イガワさんの映画レビュー・感想・評価

イガワ

イガワ

瞳をとじて(2023年製作の映画)

5.0

ゴダールは、万事のコラージュをして、その真相に迫った。エリセは、自分の分身に身を委ねその真相に迫った。
その真相とは?
映画という、罪深き大衆芸術の行き着くところ。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

今度は今度、今は今。
影は重なると濃くなる。
ニコ。 
途方もない、木漏れ日の時。

スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

5.0

未だかつて、ブレッソンのような映画を真似したものも、真似されたものも、皆無なのは、ブレッソンの作る映画が、何一つムダのないシンプルさで、人そのものを揺さぶっしまうからだ。

ジェーン・バーキンのサーカス・ストーリー(2009年製作の映画)

5.0

リヴェットとバーキンで、リヴェットの遺作が作られた。
なんかもう、それだけでいい。
あまりにフランス的で泣ける。
心のどこかで、望んでいたような中身のない根拠。
それだけでいい。

美しき諍い女(いさかいめ)(1991年製作の映画)

5.0

不思議と手に汗握るスリル。
正統派なフランス映画を装いながら、核心な部分でふざけてみえる。
リヴェットらしい。
やはり、リヴェットは凄すぎて。

修道女(1966年製作の映画)

5.0

厳格な、自由さ。
リヴェットのある意味での最高作。

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