かなりエンタメ寄りで大友克洋「童夢」を思わせるような超能力バトルが物語を占めており、楽しみやすい。ダニーが本気を出してからは物語に勢いが出て面白かった。他にも劇中にシャイニングで見た要素が散りばめられ>>続きを読む
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平山は無口で自分から過去や想いを語ることはない。私たちは、平山が生活の中に静かに満たしてきた習慣を眺めることになる。ひこばえを育てる。植物の写真を撮る。古本屋で買った本を読む。カセットで音楽を聴く。箒>>続きを読む
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主演のケイト・ブランシェットが見事にハマり役で、姿が見えた瞬間から主人公の傲慢さが伝わってくるような演技であった。
この主人公にとっては、自分による”解釈”が絶対であり、それこそが優れた指揮者として>>続きを読む
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気弱なドラマー志望が鬼教官の指導によって自らも怪物となり果てる。
サクセスストーリーのような側面もあるが、その途上は狂気に埋め尽くされている。登場人物の狂いっぷりが面白い。
フレッチャー(以下ハゲ)>>続きを読む
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三上の生き様があまりに不器用で悲しい。一生のうちのほとんどを怒りと悲しみに任せて生きてきた男が社会復帰を目指す話。
社会のセーフティネットから抜け落ちそうになりながら、周囲の人間に支えられて生きるこ>>続きを読む