みどり子さんの映画レビュー・感想・評価

みどり子

みどり子

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ありふれた教室(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます


濃密な99分。話の筋はシンプルだが、教室を舞台にある種の社会の縮図を見ているかのようで純粋に面白かった。最後はもっと何かあるのかと思ってしまったが

2024 劇場鑑賞21本目

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

ジャックのキャラ造形が宙に浮いている。ヴィランも魅力には感じない。前作のフェミニズム系譜にあるのは間違いないが、前作ほどブチ上がる興奮を覚えない。子役をアニャニャンの顔と合成していると後から知ったが、>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

・前章の主役門出が完全にモブにされて、おんたんの恋愛が主軸になってるのがなんとも
・展開や選ぶ選択が天気の子っぽいが、なんか曖昧にモヤっと誤魔化されて終わった印象
・色々詰め込みすぎて消化しきれなかっ
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

物語終盤、大きく物語が駆動してからの緩急の付け方が絶妙。鼻面を取って引きまわされ、気づいたら送り手の掌の上で上手く転がされていた。
エンタメとして至極の一本。


つよぽんの感情表現とか、娘が売りに出
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ミッシング(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

確かに石原さとみは全力で、渾身の力を注入して役に入り込んでいる。たしかに、すごい。

逆に、石原さとみがやりすぎなぐらいやりすぎているからこそ、夫役の青木崇高は引き算で、静かにマグマをたぎらせていて、
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No.10(2021年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

アピチャッポンっぽい。

2024劇場鑑賞17本目

恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

かなりよかった。現代風アレンジというより、むしろ先祖返りで、昔のロマコメあるある満載。驚くぐらい、ベタベタに昔のノリなので、これは令和のラブコメ、、なのか?展開もお決まりのクリシェで畳みかけるが、要所>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます


メッセージとか明らかに言わせているので、ストレートではあるが、これまでの作品より完全なアート映画。giftを見てから鑑賞したが、giftの方が無駄が削がれて見やすい。住民説明会や移動車での会話のシー
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

・幾田りら✖️あのちゃんの、抜群の掛け合わせの良さ。2人の声優起用はある種の発明にして革命。幾田りらの、シャープ♯かがったダウナー漂うあの声色。あのちゃんは完全にキャラを支配している。これは完全にキ>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

・とにかく音響がすごい。心臓に響く。
・話は時間軸が大きく3つあり、同時進行するので確かに分かりづらい。時代のキャプション欲しかった。
・割と能動的に見ないとシーンが流れるだけになってしまう。
・日本
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ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

「梟」然り、韓国では「盲目」設定が流行っているのだろうか。ヒヤヒヤ、ハラハラする場面が多いが、何がどう解決するでもなく、ひたすら悲惨な展開が重ねられる。画には力があるが、もうひと展開あってもよかったよ>>続きを読む

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

景色はとても美しいが、仄暗い画づくりが後の展開の暗喩になっている。背景があまり明かされないのと、ある設定が強いコンフリクトになってある結末を迎える、という展開に、もうすこし何かを期待してしまった。やり>>続きを読む

12日の殺人(2022年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

落下の解剖学と同じで、起きた事件の犯人を解きたいわけじゃない。主にフェミニズム的観点から静かに社会の闇を照らす作品。


2024 配信5本目

ペナルティループ(2024年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

ソリッドスリラー。極端に背景説明が削ぎ落とされているので、結局登場人物が誰で何をしようとしていたのかがまるでわからずモヤる。

2024 劇場鑑賞12本目

関心領域(2023年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

音からの想像力を頼りに見るしかないが、なかなかに内容が難しい

2024 劇場鑑賞10本目

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

最初登場人物の背景説明とかがないので話に入るのに時間かかったが、徐々にセリフから立ち上がってくるのでさほど気にはならなかった。

ラスト付近の怒涛の展開、あれは読める作りになってるからさほど驚かないし
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Saltburn(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

艶やかに、香ばしいバリーコーガンを愛で倒せる一作。汗も涙も体液も、全てに意味が宿りすぎて怖い。ラストのダンスも爽快。

後半の、事が起きてからの会食シーンで、カーテンで部屋中が真っ赤に染まる場面は圧巻
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます


黒人にトラウマを求める作家に対しての
主人公の反論

「黒人は貧しい。
黒人はラップを歌う。
黒人は奴隷である。
黒人は警官に殺される。
絶望的な境遇にあった黒人たちが死ぬ前になんとか尊厳を守り抜い
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違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

4人の、歪だけれど不思議で絶妙なバランスのカルテット。ゆるゆる、ずるずるに続く、他愛ない会話から、徐々に明らかになるベクトルの矛先。
絡み合う関係が一気に整理される首脳会議、会話のパスと紐解きが秀逸で
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます


期待して行ったが、そこまで捻りもなく。最後の最後まで裏切りあるのかと思い、時計をチラチラ見ながら期待を捨てなかったが、ついぞ大きなことは起こらず。終わり方も本当にそうだったのかよく分からず。肩透かし
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

乗っけの設定から意味不明。
個人的な私怨情念を成仏するためだけに思える、摩訶奇怪なファンタジーが脈絡もなく延々続く。苦行。

2024 劇場鑑賞6本目

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

緊張感があり、共に暗闇に飲まれる一体感があって面白くはあったが、もっと二転三転を期待したので肩透かしがあったのと、盲目設定に少し無理があるというか、どこまで効いてるのかよく分からず。
もっと捻りが欲し
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

不思議な余韻が残る。
この内容を咀嚼し切るには、まだまだ年齢と経験重ねる必要があると感じる作品。


結構、男性側がファンタジーを抱いて女性に淡い期待求める、的な部分もあり。いやいや、小学生の時の幻想
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます


全体的にゆるい。
練習や絆深めるシーンはゆるっと、ぬるっと雰囲気で戯れているだけにしか見えず、HOWTOがどうとかではないので、スポ根モノとしては物足りない。コメディ色が強い。ジャイヤとの交流も軸に
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カラーパープル(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

それまで虐げられていた黒人女性たちが、家族と自尊心と自由を取り戻すまでの物語。
男には絶対に殴らせないという「Hell No!」や、自分を虐げる夫に、私にはなんだってある、私は美しいと高らかに宣言する
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熱のあとに(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画のテーマ「愛を哲学する」(たぶん)

かなり哲学的で思弁的。

思弁的の文脈で言えば思い浮かぶのは「恋は光」だけど、あちらはまだ純だけど、こっちは割と業とか私怨が深くて、良くも悪くももつれがく
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.0

今の世界的な気分をよく現している。

2023 配信46本目

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

主人公に才能なかったとかじゃなく、コミュニケーションに難ありなだけで詰んだ男の話でしかなく。成功譚ではなく、コミュニケーション不全を見せられてただただ面白みはない。菅田将暉は一級品。

2024 劇場
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NTLive『フリーバッグ』(2019年製作の映画)

2.6

配信版より下ネタ強め。配信版に出てきたくだりが結構あるが、配信版の方が明らかに面白い。
2024 劇場鑑賞1本目

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます



「汚いものが映らない」「バックに電通でのユニクロだの巨大な資本がついていて冷める」「公共の力借りずこんな豊かな老後送れるわけない」云々言われているが、自分には意外に良かった。

石川さゆりとか、レ
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サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

3.0

いつものように主演に自分投影させつつ、美女に心奪われ心ここにあらずな主役と、「ミッドナイトインパリ」を彷彿とさせる数々の名作パロや固有名詞と引用の連続、そこに晩年の哀愁やら作品作りに対するメタ言及やら>>続きを読む