Okabeさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

簪(かんざし)(1941年製作の映画)

-

温泉で足に簪が刺さったのを情緒的と言う笠智衆の言葉を、周囲が拾って「イリュージョン」に仕立てあげる。いびき合戦をする学者と老人や、橋を渡る按摩さんにまで、「がんばれがんばれ」と声を掛ける子どもらのおか>>続きを読む

晩春(1949年製作の映画)

-

終盤宿屋で床につく際、笠智衆と対面しにんまりと表情を引きつらせた原節子に、怪人ノスフェラトゥや『海の沈黙』のナチス将校の登場シーン味があって怖かった

人のセックスを笑うな(2007年製作の映画)

-

真正面や真横できっちり撮るので、枠内の反復と余韻の効果が増すことを実感。真面目な画面と抜け感の共存には、主要人物におけるニヒルとチャーミングの同居と似たセンスを覚える。松ケンが籠城する日本家屋と蒼井優>>続きを読む