カマリスさんの映画レビュー・感想・評価

カマリス

カマリス

ロブスター(2015年製作の映画)

4.4

すごく面白かった。

『哀れなるものたち』同様、独特な世界観を展開してくる。

本作では独身が許されな世界。
しかもそれが、極端で恐らく死別や離婚によって独身になることもこの世界では許されていないよう
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はるか、ノスタルジィ(1992年製作の映画)

4.6

尖った作品が多い大林作品の中でも、最も尖っているように思った作品。

『転校生』をリメイクした『転校生、さよならあなた』があるように、本作も『さびしんぼう』の(リメイクというよりかは)より哀愁を帯びさ
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北京的西瓜(ぺきんのすいか)(1989年製作の映画)

4.3

中国人留学生と八百屋「八百春」の夫婦の実際にあった交流を描いた物語。

 最初は少し図々しく感じる留学生だが、少しずつ彼らに感情移入していくことができ、確かに日中友好異文化理解できる映画であった。
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

3.7

見終わってふと思ったのだが、作中の専門家の説明を元にするのなら、作中で実は「善人」だったとして登場した大学生こそが本物のペドフィリアではないのだろうか?

少なくともあれを真っ当な善人として扱うのは違
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

各方面からオススメの声が上がっていたため期待を上げすぎたのか、普通だった。

どことなく『犬神家の一族』を思わせるストーリーだったが、ミステリーなどはあまり重視していなかったのかその辺りは全体的に緩か
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食堂かたつむり(2010年製作の映画)

2.5

いや、怖いよ
何が怖いって原作小説がもっと怖いこと

廃市(1984年製作の映画)

4.8

哀愁とノスタルジー漂う柳川市と、ほぼ話さない尾身としのり。

尾道三部作と比べ、本当に淡々と静かに物語が進む。
しかし、かと言ってつまらない訳ではなく美しい水の街である柳川市と登場人物の演技や一言一言
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猟奇的な彼女(2001年製作の映画)

3.5

最後の2人でドヤ顔で学生証見せる所が好き。

あと、序盤の嘔吐が妙にリアル過ぎたのが謎で面白かった。

大日本人(2007年製作の映画)

3.0

『しんぼる』を先に見たからなのか、本作はまだ見易く面白かった。

自分は21世紀初頭頃に生まれた人間なので、全盛期の松本人志を知らないのだが、本作を観てなんとなく新しいお笑いを発明してきた人としての魅
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.6

映像、音楽、演技、ストーリーすべてにおいて文句なしの傑作。

徹底してオッペンハイマーの視点から描き、彼が思ったことがそのまま壮大な映像として見ることができ追体験できる。
一見危険な試みであるが、だか
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さびしんぼう(1985年製作の映画)

5.0

『転校生』『時をかける少女』に続く尾道三部作の三作目『さびしんぼう』。
 順番に視聴して、どれも良かったが個人的にこの『さびしんぼう』が一番好みで非常に響いた。

 尾身としのりは相変わらず棒読みだし
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転校生 -さよなら あなた-(2007年製作の映画)

4.2

あまりにも尖りすぎた作品で逆に忘れられない作品になりました。

本作は、1982年に大林宣彦監督によって作られた『転校生』を2007年に大林監督自身で舞台を尾道から長野県にしてリメイクした作品です。
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映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

3.0

色々思うことはあるが、
少なくとも「はねトび」の時代から今に至る西野さんだからこそ説得力のある強いメッセージが伝わってきて思っていたよりも普通に見れた。

絵本でも思っていたが映画でも作画が目茶苦茶良
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喰べた人(1963年製作の映画)

2.5

いくらなんでも、前衛的すぎる。
流石にわからない。

転校生(1982年製作の映画)

3.8

内容としては『君の名は。』のような男女入れ替わりもの。
というか、こっちが先ですね。

思春期の男女が入れ替わったらこうなるだろうな、というようなピンク的で悪い言い方をすれば下品な展開が思っていた通り
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カサブランカ(1942年製作の映画)

4.0

面白い!

ドイツに占領されている当時のフランス及びフランス領のディストピア観が興味深い。

そして、それを土台にした悲劇的恋愛もの。
最高!

メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)

4.1

幼き娘の為にウォルトディズニーが、30年ほどかけて映画化が実現した作品。

 しかし、その時にはもう娘は大人になっていた。 
では、誰に向けた作品なのか、と考えながら観ると面白い。

 正直、絵の中の
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ウォルト・ディズニーの約束(2013年製作の映画)

4.1

前でも後でもいいので、『メリー・ポピンズ』を見ると非常に楽しめる。

この作品は、『メリー・ポピンズ』をどうしてもディズニーで映画化したいウォルト・ディズニーと、どうしても映画化したくないP・L・トラ
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わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

2.5

友人と気の迷いから視聴。

知ってた。
これは完全に観に行った自分が悪い。
当たり屋。

ところで、これはどの層に向けた映画なのだろう。
ジャニーズファンに向けた作品なのだろうか。
それなら少し納得す
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

4.1

凸凹一家のロードムービー

ロードムービーといえば、問題を抱えた登場人物が旅を通して成長し、かつその旅の終着点に何が待っているのかが醍醐味だと思っているのですが、本作の『リトル・ミス・サンシャイン』で
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.1

誰にでも理解しやすく受け入れやすい(というか受け入れざるを得ない)。色々な意味で完璧な作品。

ただ、完璧になってしまった故に、それまでの作品で味となっていた監督の性癖(童貞臭さ、厨二病感、見た人をモ
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.1

『セッション』『LALALAND』などを作ってきたデイミアン・チャゼル監督。

個人的に彼の作風として、理解できる人にしか理解できない閉じた世界のあり方を表現しているように思う。

『セッション』では
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セミマゲドン(2018年製作の映画)

2.0

期待通りのクソ。

質のいいクソ。

最高!

この映画からしか取れない栄養がある!

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