて観て、今回劇場公開されるということで、2度目の鑑賞。
物語の展開として少し無理があるところがあったり、完璧ではないにも関わらず、この映画が持つ熱量と、個々の演技が素晴らしく、観終>>続きを読む
とにかく圧巻だった。『千と千尋〜』以降の宮崎駿監督作は、どんどん内容が抽象化され、監督本人のパーソナリティの部分をある程度知らないと完全には理解出来ないような、分かりやすいストーリーをあえて語らない作>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
この映画は一見するとメチャクチャで下品なSFコメディ作品のように描かれているが、誰しもが思い悩む日常生活の不満を見事に具現化した作品だと思う。
疲れると人は他人の嫌なところばかりが見えてくる。「なぜ>>続きを読む
自分もこの映画を観るまではブルース・スプリングスティーンのことを『Born to Run』は格好いいが、ファッションなんかが野暮ったくて基本的にダサいと思っていた。けれどこの映画を観終わったいま、ブル>>続きを読む
10年以上ぶりに鑑賞。当時この映画を観たときは説明を極端に省いた演出に「他の優等生な邦画とは違う」といったメッセージだと勝手に受け取り、そこに格好良さのようなものを見出していたが、ある程度年齢を重ねて>>続きを読む
素晴らしいシーンも多々あるが、少し過剰に思える演出が目立ってしまっていた印象。劇中音楽がかなり叙情的なので、それが大袈裟な雰囲気を作り出してしまっていたように思う。もっと淡々とした少し距離感を与えてく>>続きを読む
何よりもアル・パチーノの演技が言葉で説明出来ないくらい素晴らしい。粗野な人物でありながら、時に見せる繊細さと孤独を感じさせる眼。台詞回し。完璧。そして何よりも、この話が持つ、生きることの肯定感が胸を打>>続きを読む
志村けんの「バカ殿」や「だいじょうぶだぁ」で見ていた元ネタ満載。特に雪小屋のシーンはいま見ても面白く、当時の人はこの撮影技術を前に、まるでマジックを見ているかのようだったと想像する。ただ動物を使った笑>>続きを読む
パソコンのデスクトップだけを映すという出落ちのようなワンアイデアで、サスペンスとして最後まで全く飽きさせない。監視カメラの映像はその縛りからは外れてるような気もするが、斬新な撮り方でオーソドックスなサ>>続きを読む
父親に虐待されている少女が唇に指を当て、口角を上げて、無理して笑おうとするその表情。それは切なくも美しいショットで、その一瞬のためだけでも見る価値は存分にある。
それにしても、ラストまで見ると原題を>>続きを読む
義理と人情の熱い映画。エポックメイキングな作品というだけあって、今では何度も使い回されてしまって、どのアクションがどう斬新だったのかが分からないのが残念。公開当時にリアルタイムで観れて、かつ自分が高校>>続きを読む
観ている側に考える隙を与えない映像の応酬。それはジェットコースターのようで映画としての深みを感じにくいが、斬新な映像表現といまここまでお金のかかった演出はなかなか見れないので、この監督の作品はどうした>>続きを読む