Mizuhoさんの映画レビュー・感想・評価

Mizuho

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ひまわり(1970年製作の映画)

3.8

戦争で引き裂かれた恋人。憎むべきは戦争でお互いではない。とは言えそれはきれい事なんだろうな、と言うのをジョバンナの直球の怒りや悲しみが表現していた。劇中では「ソ連」と言われているけど、厳密にはウクライ>>続きを読む

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

3.1

これはミュージカルなのね。作品は見てなくても、冒頭に歌う歌は誰しも聞いた事あるのでは、と言うほど有名曲。その歌の英語のタイトルはI’ll wait for you。筋はタイトルと違うじゃん、とツッコミ>>続きを読む

劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

4.2

ケンジとシロさんの京都旅行、と聞いていて、京都各地で起こる話と思ってましたが、京都旅行は最初の3分でおしまいと言う展開に少し裏切られつつ、そんなのは些細な事で、相変わらずシロさんとケンジはどこにいても>>続きを読む

余命10年(2022年製作の映画)

3.0

セカチューのような、余命がある女性と彼の物語。筋は読めてしまうので、わざわざ映画館で見る程でないし、何なら2時間テレビドラマでもいいんじゃないかな。生きる命に、美しい四季を重ねる映像が美しいが、彼女が>>続きを読む

命の葉(2017年製作の映画)

3.0

ドキュメンタリータッチの映画で、BGMもなく、淡々と進みます。余りに静か過ぎて、途中で寝てしまった…
特に答えを出さずに、見る人に判断を委ねる、イラン映画によくある作りです。
ストーリー展開には期待せ
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とんび(2022年製作の映画)

3.5

いろんな家族の形があり、血はつながってなくても心はつながっていると言う姿を素朴に描いていた。父子家庭。地域全体で父子家庭の子供を育てる近所付き合い。家庭の事情で娘を捨てた母。バツイチコブ付きの嫁から生>>続きを読む

魔女の宅急便(1989年製作の映画)

3.9

心が温かくなる。
大切なメッセージが含まれてた。
スランプ時、他の事考えたり、立ち止まったりしていい。誰かに話すって大事。
新しい友達と出会った時、少女の頃の、繊細な気持ちの移り変わりが丁寧に描かれて
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ガス燈(1944年製作の映画)

3.7

奥様がモラハラによって自分がした事や記憶に自信が持てなくなるのが、モラハラ夫にブーメランのように返って大逆転!の締め方が見事でした。ヒッチコックの作品かと勘違いしそうな感じ。
夫婦が部屋に入り、姿は見
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Ryuichi Sakamoto: CODA(2017年製作の映画)

3.8

原発に反対していた教授は、自然を愛し、恐れ、敬っていた。そこから発する音が連ねられ、音楽となって奏でられる。
坂本龍一は、とても気さくで誰に対しても奢る事なく親しみやすい人間性も滲み出ていた。
私は、
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.8

鑑賞後の後味の悪さと言ったら…
売春婦を16人殺した男の実話が元になった話。
首を絞められ死んでいくところ、絞首刑で死ぬところ、どれもカメラずらす事なくモロに写す。何度目を背けたか…
そして、売春婦を
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ブラック・レイン(1989年製作の映画)

3.5

世間の雰囲気から(?)名作と思っていたが、何の事はない、外国人が日本とヤクザを撮ったらこうなったというお話。終始ツッコミながら楽しく見ました。製鉄所の中にヤクザ事務所があったり、アメリカ人警部がヤクザ>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.2

人種差別によるヘイト、戦争による心の傷、宗教が絡み合う。暴力は何も解決しない。暴力によって失った男が暴力によって罪を償い、暴力を終わらせた、としたら、何と悲しいことか。
クリント_イーストウッドに頑固
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アキラとあきら(2022年製作の映画)

3.5

銀行に見放された経験を持つ青年が後に銀行で人を救う。家業のしがらみから逃れる道を選び銀行に就職した青年が、しがらみまみれる家業に戻り立て直していく。銀行員として、目指す先は真逆に見えて、企業人としては>>続きを読む

ジャスト 6.5 闘いの証(2019年製作の映画)

3.7

今世の中騒がせているルフィ事件と重ねて鑑賞した。
末端の犯罪者は犯罪の肩代わりし、一生を棒に振る。警察は末端から締め上げ、黒幕を追っていくが、末端は悪事の全体像がわかっているわけではなく、黒幕は誰も見
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間違えられた男(1956年製作の映画)

3.4

実話を元にした話で、ヒッチコックが冒頭に登場して、その事を話したりして、ちょっと異色の作品。
マニーは無実の罪で捕えられたり、奥さんが病んでいったりする割には、表情や振る舞いが淡々としていて、彼は何で
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ホワイトナイツ/白夜(1985年製作の映画)

3.6

互いの国に亡命したロシア人、アメリカ人ダンサーがロシアで出会い、自分の、家族の人生を幸せにできるのはどこか?に向き合う。アメリカを選ぶのは、まあ、アメリカ映画なんで当然として、レニングラードの美しい街>>続きを読む

12人の優しい日本人(1991年製作の映画)

3.5

「いるねぇこんな人」が満載でクスッと笑うところ多々。始めは私だったらどっちだろうと考えながら頭使ってだが、そんなのせず、単に面白く見るがいい。
豊悦、塩見さん、若い…

キャプテン・フィリップス(2013年製作の映画)

3.5

終始ハラハラドキドキ、心臓に悪い映画だ、なんて言えない。実話。でも映画としてのスケールはすごい。
実話を忠実に再現させるようにしたんだろうが、もう少し、海賊側の状況、心理が描かれていても良かった。例え
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.0

モリコーネは正に映画音楽を一つの高尚な芸術分野に押し上げた音楽家だ。彼自身、映画音楽家は、クラシック音楽家よりも低い地位にあると言うようなコンプレックスを持ち、しかもあの有名な夕陽のガンマンのテーマで>>続きを読む

セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.1

タイトルから、艶めかしい女の人がたくさん出て来るのかと思いきや全く違った。粗野な盲目元軍人と、純でエリート環境にいる高校生がお互いから旅を通して生きる意味を知っていく。過去の栄光にしがみつき、乱暴な言>>続きを読む

ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

3.4

タイトルがストーリーの中で、本の一瞬の登場だが意味を持つ。そうなんだが、うーん、そこかいな?タイトルの付け方がものすごい変化球のかっこよすぎで、見終わった時、タイトルに騙された感あり。
鍵の移動だけで
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ビー・ジーズ 栄光の軌跡(2020年製作の映画)

4.4

これまでの印象から、ミュージシャンドキュメンタリーは、コアなファンじゃないとよく楽しめないと思っていて、正直この作品にも期待しないでいたが、良かった!ビージーズの曲を何曲か知ってるだけの人でも、あ!こ>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

「最強の二人」のリメイクかと思うくらい、筋書きは似ています。これも実話を元にした話との事で、世の中にある、取り上げやすい題材かもしれない。
60年代のアメリカは、黒人差別があり、そんなさ中に、黒人エリ
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.1

最初はカメラワークと血みどろで、酔って気分悪くなって、見るの止めようと何度も思ったけど、耐えて、その種明かしで最後まで見て、なるほどね、でした。公開時ものすごく話題になってましたが、低予算作品と言う事>>続きを読む

いまを生きる(1989年製作の映画)

3.5

うーん、評価が難しい作品だ。私は、多くの人のように、感動した、と、きれいな感想が言えない。色んな意味で、考えさせられる作品ではある。
画一的な教育を受けるエリート学生が、型破りな、魂揺さぶられる言葉を
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.5

エルヴィスに興味がなく何の前情報もなく鑑賞。エルヴィスの人生をよく知ることができた。メンフィスで、黒人音楽に影響を受けた。腰振る踊り、黒人の音楽を歌うことは政治家の攻撃の的となったこと。ひどいな〜、た>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.7

これぞアメリカ映画、戦闘機ギュンギュン飛んで、くるくる回って、ミサイルガンガン撃って、というのが終始。一作目見てませんが、見てなくてもエンターテイメントとして十分楽しめる。トム クルーズの鍛え上げられ>>続きを読む

大統領の陰謀(1976年製作の映画)

3.0

たくさん名前と所属が出てくるので、それらの整理をしているうちにわからなくなった。仕事のコンビの記者が、対照的なのが面白い。文章力があるない。証拠集めを徹底してやる、推測で語る。
政治家が、その党員のみ
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追想(1956年製作の映画)

3.2

セリフが多い。常に誰かが喋っている。説明過多のよう。演劇が元になってる?
ともするとシリアスサスペンスにもできそうな題材。処刑を免れてヨーロッパに生きる皇族の娘に誰かをあてがい、莫大な遺産を横取りしよ
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勝利への脱出(1980年製作の映画)

3.0

ストーリーは単純過ぎて何のひねりもない。最後の最後に、あら、そう言う脱走?と言うオチがあるとは言え。脱走へのドキドキだったり軍と捕虜の衝突緊張は全くないし、そんなシリアスさを求めちゃ裏切られる。
これ
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ブリジット・ジョーンズの日記(2001年製作の映画)

4.0

いや〜笑いました!イギリステイストのシニカルな笑が満載。筋は読めてしまうがそんな事どうでも良い。ブリジットは、ちょっとブサイクなんだけどチャーミングという設定に、レネーがぴったり。温かい家族で育った背>>続きを読む

ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

3.8

マイケルは懺悔するも、遅すぎた。[敵は愛する者を狙って来る]。敵は娘を狙った訳ではないが、結果そうなってしまった。
ヴィンセントが肝でこの人何かやらかしそうやわ〜、味方か敵かもわからない描き方がうまい
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ペリカン文書(1993年製作の映画)

3.5

登場人物が多い上に、皆おじさんで背広。誰が誰でいい奴悪い奴がわからず、最後まで筋を追うのに苦労した。
これって公開時期からして、暗にパパブッシュを皮肉ってますか?南部の石油会社の利権なんて。不正を暴い
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めぐり逢えたら(1993年製作の映画)

3.1

少女漫画とおとぎ話をミックスしたような話。劇中に出て来る「めぐりあい」を見ていたら、より楽しめるだろうな。
この続編としてyou got mailができるのね。

クール・ランニング(1993年製作の映画)

3.7

ジャ〜〜メイカ❗️❗️
見た後、気持ち良〜くなる映画だ!
スティールドラムの明るい音楽とジャマイカ人の根っからの陽気さがいいねぇ〜
地道な努力や、蔑みへの葛藤もあるけど、いつも明るく前向き。
公開当時
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

3.0

うーん、変な映画!
とても評価が高いので期待して見ましたが、私は心動かされるようなものではなかった。
ユーゴ解体の暗い歴史を寓話的に描いたもの、私には合わなかった。私は、シリアスなものならシリアスに見
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