強烈なポスター画とあらすじから期待されるバイオレントな内容とはけっこう印象が違っていて、主人公サラの過剰に肉付いたビジュアルを愛でる映画(言い過ぎ)。本年公開のザ・ホエールは主人公のデブ演技がアカデミ>>続きを読む
評判の高さとチャッピー以来のブロカン監督にかなり期待していたわけだが、あまりにベタな展開とリアリティのなさに途中からコースアウトはせずとも鑑賞モチがスローダウン。ゲーマーが本物のレーサーになったという>>続きを読む
ウィンスレットとどっちだっけ?といつも顔を見るまで混同しているブランシェットのペラペラとよくしゃべる演技が、天才肌で世間に馴染めない人の感じがよく出ていて、さらにはセリフの多いリンクレーター監督の作品>>続きを読む
何か話があるってわけじゃないけど何かが起きるのを期待して観入ってしまう、不倫カップル/ブルーバレンタイン夫婦の生活を覗き見するような作品。隠れた本音がポロッと出たりの門脇麦の温度低めな演技は言うまでも>>続きを読む
メジャー作の題名ぐらいは知ってるアガサ・クリスティ原作の本シリーズ。オリエント急行、ナイルと来て、ケネス・ブラナーの付け髭は板に付いたというか鼻の下に貼り付いた気はするが、前2作に比べると原作自体マイ>>続きを読む
ブラック労働現場の闇は調べてみれば一企業の話に留まらず、世の中の制度や構造全体へと広がっていく。高校生なのに酒飲みすぎのソヒの心の傷みはアルコールに漬けたぐらいじゃ止まらない。
組織や社会の側がさま>>続きを読む
上映館が少なく局地的に話題となっていた本作。すさまじいものを観せられた。二次元と三次元と絵画と紙粘土と…言葉ではまるで説明不能な表現は観てみるしかない。
でもって全編がなにかと怖い。ずごごごみしみし>>続きを読む
火のエレメントの家族を移民に見立てた話。キャラや描写からゾロアスター教徒のイメージかと思ったら、具体的にどこか特定の国や民族、人種のメタファーというわけではなさそう。拝火教じゃさすがにマイノリティすぎ>>続きを読む
100年前の史実を基にしたドラマで、特別な筋書きはないのがドキュメンタリー監督の森達也らしい。それゆえ、どのように虐殺が起きたのかと、地震が起きてから次第に高まる不穏さに息苦しさが増していく。
政府>>続きを読む
最後に観たクローネンバーグの新作は11年前の危険なメソッド。話どころか場面イメージすら記憶喪失並みに覚えてないことを考えると、監督らしいぐちゃぐちゃがまるでない作品だったのか。今作は久々の内臓全開、ク>>続きを読む
鳥山明の名作のアニメ化とやらでやたらと評価が高いので鑑賞。バギーや戦車などまさに鳥山ワールドに忠実なアニメなのだが、SLAM DUNKやスパイダーマンを通過した今となっては、作品としては鳥山明という以>>続きを読む
タランティーノ作品に関わった役者たちが彼とのエピソードや人柄を語るドキュメンタリー。作品を時系列で紹介しながら話が進むので非常にわかりやすい。レザボア・ドッグスでの黒いスーツは俳優たちの自前とか、別々>>続きを読む
ヒョロヒョロと長い手足の美少年レオとレミは、ジャニー喜多川のジジイでなくても目を瞠ってしまう(不適切発言)。ルーカス・ドン監督の前作はトランスジェンダーのバレエダンサーの話で、めっちゃ痛いクライマック>>続きを読む
日本では著名漫画家のX投稿や原爆ネタなどでアンチに盛り上がっていた本作。玩具の世界を下敷きにしたコメディ風味のドント・ウォーリー・ダーリン?と想像していたのだが、一方的なフェニミズムの話ではなく、変化>>続きを読む
還暦過ぎても走り続ける中高年の星、トム・クルーズのがんばる姿を拝みにいく作品(違うか)。M:Iはシリーズが進むに従い尺が長くなっていて、今作は最長の163分かつ2部作の前編なので、終盤には何を目的にト>>続きを読む
半端ない情報量と密度、スピーディな映像で140分間を押し切られた感じ。SLAM DUNKの絵の動きもびっくりしたが、こちらはアニメ表現として現時点でこれ以上考えられないレベル。公開から時間が経ってほぼ>>続きを読む
ジブリでいちばん好きなのはとなりのトトロ。ネコバスの行き先が「メイ」になるところで落涙必至。それ以外の作品には特に思い入れがない。なので正直、本作が意味するところを考えるのはめんどくさいだけでしかない>>続きを読む
ヨーロッパ企画関連のタイム○○ものの作品は劇場・配信で観ているが、毎度毎度よく考えるよ、と思える一本。タイム○○ものはタイムパラドックスの辻褄合わせが気になるところだが、そこをメタ的に話に取り込んだネ>>続きを読む
ジェームズ・ワン×ブラムハウスにマリグナントの脚本家ということで期待していたわけだが、予想外の展開がない上に演出も大人しめの肩透かし感。チャッキー・ミーツ・ターミーネーターに加え、個人的には冒頭の擬似>>続きを読む
前作Xの前日譚ということで、殺人BBAの若かりし頃を本作でも演じ、終盤のひとり語り長回しとエンドロールのひくひく顔芸まで、まさしくミア・ゴス劇場。舞台はいまから約100年前だが、現代の新型コロナやウク>>続きを読む
ネトフリで前作を予習してまで鑑賞したが、正直、同じパク・フンジョン監督なの?というほど締まりのない作品でがっかり。とにかく雰囲気のみ設定がちらちら明かされるのみで、なにかと説明不足。話の伏線回収や意外>>続きを読む
台湾版は劇場公開時に観ておもしろかったという印象がありながら、細かいところは概ね忘れているという自分の忘却力に驚愕していたが、本作を鑑賞するうちにじわじわ記憶が蘇り、結果かなり楽しめた。
鑑賞前は男>>続きを読む
2023年の今、古代の秘宝探しと言われてもなあ、というのが第1作目の公開から40年が経ちおっさんになった自分の鑑賞前の気持ちだったのだが、ディズニー製作のアトラクションムービーというほかに、007のよ>>続きを読む
戦車と萌えキャラが合体するアニメは創造しても、足の生えたひとつ目の貝のキャラは日本人にはなかなか思いつかない。あっちの人ならではの独特のセンス、キモかわいさがマルセルのキモなのだが、自分はタンスの抽斗>>続きを読む
DCEUもMCUもそこそこ観ているが、その世界観を理解しようという気がないためか、観る端から常に忘却してしまう。フラッシュというキャラもこれまでのDC作品に出ていたことがあまり記憶にないまま鑑賞。>>続きを読む
ガッキー風味のある毅然とした姉といつでも無邪気に明るい妹がネグられた上、猛暑の水不足下で水道まで停められる。公園での水テロ場面や、やたら生田斗真にタバコ吸わせて間をもたせるとか、彼女の妊娠に気づかない>>続きを読む
怪物だーれだ、と予告で脳内に刷り込まれた状態で、かつてのNEVADA事件的な展開が待っている…と勝手に思ってたら、完璧なミスリード。次々と予想を裏切ってくる脚本のおもしろさと、役柄に絶妙にマッチしてい>>続きを読む
藤井道人監督とは相性いまいち。テーマは興味深くても演出が雑な印象なのだ。今作は韓国映画のリメイクとあって藤井作品としては観たなかで一番おもしろかった。岡田君も綾野剛も血まみれ汗まみれ泥まみれで汚れ役を>>続きを読む
惰性で観続けているMCU作品群にあって楽しみにしていた本作。6年ぶりの続編というだけでなく、途中にアベンジャーズでのエピソードや配信でのスピンオフ作もあったりで、ガモーラなんでいないんだっけ?とか、宇>>続きを読む
鑑賞者に解釈が委ねられる余白が大きい作品で、予備知識のあるなしに関わらず観る人を選ぶ。なにかの女性向けメディアで話題なのか、劇場は女性比率がかなり高く、隣の座席は終映後に洟をすすっていたし、前方の女性>>続きを読む
ロッキーもクリードも概ね観てるので、前にこういう話あったよな?という今作。まあ、ロッキーの焼き直しがクリードなのだから設定や展開が似てて当然だが、両シリーズに特に思い入れがないせいか、ドラゴ潰して試合>>続きを読む
公開されたばかりの新作続編「増殖」を観る前にチェックしておいたほうがいいかとNETFLIXで鑑賞。秘密の研究所で子どもらを超能力開発して殺人マシーンに…というAKIRA的なありがちな設定な上、主人公も>>続きを読む
世界中のマリオ好き老若男女にウケて大ヒット中の本作。自分も学生だった80年代半ば、初めてプレイしたファミコンゲームがスーパーマリオブラザーズなんで、特別に思い入れが…実はあまりない。地下のステージに入>>続きを読む
元ネタのテーブルトークRPGなるものもD&Dのタイトルもまったく知らない。プレイしたことある日本人ってどれくらいいるのだろうか。ファンタジーにも興味がわかずスルーのつもりが、評判がよかったのでロードシ>>続きを読む
全画面伏線ありって宣伝のせいで、とにかくスピーディに切り替わっていく画面を一瞬でも見逃すまい、置いてかれまいと目を皿のようにして鑑賞。電話、フェイスタイム、メッセンジャー、ブラウザ画面内の文字…と、字>>続きを読む
めちゃくちゃおもしろい! 笑える! 主人公マイキーがクソ最低でクソ最高すぎる! 徹底した自己中野郎で、自分が周りに対して不利な状況では憐れみを誘い責任を回避し、有利な立場では恩着せがましくとことん利用>>続きを読む