このレビューはネタバレを含みます
4Kリバイバル上映にて鑑賞。
世にも美しい神隠しの物語。
どんなに綺麗な夢も目が覚めると忘れてしまう。
やけに鮮明に憶えている夢のよう
奇妙な感覚の映画。
ボッティチェリの天使と呼ばれた美少女は>>続きを読む
奇妙奇天烈な映像、美術、衣装、
そして音楽が際立って素晴らしい。
入水した母の肉体で復活した幼児ベラの
大きな瞳に映る美醜の世界は
どこか作り物のようだが
蛙を潰せばちゃんと死ぬし
死体を突っつけばち>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
人間性を失わせまっさらにしてから
従順な兵士に仕立て上げる方法がある。
笑ったり泣いたり出来なくしてやるほど
罵倒し、殴りつけ、走らせ、規律のみに従わせる。
名前を奪い酷い渾名で呼び、
ルール違反は連>>続きを読む
もしもコックリさんの正体が
低級動物霊じゃなくて893だったら
ぬーべーも鬼の手お手上げで
鬼太郎も帰ろう父さんと見放すレベル。
クソやべー特級呪物だっつうのに
オージーのDQN共が
ドラッグ感覚でヤ>>続きを読む
前情報無しでまず観るのを強くお勧めする。
小学校の吹き抜けの階段を
斜め上から全体が見えるよう
撮られた場面が一瞬出てくる。
この階段こそが、
どこに立っても全体像を掴めず
一面しか目に入らない階>>続きを読む
11歳の私がキラキラの夏休みを送ってたすぐ横で
30歳の誕生日を信じられない顔で過ごしてたパパは
本当はどんな心持ちでいたの。
ビデオテープを巻き戻す
大人になった私の胸に
カーテンに隠れたパパの横>>続きを読む
旧知の男女が再会し、
やがて恋仲となり独立への夢を見るも
台北駅で突然起きた無差別殺傷事件に巻き込まれる、
という全体の大まかな第一の視点から
無関係の筈である6人の男女それぞれの視点を通して
惨劇に>>続きを読む
暴威曼陀羅。
途方も無い量のアーカイブとインタビューの眩いザッピング、フッテージのめくるめくコラージュ、更にはオリジナル曲をボーカル抜きトラックで流す大胆なリミックス使用。
ナレーションは無い。
「>>続きを読む
映画は
みんなが望む美しきおとぎ話、あるいは
下劣でラリったロクデナシどもが
ケツを並べてひりだしたクソの肥溜めに
一滴の涙を垂らした芸術品、
よく出来た嘘でその日一日中幸せになれる合法ドラッグ、
フ>>続きを読む
北風しか吹かないようなど田舎で
レズの嘲りを睨み返すあの子は
つかつかと誰より早足で歩いてた。
聞こえないよう生きてきた僕に
気付かないふりして生きてきた僕に
あの子は石をぶん投げて振り向かせた。
O>>続きを読む
薄汚い広告が占領するゼイリブな車内で精神汚染され
毎日鬱気味で出勤させられる陰気な地下鉄。
深夜操車場に侵入しゴミと嘲られ違法行為と承知しながらも
デカく派手でしかし精密なグラフィティでボムる。
始発>>続きを読む
自由は、あまりに弱く、おそろしく脆く、
あやふやで、儚い。
だが人が生きる上で不可欠である。
善い悪いの話ではない。
意識が高い低いの話をしているのではない。
人を人たらしめるものが自由なのだ。>>続きを読む
テンポの速い初期衝動剥き出しなサティスファクション、明日のことは分からないまま常軌を逸した熱狂の渦中、意外にもマッチドグリップスタイルにて前のめりに叩く。潑剌とした眼差しと既婚者故か大人びた雰囲気、何>>続きを読む
歴史の内側を直感的に捉えるべく、
中世と同じ素材と方法で作成した衣装と武器を纏い
548日間極寒の山奥で生活しながら撮影した結果
黒澤明に匹敵する画となった神聖にして猛々しい叙事詩。
映画の奇蹟が一つ>>続きを読む
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「バッファロー66」の二人が好きな人は
「WANDA」の二人を観ても
どことなく親近感が湧くような気がします。
カサヴェテスやケリー・ライカートのみならず。
岡崎京子「エンドオブザワールド」の
イース>>続きを読む
何かいいことないかな
何かいいことおまへんか?
時代のシラケた空気を胸いっぱいに吸って
ああどうしようかな、明日は何をしようかな。
ニキビづらの童顔は大人ぶってビジネスに挑戦。
承認欲求強いアラサ>>続きを読む
アパートの一室に住む主婦の日常。
ただそれだけの映画。
200分の鑑賞時、隣席の人は早々に寝落ちしていた。
カメラは固定され、長回しで
見せるべきものだけを静かに撮る。
必ず電気を消して部屋を移動す>>続きを読む
クローネンバーグ「クラッシュ」はじめ
カーペンター「クリスティーン」や
塚本晋也「鉄男」、ロジェ「マーターズ」等を
彷彿させる、融合と変身の現代神話。
クローネンバーグへのリスペクトも多分にあるのだろ>>続きを読む
洒落怖でこれは殿堂入りと確信する「人間が一番怖い」系の話に出会ったかのような引き込まれる面白さ。うっすらオチが読めているのに最後まで話を追わずにいられないデル・トロの完璧な画力、ストーリーテリング、配>>続きを読む
「お前がどこに行って何になろうと一生変わらん。それが分かってれば不幸にならない」
心の故郷とはっきり呼べる場所が無い人間にとっては、ベルファスト愛が眩しかった。こんな因習塗れの死んだ土地おん出てやる>>続きを読む
「ガンパウダー・ミルクシェイク」の
本作へのあからさまなオマージュ。
脱獄モノで囚人が
いつまでもメソメソしてると
観てる側はゲンナリする。
スティーブ・マックイーンはへこたれないし、
イーストウッ>>続きを読む
エンドクレジットに
旧作にてオスカー受賞した
リタ・モレノの名前見つけた時は
本当に驚いた。
ドラッグストアのおばあちゃんだったのですね。
何という説得力ある役か😭
デジタルに頼らない35mmフィル>>続きを読む
remain in lightを最初に聴いた日。
stop making senceを初めて観た日。
ラブソングを歌わないインテリの皮肉屋
デヴィッド・バーンは
アフリカの悪霊に取り憑かれた白人科学者>>続きを読む
時々、アレクシの横顔がリヴァーに見えた。
オゾンもドランも、バイクに二人乗りするリヴァーに憧れていたのだろう。
夏は時々死の匂いがする。
死の観念に囚われた16歳。
スピードのむこう側を求めた18歳。>>続きを読む
21世紀令和になってもこんな旧態依然とした考えが
罷り通るのか、などと驚き呆れるのにも疲れてきた今日の日本。
この映画は疲れていない。元気だ。
しなやかで、静かで、とても強い。
「東京って棲み分け>>続きを読む
世間の流れで価値観も変化し続けるもので
犯罪者に容赦ない汚れ仕事専門はみ出し刑事の
御意見無用な正義感なんてのは
今現在とっくに通用しないものかもしれない。
じゃあ何で今観てもいつ観ても
イーストウッ>>続きを読む
銀の食器を盗んだ彼に忘れてましたよと司祭は蝋燭台も差し出し、俺はクズだと改心するジャン・ヴァルジャン。
自分をレイプし教会内を荒らし回った犯人を許すシスターに、
悪徳刑事のハーヴェイ・カイテルは泣いて>>続きを読む
ロッキーの舞台となる1975〜6年のフィラデルフィアの荒廃した街の様子を見て
当時在住していたデビッド・リンチが最悪の環境だったとドキュメンタリーで述べていたのを思い出した。
何故、舞台はあの街なのか>>続きを読む
ちょっと考えたら天候操作衛星なんて大量破壊兵器になるのがわからんもんか云々
は置いといて
ハト派万歳な劣化アルマゲドンwith宇宙兄弟、とりあえず
モスクワと中東とトキオホンコンぶっ壊しとこうぜ!な>>続きを読む
男が二人いる。
戦地から帰還したばかりの二人。
一人はどこか影を背負い、
一人は曲者を匂わせる。
見知らぬ女に頼まれ一人は
地下の金庫に潜入する。
何故か。理由はわからない。
ウマイ話じゃないのかと嗅>>続きを読む
可愛くて頑固な女の子2人の会話が主体。
おじいさんが最少人数で撮影してるって、どんだけ女子力高いんだと思った。
まあ女子力関係なく、洞察力や観察眼がズバ抜けて高いんだろう。
田舎娘然としたアート肌の>>続きを読む
ファックザポリスな映画
(デトロイト)の後は
ポリアカで癒されたい!
幼い時分にTVで笑ったのは
ポリアカとカトちゃんケンちゃんと裸の銃を持つ男。
そうそう、オッパイ丸出し下ネタ満載な時代でした。>>続きを読む
あと数十秒で夢見た舞台に立てるはずだったのに
二度と歌わなくなった青年。
絶望のどん底を登場人物達と共に味わう重い映画。
俳優がもう演じるのが耐えられない!と泣き崩れるほどの
キャスリン・ビグロウ監>>続きを読む
咥えタバコを吐き捨てるキースと
年齢を感じさせない動きのミック
過去のインタビューで
2人の異なる性格がよくわかる。
ストーンズを聴かずにいられない
ある夜に観て
曲もLiveももちろん最高なんだが>>続きを読む
情熱は空回りしてナンボで
社会の歯車にはめて回すのは
後回しや!
と、井筒監督に怒鳴られたかのような
凄まじいエネルギー量に呆然となる。
喧嘩シーンがフニャフニャなのは
徒党を組んで暴れるやつらの
カ>>続きを読む
スティーブン・キングの長編小説の映画化ですが、90分弱という点でお察しください。
普通の少年が超能力に目覚め、異世界にワープ!
そこで出会うはエクスカリバー製の2丁拳銃を操る復讐のガンマン!
宇宙の滅>>続きを読む