armsさんの映画レビュー・感想・評価

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関心領域(2023年製作の映画)

4.0

これはもう、ポスターのアートワークが完璧。綺麗に整えられた庭、パーティーに興じる幸せな家族や友人、そしてその向こうに広がる漆黒の闇 。闇の中では絶えず呻き声、叫び声、銃声が重く響き、焼却炉の煙と匂いが>>続きを読む

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.2

怒りのデス・ロードはかれこれ20回ぐらい見ている。今のところブッチギリの生涯ベストワンムービー。自分にとっては本当に奇跡のような一本なので、同じ世界観の中でフュリオサの前日譚が描かれると知った時は期待>>続きを読む

ミッシング(2024年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

ズシリとした見応え。少し消化するのに時間がかかるかもしれない。でもその価値がある、胸の奥にしばらく残る佳作だ。

役者陣が物凄く良い。沙緒里(石原さとみ)、豊(青木崇高)、砂田(中村倫也)、そして弟(
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ティアーズ・オブ・ブラッド(2022年製作の映画)

3.3

んー、まあ悪くはなかったんだけど、ちょっと中途半端な感じが否めない。導入は面白い感じだったんだけどな…主人公は地下鉄の運転士、駅に到着寸前にホームから突然若い男が飛び込み急停止、ギリギリでブレーキが間>>続きを読む

シティーハンター(2024年製作の映画)

4.3

いやあ、これは面白かった。既にあちこちで語り尽くされてる通り鈴木亮平の冴羽獠に対する解像度の高さ。これだけ原作付きの実写モノを安心してお任せできる役者さんて、そうはいないよなあ、と。香と冴子、槇村もハ>>続きを読む

弟は僕のヒーロー(2019年製作の映画)

2.8

んー、ちょっと期待が大き過ぎたか。正直イマイチ刺さらなかった。
障害のある兄弟のことを受け入れられずに周りに嘘をついてしまう、というのはよくある話。ただそこからの展開が何と言うか…あっさりし過ぎと言う
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ミッシェル・ガン・エレファント “THEE MOVIE” -LAST HEAVEN 031011-(2009年製作の映画)

5.0

追悼上映見てきた。もう冷静に観られないので評価とかじゃない。二人のロックスターの魂に胸いっぱいの感謝と、涙を。

実はTMGEはリアルタイムでは追ってなかった。散々ロックもパンクも雑食で聴き漁ってたの
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.5

娘のお付き合いで鑑賞。TVシリーズも娘のお付き合いで大体見ていて前提は頭に入ってたので、余計なことは考えずに気楽に楽しめた。中村倫也が(賀来賢人も)ゲスト声優とは気づかなかったな。

旅立つ息子へ(2020年製作の映画)

3.6

この手の映画はどうしても自分事に置き換えてしまうから点数は付けづらいのだけど。
国も文化も違うとは言え、独り立ちできない子供を持つ親の気持ちはきっと同じだ。元妻に諭されても、弟に咎められても、自分と離
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.1

封切り当時に映画館で3回ぐらい観た。悪くはないんだけど、いま一つ乗り切れないというか…not for meだった。
冒頭とかは結構いい感じだったんよな。家族が心中?したのを知ってダニーの精神のバランス
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.6

言わずと知れた名作。全編通してアンディのボソボソした台詞とレッドのモノローグを中心に展開されるので、一歩間違えたら退屈しそうなところなんだけど、全く飽きずいつの間にかストーリーに引き込まれる。140分>>続きを読む

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.7

この映画はめちゃくちゃ好きだなー。
ワイルドで少し無軌道なマーティン、気弱で真面目なルディ。正反対だけど余命幾許もないことが共通した二人が病院を抜け出して、未だ見たことのない海を目指すロードムービー。
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.5

いやあ…これは噂通りの超絶鬱映画。ナイーブなお年頃で観てたらしばらく立ち直れなかっただろうな…
遺伝的な疾患で、視力をほぼ失いつつあるセルマ。同じ病を持っている息子が発病前に予防手術を受けられるよう、
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.5

体調崩して1日伏せることになったので、暇つぶしにDVDを引っ張り出して何度目かの鑑賞。いやあ、やっぱりコレは面白い。この前見たマイナス1.0よりはるかに好きだ。
とことん戯画化され、皮肉たっぷりに描か
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.8

これはイイ!休日前の夜中にビールとからあげクン片手に見るのにちょうど良い。テンポもいいし小難しいことを考えずに楽しめる。
無能だと思ってた捜査員が実は…っていうのはそこら中で見る定型だけど、これだけ振
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PLAN 75(2022年製作の映画)

4.2

少し前に観たのだけど、胸の奥にズシリと残り続けている佳作。
倍賞千恵子、さすがとしか言えない。つましく真面目に生きてきたのに少しずつ社会の中に居場所がなくなって、戸惑いながら徐々に諦めていく寂しさ。物
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

5.0

この前見たゴジラ→ゴジ→長谷川和彦、という無理やりなつながりで、昔こことは別の川で書いたレビューを再放流。この映画はとにかく大好き。邦画部門でずっとNo.1。

城戸が「なぜ原爆を作るのか」という動機
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.2

個人的な性癖として戦う女性が大好きなんだけど、この伊澤さんこれまでに見た中でブッちぎり最高っす。アクションのひとつひとつがめちゃくちゃ説得力あるし、演技はこれまでそんな本格的にやってないのだろうけど、>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

VFXは物凄い。今のCGってここまでできるのか!と、それだけで十分興奮できる。普段あまりこの手の派手な映画を見ないので、新鮮に面白かった。これは映画館で、できれば音響の良いところで見るべきエンターテイ>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

5.0

いやもう文句なく最高。映画館で15回、DVDで5回、全く飽きない。間違いなく人生最高の映画。あの車で太鼓を叩く仕事に転職したい。
行って帰るだけの単純明快な骨子の上に膨大な哲学と緻密に作り込まれた世界
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(2023年製作の映画)

2.5

え、そこで終わるの、という消化不良。出演者の演技が皆素晴らしかっただけに残念。この事件を映画にするなら、もっと触れてほしかったことがたくさんあるのにな…当事者として結構な覚悟をして見に行ったので肩透か>>続きを読む

靴ひも(2018年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

んー、ちょっと微妙。思ったほどには刺さらなかった。
軽度とは言え知的障害のある息子から臓器提供を受ける、という展開がどうもすんなり受け入れられない。もちろん葛藤の末の決断としては描かれているし、そもそ
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The Son/息子(2022年製作の映画)

3.5

息子役の俳優さんがハマってた。硝子のように繊細な10代、を絵に描いたような。成功者らしく自信満々で、でも息子との関係をなかなか思うように構築できずに少しづつ憔悴していくヒュー・ジャックマンも良い。>>続きを読む

ロストケア(2023年製作の映画)

4.5

胸が詰まる佳作。観終わった後は割り切れず遣り切れない気持ちで息苦しくなる。介護って、先行きに明るい展望なんて何ひとつないからね…
柄本明の佇まいと不精髭だらけの顔を歪めながら絞り出す言葉に、実父との最
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.5

面白かった。ケン・ローチ監督ホンマ好きなんよな。心が疲れてるときに沁みる。
ドラマチックな演出をしなくても伝わってくる怒り。不器用でも真っ当に生きてきたはずなのに、少し躓いたときには当たり前の支援にす
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.0

映画自体は良作。なんだけど、エンディングテーマのJPOPで本当に台無し。この映画のエンディングは劇中でも何度も歌われる「いとしのクレメンタイン」しかないでしょ…なんでそういうタイアップするかな…あとポ>>続きを読む