iwashiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

iwashi

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無法松の一生(1958年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

うぅぅぅ、松…泣

無法者の車引き、松五郎。

序盤。うどん6杯、警察の師範に一撃でやられる、2つのエピソードでクスクス笑える。

芝居小屋で大暴れはよくないなあと心が離れそうになるも、結城の親分との
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地獄(1960年製作の映画)

4.0

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田村っ…!


仏教大学の学生、四郎が同窓の田村に導かれ文字通り地獄の底の底へ一直線!

地獄の使者田村のキャラクターがもうほんとにほんとに大好きっ!
なんなのあの演技、不気味な存在感。

田村の登場
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人間の証明(1977年製作の映画)

3.0

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かあさん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね?

西条八十の詩にのせて起こる殺人とはなんとも風情がある。

ラスト、ガイシャの母親が同じくこの詩にのせて犯行を告白するシーンが美しい。

詩の力と松田優作
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探偵物語(1983年製作の映画)

3.0

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薬師丸ひろ子がかわいくて
松田優作が渋くてかわいくてかっこいい

ただそれだけなのだけれど…

それだけでいいって思うほど松田優作の魅力にやられました

今後松田優作作品観ていこうと思います


以下
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おとなの事情(2016年製作の映画)

3.0

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ひとりひとりの秘密が暴かれ、特に終盤雪崩式に崩壊する様が気持ちいい。

偽のラストシーンを観客に想像させて、それを絶妙に交わして魅せる本当のラストシーン。

あのまま崩壊して終わるより断然本編のラスト
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ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

3.5

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いらただしいほどに時はゆっくりと流れる
物事が変わっていっても、あなたの心は私のもの?

あの有名な曲と名シーン、なんとなくどういう映画かは知ってたのですが…

こんなに完成度高い映画だとは思っていま
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泥の河(1981年製作の映画)

3.5

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なんで、よその子でも子供の目はあんなにかわいいんやろうなあ

戦後、昭和31年の大阪。
隣国の戦争で景気が上向き立派になる建物や人々の生活。
そのすぐそばでは庶民が必死に体を動かし、這いつくばって生き
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小早川家の秋(1961年製作の映画)

3.5

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もう終いか?もう終いか?

伏見、造り酒屋の大旦那の生き死にを中心に小早川家のあれやこれ。

死んだ長男の嫁である未亡人が親戚から見合い相手をあてがわれたり。
嫁入りがまだの次女にお見合いがあったり。
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フラッシュダンス(1983年製作の映画)

3.0

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See the music

目を閉じると音楽が見える、体が動き出す

レッスン経験のない自己流ダンサーアレックスが昼間は溶接工をし、夜はbarのショーで踊りプロのダンサーを目指す。
住まいは超いい雰
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下妻物語(2004年製作の映画)

3.5

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行ってあげなさい、行くべきです

とにかくすべてのキャラクターが魅力的で配役もパーフェクト。

最高のキャラクター達がシンプルで熱いストーリーのなかでそれぞれの魅力が弾けていく。

甘いものだけを食べ
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あん(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

どら焼ください!

陽のあたる美しい世界を見て、聞いて、その当たり前の世界を誰よりも愛するとくえさん。

小豆の旅に想いを馳せて小豆の声を聞いて作るあんは絶品だろう。

なにかになれなくても、風の声を
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アフタースクール(2008年製作の映画)

3.0

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だまされました!くやしい!

出産直前の妻をおいて失踪した真面目で優しい夫。男には謎の女が。
その2人をヤクザと同級生のコンビが追う。

視聴中は夫の謎をあれこれ予想し
「おいおい、この感じで進むなら
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欲望の翼(1990年製作の映画)

4.0

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1年前の4月16日3時からの1分間僕と君は一緒にいた。
その1分を僕はいつか忘れるだろう。

本当の母を知らない青年は空虚さを刹那的な愛でまぎらわす。

愛に巻き込まれた2人の女はより大きな愛を彼に
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

NYの雨はそれぞれの幻想を融かして、ロマンチストは運命へ流れ行きます。

アシュレーを狙う3バカをご紹介しましょう

世界観押し付け内向的映画監督
自分のこと棚に上げて寝とられ激昂脚本家
フランシスコ
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ゆれる(2006年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

香川照之最高!

水面のゆらぎは止まることなく強くなったりやわらいだり、無数の箇所で同時にゆらいで無限の模様を作りだす。

兄貴は本当に殺したのか?兄貴はいったいどんな人間なのか?俺はいったいどんな人
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セトウツミ(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

男子高校生二人の馬鹿話って認識で観始めたのでいい意味で裏切られた。
自分はどっちかというと内海タイプで瀬戸のようなキャラクターに憧れる。
あの純粋さは後からでは手に入らないもので、いつまでも瀬戸は瀬戸
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.0

小津監督初見です。
ヴィンセントギャロが影響を受けていることを知り観ました。
あらすじはあらすじをご覧になってください。その通りの映画です。
しかしこのあらすじはこの映画を見たあとにみてこそ響きます。
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幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

3.5

実在する名物子供番組と現実が交錯する演出でオープニングからラストシーンまでポップでかわいらしくて、でも悲しくせつなく苦しくて現実的で。
その子供番組の司会者への取材を通して主人公の記者が自分をほどいて
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ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

3.0

トゲのある純粋さ、不確かな優しさ、不確かな愛

パリを再現したセットで作られた突き刺さる映像

花火、爆竹、ダンス、ピストル、愛の炎、空は白、愛の始まり、眠り方、雪のポンヌフ。

鉄道員(1956年製作の映画)

3.5

1956イタリア映画
イタリアの庶民、家族の小さな悲劇と小さな幸せ。
ある年のクリスマスから次の年のクリスマスまでのお話。
鉄道機関士一筋30年初老の男とその幼い末っ子の視点を中心に5人家族を描く。
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.0

どんな美男美女でもトイレを我慢する切羽詰まった感じは情けなく弱々しい。

勝手にお熱い恋愛ものと勘違いしていたのですが違いましたね。
オープニングでこの映画がどんな映画かお知らせされていたんです。
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たまあそび(1996年製作の映画)

-

恋知らぬ 猫のふりなり たまあそび

恋なんて所詮たまあそび
行方知らぬ球の行方にみな一喜一憂浮かんで沈んで大騒ぎ

そんなもの

冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(2009年製作の映画)

3.0

香港映画。監督ジョニー・トー脚本ワイ・カーファイは最高のタッグ。

娘一家を惨殺された一人の男が偶然出会った殺し屋三人組に復讐を依頼。
主人公の男、頭の古傷により記憶がだんだんなくなっていくところがお
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

3.7

昨日初めて観たときは、ゲイリーオールドマン最高だな、くらいでして。
今、スタンを思い出してスタンになりきって仕事したらアッパーでめちゃくちゃ体軽くなってて最高にいい気分なんですけど。なにこれウケル。

タロットカード殺人事件(2006年製作の映画)

3.5

サンドラとピーターの恋だけでも観れるくらい美男美女。憧れるー。ピーターに抱かれたい。
込み入った話もトリックもなくて軽快でスマート。だから軽ーい気分で、ラストの結末を待ってられます。サンドラのかわいさ
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

3.0

夏ー夏ー夏ー。
いろんな夏があるけどこんな夏もいつか体験したい。いや、忘れてるだけで実はあるかな?
北野武監督作品。相変わらずの静けさに加え、今回は久石譲マシマシ。そして本当にすばらしい音楽。音楽聞く
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ジプシーのとき(1989年製作の映画)

3.5

エミールクストリッツァ監督作品。珍しくあからさまな笑いポイントはそんなになく、だからといって暗くもなく微笑ましい明るさはある。
ジプシー集落の、ひ弱な青年が愛する人との結婚、愛する家族の幸せのためにあ
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

3.5

戦争映画でした。ユーゴを舞台に第二次世界大戦からユーゴ紛争。
エミールクストリッツァ監督作品らしくおもしろを散りばめつつも、確かに戦争映画。
感情の置き所がわからなくなるのがこの監督らしい。陰鬱になる
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ターチ・トリップ(1994年製作の映画)

-

また観たい作品。
観たあとなんか茫然としてしまった。
この映画のカットが自分の意識の外で何度もよみがえっているのを感じる。
そのまんまだが、トリップしてる時に観ようと思う。たぶん、とんでもなく刺さる。
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黒猫・白猫(1998年製作の映画)

3.0

いいっすよねえ、このビジュアル。
大好きなエミールクストリッツァ監督作品。
おなじみの、動物、変な音楽、しわしわおじいおばあ、エキセントリック男女。
ラストの切れ味は期待を裏切らない。
ラスト、アヒル
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アンドリューNDR114(1999年製作の映画)

3.3

家庭用アンドロイドがファミリーに届けられるオープニングを観ればどんな映画か察しがつきそうですが、そんな映画ではおわりませんでした。
家族と自己。二つの魅力がある。
アンドロイドが自らの存在について答え
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

3.5

僕らはどこへも行かないよ

やはりジョニー・デップ主演映画安定してすばらしい。
感想ブログ↓
cinemacinemacinema.blog.jp/archives/6984041.html

ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.5

ゾンビ映画であることを拒絶するゾンビ映画。かなり笑えた。
ゾンビ映画で初めて刺さりました。
感想ブログ↓
cinemacinemacinema.blog.jp/archives/6926826.htm
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あなたがすきです、だいすきです(1994年製作の映画)

3.5

かすれた、雑音交じる、記録映像のような雰囲気がある映画。

シンとコウは同性愛者で恋人同士。
ある日コウは、シンという恋人がありながら、毎日電車で見かける男に告白してしまう。
「あなたがすきです、だい
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

4.0

おめでとう私。ジブリ視聴4作品目にしてはじめて刺さりました。

私は悪役が出てこないジブリ映画が好きみたいです。ジェフ最高ですよね。

空を飛べるようになること、空を飛べなくなること、等しく尊い。
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MAD探偵 7人の容疑者(2007年製作の映画)

4.0

これは衝撃的に刺さった。あんま期待してなかっただけに。
人の内面が読める主人公、多重人格の容疑者。だいたいどんなもんか想像つきますよね、ああ、あーゆーやつね、と。
けど、そーゆーやつじゃないんでたぶん
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