公開時の興行的失敗にもかかわらず、名作と称えられていることは存じ上げてはいるのですが……何回見ても楽しめません。申し訳ありません。
それは恐らく私が時代遅れのクソ男だからで、キャサリン・ヘップバーン演>>続きを読む
いつもながら会話は本当に面白い。車好きも相変わらず。しかし、映画全体に漂うこの閉鎖性はどう理解する?
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娘の結婚は父の専権事項と言わんばかりのプロットの展開が大変興味深かったです。『晩春』の監督はこの映画をどう見たのか、大変気になります。
息を呑むような美しいショット、ダイナミックな印象的なショットの連続。
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外国人受けする日本、東京のイメージに付き合わされて、『東京画』のベンダースはどこに行ってしまったのだ!と腹を立ててながら画面を見ていたのですが、物語が動き出すや……!
ベンダースは何百回見ても、主人公>>続きを読む
ジャンルの制約と言ってしまえばそれまでですが女性が強い、美しい、カッコいい。こんな映画を1941年に作れるなんて!
ドライヤーの作品にしては良くも悪くも軽い感じがする。あの厳格にして禁欲的な感じがかなり弱められているのは、舞台がパリ(ではないにしろフランス語圏)のせいか、それとも製作されたのがドイツのスタジオのせい>>続きを読む
アメリカの皮相的なインテリ社会を微妙に揶揄っているところが面白かった。屋外のショット、特に車からのショットが下手ウマでよかった。
最高じゃないか!
テーマにせよ(意外と社会派)撮り方にせよ(色々と試してる感はあるけれど嫌味ではない、いい意味で習作的)これまで見たポランスキーの中では一番好きかも。
デプレシャンにしてはとても分かり易いストーリー。分かり易いお話を面白く撮れるのはやっぱり立派。
手堅いキャストに見事な撮影。邦題は最低(どうして『いつわり』『裏切り』みたいなフツーで忠実なタイトルにできない?)。内容は……終始徹底して退屈な映画だった。フィリップ・ロスの原作は少し気になるけれど…>>続きを読む
ピアラの偉大さがよくわかる作品。
男遊びを繰り返すシュザンヌ(サンドリンヌ・ボネール)が深夜に帰宅するある晩、父親(モーリス・ピアラ)と議論する場面が特に素晴らしい。その折に、シュザンヌが見せる表情が>>続きを読む
デニス・ホッパーの快演ぶりには十分堪能しましたが、象徴的なイメージの処理の仕方がややあざとすぎるのでは……
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この映画についてある女性映画評論家がラジオで語っている話しが面白くて見てみました。面白かったです。
後にあの『汚名』とあの『山羊座のもとに』(刑事役のジョゼフ・コットンもどこかに出てた)をバーグマンと>>続きを読む
テレビ用に作られた映画です。いわゆるテレフィルムです。そのため、少々説明的です。それでもなかなかいい作品でした。ギー・モケがドゥルーズと高校で同級だったとは知りませんでした。
とはいえ、カンヌでグラン>>続きを読む
初めて見たのは中洲のシネサロンだったような気がします。
監督による再編集版ということで、覚悟して見ましたが、いい意味で期待を裏切られました。普通に面白かったです。
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監督の自伝的な作品ではあるのでしょうが、母性について、恋愛について、天職について、50〜60年代のアメリカ社会について開かれた映画だった。人間的な深み、複雑さに触れさせてくれる映画だった。スピルバーグ>>続きを読む
前半はある種ヒッチコック的(『汚名』や『北北西に進路を取れ』を思い出さずに見ることはできない)な要素がお行儀よく盛り込まれていて、大変面白く見ました。しかし、後半は香港系のアクション、カーチェイスや、>>続きを読む
時代設定や歴史観は秀逸だと思いました。
しかし、演出や登場人物の構築が凡庸というか驚きもなければ、説得力にも欠けていて、結果としてかなり退屈してしまいました。
返す返すも残念。
この手の映画はダメだ。
誰がどう撮ろうが、どう演じようが面白く見てしまう。
この映画唯一のメリットは、この映画がスコットのキャリアにおける最大の失敗作であることではないでしょうか。かなりつまらなかったです。
最後の監督ご本人の演技も含めて見事な映画でした。スコセッシの最高傑作ではないでしょうか。
テーマというか、雰囲気がなんだかジュネっぽいのは気のせいか?とにかく台詞が強い。映画も悪くないけれどやはりぜひ一度舞台で見たい!
ユダヤ人に拾われてからのイングリット・カーヴェンの変貌ぶりも印象的。
マリオン・コチヤールの演技力に圧倒されてしまいました。
母の愛を巡る闘争の凄まじさを再認識させてくれます。
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一見の価値ありの映画。
田中麗奈(クレジットが出るまで誰だか分からなった)がとてもよかった。夫の井浦新と、渡し船で利根川に漕ぎ出した後、彼女が「私たちどこに行くの」と尋ねるように自問するショットで終わ>>続きを読む