いつもいっちゃんさんの映画レビュー・感想・評価

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わたくしどもは。(2023年製作の映画)

1.8

彷徨うような作品。
しかしレイトショーで観る映画には少しキツかった。ただ観るにしたら夜なんですがね。

総括すると、、、
すいません。合わなかったです。
アート性が先行してて、物語性が、、、
やりたい
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ライド・オン(2023年製作の映画)

4.2

集大成に偽り無し。
これまでジャッキー・チェンの作品を観てきた側にとっては嬉しさと切なさ、感動が詰まった1作。

まさかのジャッキーがスタントマン役!
自らスタントをこなし、数々の怪我や命スレスレ体験
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バティモン5 望まれざる者(2023年製作の映画)

4.5

ミュージカルではない方の「レ・ミゼラブル」のラジ・リ監督の最新作。
フランスのイメージを壊しにかかることにおいて敏腕としか言いようが無い監督になりましたね。

またもやフランス一角の治安を描いた社会派
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FARANG/ファラン(2023年製作の映画)

3.2

R18+指定のハードゴアアクションとして打ち出した本作。
よくある復讐劇。
確かにバイオレンスシーンはかなり力が入ってる。
しかし色々ガバガバ過ぎて突っ込む所が大きい。
でもこういうの嫌いじゃないとい
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

5.0

待ってました!
今年1番楽しみにしていた大作映画。
正にこれぞ映画。

怒りのデス・ロードから9年、満を持して描かれるフュリオサの前日譚。
シャーリーズ・セロンから若きフュリオサへバトンタッチされたの
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恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

3.3

こういうの観過ぎて新味はないが軽く鑑賞するには丁度いい枠。

今乗りに乗ってるグレン・パウエルと「マダム・ウェブ」で大活躍だったシドニー・スウィーニー共演のラブコメ。
すれ違いと口論を繰り返す男女の磁
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関心領域(2023年製作の映画)

4.8

本年度アカデミー賞作品賞他5部門ノミネート。
国際長編映画賞、音響賞受賞。

特異な映画体験。
始まりから画面が暗闇の中、不穏な音楽と共に幕開け。
幸せそうな家族が映し出される。
富裕層の家族の正体と
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ありふれた教室(2023年製作の映画)

5.0

本年度アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート作品。
物凄いパンチ力。

財布を巡る疑惑が生む崩壊。
学級崩壊から束の間、校内崩壊へと予想もつかない事態に発展していく。
財布からの金銭を抜き取られたと主張
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

4.3

白石和彌監督最新作は時代劇!
しかも復讐モノ。
新境地なるか。

まず草彅剛の演技は少し怖い。
優しさとその裏。
清廉潔白であることを貫こうとする一方で執念深く、影がある。
囲碁の戦法のように、その裏
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ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)

3.7

最近増えている世界的スーパースター歌手の伝記映画。
とうとうボブ・マーリー。

36歳でこの世を去ったレゲエ界のレジェンド、ボブ・マーリーの国の分断を救ったエピソードを軸に描く伝記。
スターの栄枯盛衰
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.8

この社会の在り方。
吉田恵輔監督の最新作。

石原さとみが自ら名乗りを上げただけあり、ハードかつ深みのある感情表現が印象に残る演技。
娘の失踪事件から不毛な事に心を消耗していく母親。
周りが見えなくな
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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

4.5

間違いなく今年これを超えられる後味の悪さは無いことでしょう。
北欧が生んだ新しいスリラーということで、かなり期待が高めで臨みました。
しかしこの作品に至っては期待より覚悟を持ってから鑑賞することをオス
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水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)

4.0

「アルプススタンドのはしの方」のような高校演劇から生まれた、女子高生たちの一夏。

補修で夏休みにプール掃除の掃除を任された女子高生2人と、そこに付随する2人の女子高生。
気だるい感じで展開する何気な
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

3.5

2D字幕版で鑑賞。
シリーズもこれで10作目か。
一応シリーズは全て観ております。

お猿さんたち良いですねえ。
ゴリラは別ですが。
新章と銘打っての新しいシリーズらしいですが、ちゃんと前3部作の続き
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人間の境界(2023年製作の映画)

5.0

今年の上半期は傑作揃いな中、またもや力強い作品が出てきました。
「ソハの地下水道」の監督最新作ということで、観ないという選択肢はありませんでした。

ベラルーシからポーランドへの境界線上で展開する、移
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

5.0

ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した濱口竜介監督最新作。
今年の期待していた1作。
ロケにもなった長野県に位置する映画館で鑑賞。

長野県の田舎町で起こるグランピング場の開発。
町の住人たちと開発
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リバウンド(2023年製作の映画)

4.5

やっぱこういうの最高ですね。

実話を基にした廃部寸前バスケチームの下剋上サクセスストーリー。
形だけのバスケチーム。
コーチに就任したのは若い安月給のうだつの上がらなそうな男。
しかし、そんな舐めら
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.8

これで良い!
丁度「ゴジラ−1.0」が世界で話題になっている中、モンスターバースのゴジラも黙ってはいない。

もうモンスターバースのゴジラは一段とバカ度が上がっていて最高。
もう最初から最後まで大怪獣
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マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

4.5

待望のカルロス・ベルムト監督最新作。
「マジカル・ガール」が凄く好きなので、今作の日本公開を待ち望んでいました。

ゲームのクリーチャーデザインを担当するクリエイターの男、フリアン。
家事で少年を助け
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霧の淵(2023年製作の映画)

3.5

夢か現実か。

思いの外、幻想的で豊かな画面でした。
奈良の旅館街。
かつては栄えていた街は今では閑散とし、訪れる人もまばら。
そこで旅館を営む母娘と祖父。
12歳の娘を通して見たかつての旅館街の風景
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異人たち(2023年製作の映画)

5.0

心の持って行き所が分からない。
孤独を埋めることについての答えが導き出される。

アンドリュー・ヘイ監督の新作ということで去年から期待してた1作。
孤独と喪失、愛の物語。
同じマンションに住む男2人の
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貴公子(2023年製作の映画)

4.3

謎が謎なまま進むスピード感溢れるノワール。
またしても韓国エンタメのパワー炸裂。
カッコいい。

予備知識無しで観ましたが、やはり前半が何故!?という部分だけで進行していく。
父親不在の貧困層のボクサ
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プリシラ(2023年製作の映画)

3.7

ソフィア・コッポラ監督の新作は、何とあのエルヴィス・プレスリー!
の妻のプリシラの物語。

とにかくソフィア・コッポラらしい可愛くお洒落な画作りは眼福。
レトロな選曲も楽しい。
しかし良くも悪くもソフ
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RHEINGOLD ラインゴールド(2022年製作の映画)

4.5

ファティ・アキン監督最新作は実在した破天荒ラッパーの伝記ドラマ。

流石ファティ・アキン。
ちゃんと作品の面白さと安定のクオリティを担保している。
音楽家一族の元に生まれた男はいかにして金塊を盗み、数
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

4.6

待望のブランドン・クローネンバーグ監督最新作!
「ポゼッサー」がかなり好きだったので、かなり期待していました。

クローンが罪を被ってくれるリゾートで起こる狂乱のバカンス。
ユートピアも束の間。
悪夢
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

5.0

これはまた傑作。
A24が放つ新しいエグめなドラマ。
70年、80年代の再現が映像全体にほとばしる。

呪われた一家と呼ばれたプロレスラー家族。
兄弟たちで切磋琢磨し、父親の期待に応えるべく勝ち進む。
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

5.0

濃密で優しい。

本年度アカデミー賞作品賞、脚本賞2部門ノミネート。
韓国からアメリカへ移住したノラと、幼馴染のヘソン。
幼少期から12年後にネットで再会、また距離を置き12年後の直接の再会を描いた優
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

2.8

前作「アフターライフ」の続編。
前作はジュブナイル的な要素と過去作の繋がりが感動的でしたが、今作は、、、

まあシリーズも5作続けばね、、、
元々手数が多いシリーズでもなかったから、ネタ切れ感が、、、
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

5.0

第96回アカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、撮影賞、編集賞、作曲賞最多7部門受賞。
クリストファー・ノーラン監督の新たな傑作。
日本ではセンシティブな内容かつ時期的な関係もあり、物議を
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.1

当初観る予定は無かったんですが、映画館に行きたくなって。

結果まさかの面白さ。
クオリティうんぬんより結構「!?」の連続の展開の連続。
前情報なしで観たのも功を奏したけど、まさかの自分の好きなジャン
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12日の殺人(2022年製作の映画)

4.3

クララが殺された。
未解決事件を展開させながらちゃんとフィクション。
冒頭で未解決と断言されてることから、物語は事件解決ではないまた別のことを描いているのだなと。

生きたまま焼かれ殺された21歳の女
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コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー(2022年製作の映画)

4.5

多くの人に観て欲しい。

中絶がありえないとされた時代。
望まない妊娠をした女性たちが助けを求めに、ジェーンに電話をかけてくる。
またその一人でもあったジョイは中絶を決めた女性の手助けをしていくうちに
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ペナルティループ(2024年製作の映画)

3.7

異色SFループスリラー。
お馴染みループジャンル。
しかし今回はまた一味違う。

恋人を殺された男と、男の恋人を殺した殺人鬼。
殺し殺される同意書付きのループ。
何回も殺し、何回も殺されることで築かれ
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ビニールハウス(2022年製作の映画)

4.2

半地下はまだマシ

キャッチコピーからかなりハードルを上げてきますなぁ。
これが結構的を射たものと感じました。
ビニールハウスに住む介護士の女。
少年院から出所する息子を迎えるため、新居を構え新たな生
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

5.0

これぞ究極のシネマエクスペリエンス!
ちなみにこれ、前作のキャッチコピーです。
とうとうPART2!
前作はクオリティの高さに圧倒されながらも正直「え!?ここで終わり??」という感覚でした。
しかし、
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