愛さんの映画レビュー・感想・評価

愛

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サイド バイ サイド 隣にいる人(2023年製作の映画)

3.8

小説を読んでいるかのような
風の心地良さまで感じられる映画、

誰かの想いを感じられる
不思議な力を持つ青年に
起きる不可解な事件…

のんびりと暖かくて
日向ぼっこしながら
考え事なんてないみたいな
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.0

突然姿を消した彼女に
隠されていた秘密とは、

愛を終わらせない方法って
何をすることなんだろうと
問いかけられて考えてしまうが

なにかをする手段じゃなくて
胸の奥底に眠ってる想いが
出会った当時の
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変な家(2024年製作の映画)

2.8

ある一軒家の不自然な間取り
変な共通点をみつけ
事件を辿っていくお話

あなたの住んでる部屋も
もしかしたら……

雨穴さんの意図した
ただ怖いだけじゃないホラー
とは少し違う要素が
盛り込まれていた
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.0

捉え方次第で
こんなにも寛容で優しく
誰からの言葉でも
温和に受け止められる人になるのか

諦めも時には大事だけど
とことん向き合う
自分の気持ちは大切にする

ちひろさんの信念にあっぱれなお話

冬薔薇(2022年製作の映画)

3.1

ただ虚勢を張って
有事には逃げるしかできない男

同情も出来ないような
なんて事ない奴だけど
まともな振りをしている
狂人よりかはマシで
人として、信じれる奴だと思う

冬薔薇
「ふゆそうび」って言う
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市子(2023年製作の映画)

3.6

プロポーズをうけたその涙は
嬉しいという言葉は嘘だったのか、

翌日彼女は姿を消した。

彼女の生い立ちの真実を見る度
自分が生きていくために、
と奮い立たせている何かを
突きつけられる恐怖を感じる
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.4

あなたの視点で捉える物事には、
本当の真実が写っているのだろうか

ただ愛して欲しかった両者の
気持ちがピッタリと重なった
タイミングと時間が
世間では「誘拐」と呼ばれる
ただそれだけだったのかも、
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月の満ち欠け(2022年製作の映画)

3.0

前世の記憶をもつ子ども
何か「意味」があって
生まれ変わっているのだろうか

子どもの戯言だ、
なんて決めつけずに
本当に信じてあげる大人の
思慮深いお話。

伊藤沙莉の制服姿は
いつまでも現役だと思
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ある男(2022年製作の映画)

3.0

他人の過去や姿形に
本当の真実を求めて
偽りだと疑っていくのは
どんなに辛いのだろうか、

あの男は私の目の前にいた

ただそれだけの事なのに。
それが嘘だったなんて
私がすれ違ったあの人も
何かを偽
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.0

闇から堕ちた先に
待っているのは

守り守られる仲間か
簡単に裏切られる肉親か
それとも
ただそのままの事実を
信じて向き合える覚悟か。


咄嗟につく嘘は
どれほど人を騙せるのだろう
銃が、目の前に
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正欲(2023年製作の映画)

3.7

普通ってなんなのでしょうか。

他人の視野では見えない感じれない
思考、志向、嗜好を持ってる人々

だからこそ当人はひっそりと
世の中に擬態して生きてるのに
「普通は」「みんなは」「あなたも」と
誰も
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

3.4

もやもやを感じた時
思いっきり感情を爆発させることが
できる相手はどれぐらいいるだろうか

何をするにしても理由を問われ
そこに存在することに意義がいる社会

なんだっていいだろ、と
突き放してしまえ
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今夜、世界からこの恋が消えても(2022年製作の映画)

2.9

絶望から始まる朝、
穏やかに進む日々の中で
記憶よりも記録に残す少女

少女の足取り軽く
いろんな所へ行ってみる
キラキラした瞳が素敵だった

お昼寝から目覚めて
そんな儚い彼がいたら
脳裏に焼きつい
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

2.8

正義とは
優しさとは、
自分にとって優しい人が
世の中でのいい人とは限らない


真実を口早に語る彼だから
感情の含まれない語尾だから
聞き入れることの出来る
なにかがあるのかもしれない

#事件に巻
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母性(2022年製作の映画)

2.6

誰しもが親になれば
子供に対して愛情豊かに
触れることができるなんて

自分が受け取っていた愛より
大きなものを渡せるのかなんて
誰ひとり分からない。

彼女は変わらなかった
ただ1人あの頃のまま
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

2.9

何かの区切りを付けたいかのような
月ごとの、暗転の繰り返し

平坦なようで
心を填めく感情は荒波みたいな
言葉は乱暴にならないのに
沈黙にやられる大人達

自分の過去の行い、
大切な人があの時どう考え
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.3

老若男女、年齢問わず
好きなものを好きと言える
素晴らしい感性の持ち主の人と
巡り逢える確率はどのくらいなのだろうか

誰かの好きを平然と許容できる姿に
普遍的な考え方はあるものの
多様性を認めるって
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地獄の花園(2021年製作の映画)

3.0

升野さん脚本作品

OLのあるあるまでも
細かに散りばめられている
ところに惚れ惚れしました、

日常と混同する
喧嘩の絶えないオフィス
混じり合わないようで
すんなりと飲み込めた設定

#小池栄子は
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

3.0

キャスト陣が本気で挑んでいる作品
漫画アニメ未読でも
なんとか理解できた、、、

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.3

冒頭ひらひらと美しく桜が舞った、
なんてこれは甘く優しい物語ではない

街のパン屋を営む男性が、
若い学生を狙い規則的に
人を殺すことで快楽を得る殺人犯のお話。

連続殺人を犯しているからといって
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怪物(2023年製作の映画)

3.7

誰かを悪者にして
穿った見方をすることで
どこか安心する自分がいる

だけどそれは
相手のすべてが悪なのではなく
自分の中の怪物と対峙してるだけ。

「普通」や「あたりまえ」の
価値観や概念が誰かを傷
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

2.8

岸辺露伴先生の
美しく揺らめく佇まいと
冷たくも優しい言葉。

映画版でも変わりなく
追求するリアルがそこにあった、

幼少期の露伴先生の
青く愁い様子と
しとしとと降る雨に
見え隠れするなにか。
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

私、海がみたいの。

幼い頃に海で感じた
心と体の不一致の違和感。
社会に出るとより大きな弊害となり
自分が自分でないように感じる凪さん

踊りにまっすぐな少女が
親の曲がった愛を我慢してる同級生も、
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

2.9

壮大な土地で
言葉数も少なくただ流れて行く時間

自分の欲望のためになら
どんな手段を用いても意思を貫く
強い目をした女性の物語

動物たちも人間と
共通の言葉を持たないが
意思の疎通はできる、

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スクロール(2023年製作の映画)

3.2

絶望のモボ

真っ暗なトンネルへと向かう
青年の「死にたい、」の一言から
映画ははじまる。

長回し特有の間や
電車や飛行機、ビル風のこもった音が
その人の伝えきれない叫びを
殺しきれない気持ちを表し
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セブン・シスターズ(2017年製作の映画)

2.7

人口が多くなった国で
新しく規制されたルール
それは「一人っ子政策」だった

国の至る所に設けられた門には
個人データを判別できるシステムが導入され
兄妹が見つかったら連れて行かれる

そんな世の中で
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梅切らぬバカ(2021年製作の映画)

3.0

発達障害を持つ方特有の
癖や仕草、敏感さなどを
誇張せずリアルに描いた作品

なんだか全ての事象に素直で
愛らしささえも感じてしまう幼心に
小学生の彼は素直に共感し、
偏見や差別もなく関わる姿が
微笑
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

2.9

友人の死に
絶望と焦燥感を抱き
死の真相と現実に
立ち向かう女性の話

孤独や嫉妬を
他責にして縋りつく人ほど
自分のことしか考えず
その場限りの愛しか
持ち合わせていない

こっちは
あんたの一言を
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

2.8

大きな組織の中で
上り詰めていく
武闘派の男とサイコな相棒。

ド派手なアクションシーンに
くすっと笑える些細なやりとりまで、、
闇の世界観にミスマッチな
歌声も心地よい。

松岡茉優の妖艶な色気を増
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さがす(2022年製作の映画)

2.9

ある日突然失踪した父親
娘が、探し辿り着いた先にいたのは
父と同姓同名の指名手配犯だった。

父はなぜ、消えたのか
あの指名手配犯は関係しているのか
安楽死を望む人間は罪なのか、

娘、犯人、父
とい
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先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.0

漫画家の妻が
執筆中の題材は「不倫」
それを見つけた夫は
心当たりのある場面に冷や汗をかき
自分の知らない時間に起こっている
出来事は現実かフィクションか、

ほっとしたのも束の間
裏切りは裏切りで成
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.2

別れた男女の出会いまでを
遡り記録したもの、

誕生日を覚えていたり
好きな映画のセリフで遊べたり
内緒でタクシー走らせたり
あの頃は楽しかった…と
キラキラした思い出が蘇る瞬間

ひとつの物やキーワ
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前科者(2022年製作の映画)

2.9

国家公務員だけれども
無給で働く保護司の女性

ダメなことはダメだ。と
はっきり言葉で伝え、
対象者と心を通わせる仕事

人は誰にでも入られたくない
心のスペースがあり
外の世界と乖離する瞬間もある
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.3

「歌」を聞き歌うことは
彼女にとって自分の世界に浸れる
唯一の手段だった、

音の響きが感じられない
自分以外の家族の日常行動や考え方は
家族だからこそ対応が難しく
愛があるからこそ押し切れない。
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女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

2.8

制服を着たあの子の
綺麗な手で殺されたい、、
そのために
僕は教師になった。

死を快楽と結びつけ
その異常な執着のために
誰かの人生をも
意図も簡単に変えてゆく。

運命の巡り合わせで
欲望が叶い
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思い、思われ、ふり、ふられ(2020年製作の映画)

2.9

ないしょ。ってするシーンに
どきゅんとくる

北村匠海と浜辺美波の
透明感溢れるコンビは
儚げで美しい…