サラダバーさんの映画レビュー・感想・評価

サラダバー

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キッド(1921年製作の映画)

4.0

随所に無声映画だからこその創意工夫を感じた

チャップリンの個性的な歩き方やチョビヒゲなどのスタイルは白黒で無声映画だからこそ生まれたのかもしれない

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.2

面白かったです
敷島も浜辺美波も死んだとして観ました

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

面白いとかそういうことよりも観てて悔しい感情が強かった

歴史を勉強する機会になるいい映画だと思う

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

脚色が素晴らしい
原作をうまい具合に構成しなおしていて後章に上手く繋げている

ただ…出来が良いだけに後章が尻窄みにならないか不安

あと、前章がそこまで鬱表現が多くなかったので鬱展開に振り切っていく
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

4.3

【選ばなかった後悔とこれからの決意】

苦しんでいる人だからこそ苦しんでいる人に寄り添える。悩んでいるからこそ悩んでいる人に寄り添える。

そこで生まれた絆は、きっと苦しみや悩みのない人生よりもより豊
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正欲(2023年製作の映画)

4.5

1番最後の台詞が良かった
絶望の中の希望として重みがあった

原作が素晴らしすぎるので映画も素晴らしい作品になるのは間違いないとは思っていた

ただ、原作で描かれていた稲垣吾郎演じる啓喜の葛藤がほとん
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.8

おそらくアメリカのあるあるがたくさん描かれているのだろう

ドラマというドラマはないがその分リアリティと説得力のある内容になっている

ただ、アメリカの文化的背景がいまいち分からないので共感しづらい
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市子(2023年製作の映画)

4.3

オープニングとエンディングで同じ景色の見え方が変わるいい映画

市子のような境遇って実は珍しそうで珍しくない。
日本では子どもの6人に1人が貧困家庭で育っているというし、シンママの家庭も多い。
誰もが
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パレード(2024年製作の映画)

4.0

ファンタジーにすることで説得力は半減しているがその分説教くささはなくなっている。

オムニバス形式だが一人一人のストーリーが薄い印象だった。高齢者の方も楽しめるように学生運動を題材にしているところは良
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

この手の「現実に存在する苦悩」を描いた作品はやはり原作の方が優れているんだと書籍・映画の両方を鑑賞して改めて感じた。

映像表現をする場合には時間の制約、出演者の制約、美術表現の制約などかなり制約が多
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アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

4.0

小道具(鏡)の使い方が上手なことで有名な当作品。
個人的には、アパートの鍵貸しますというタイトルとその設定に惹かれた。

しかし、時代なのか翻訳のせいなのか分からないがセリフがつまらなく感じることが多
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海と毒薬(1986年製作の映画)

4.5

神の存在と罰を説く看護師の存在と主人公勝呂の苦悩が生体実験という行為の残酷さをより浮き彫りにしている。

クリスチャンではない知人の医師戸田も自分自身の無関心・無感情な態度に戸惑っている様子がよかった
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.8

【ラストシーンの平山の涙の意味とは?】

ラストシーン。
平山はいつものように仕事へ向かう車の中で涙を流して映画は幕を閉じます。
それは、毎日続くトイレ掃除に対して嫌気がさしたのか?
がんを患った飲み
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ウォール街(1987年製作の映画)

3.8

「見ろよ 正義はまだ健在だ」
「他人の売り買いではなく自分で創れ」

という2つのセリフが印象的。
現代にも通じるセリフでこの作品の軸となる台詞に思う。

オープニングが洒落てるのとエンディング5分の
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監督・ばんざい!(2007年製作の映画)

2.5

こんなにもB級に寄せてるのに、どこか自殺とか死の匂いを漂わせてるのが笑える

終わらない週末(2023年製作の映画)

4.0

アメリカ人がアメリカで観たら面白そう。

ドント・ルック・アップもそうだが、陰謀論や終末思想が市民の意識の中に深く根付いていることを象徴している作品だった。

日本人以上にアメリカ人の方が閉塞感を感じ
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東京物語(1953年製作の映画)

3.5

けれど、このコロナ禍以降のいろいろな出来事が起こっている現代の目で見ると上辺だけでも仲良くしている長女・志げも捨てたもんではないように思う。

70年前の作品にもかかわらず色褪せないのは、独立後の子ど
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アントニオ猪木をさがして(2023年製作の映画)

4.0

講談あり再現ドラマありのなんでもあり映画
猪木入門には最適な作品

青少年時代にブラジルのサンパウロで朝から晩までコーヒー農園で共に働いていたという男性が現地を訪れるシーンが印象的

ほつれる(2023年製作の映画)

4.8

全てが終わったところから始まる80分の物語

世の中にあるほとんどの物語は何かをきっかけとして始まり、盛り上がりに向かっていくが、この作品はそれら全てが終わったあとの物語を紡いでいる。

破綻した夫婦
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第三の男(1949年製作の映画)

4.0

昨今の映画に比べて早送りしているのかと思うほど展開が早い。

物語はハリーの死の謎から主人公、親友、親友の彼女との三角関係へと発展していく。

下水道のラストシーンと並木道での毅然とした態度で別れてい
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.8

シャバは我慢の連続。
我慢しても面白くもない。
それでも、空は広い。

砂の器(1974年製作の映画)

4.5

犯人を追う捜査の行程が、犯人の人生の足跡を辿ることに繋がっており作品をより深いものにしている。

主人公が音楽家であることによってエンディングがよりドラマティックに描ける。作中の重厚な音楽も違和感なく
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近松物語(1954年製作の映画)

4.5

日本版失楽園とも言える作品で、死を超越した愛としがらみからの解放と逃避行から成り立っている。

前半の磔シーンがフリと説明の役割を担っている
。男はどんなふしだらな行為をしてもお咎めなしだが、女は引き
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雨月物語(1953年製作の映画)

4.5

戦乱の到来を契機に大商いを目論む陶器の名工源十郎と、侍として立身出世を夢見る弟の藤兵衛。

夢と破滅
快楽と破滅

経験により元の生活や自分たちの在り方に新しい視点が生まれる

気づいた時、叶った時、
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ツユクサ(2022年製作の映画)

4.5

別れる時にはもう次の恋が始まっている
-アントニオ猪木

ポップな演出の中に、登場人物それぞれの暗い過去がさりげなく表現されているのが心地良かった。

(1968年製作の映画)

3.8

裏切り、情愛、男色。
そして、タップへの異常な執着。

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

4.5

死の描き方がバツグン。
唐突に訪れる死のリアリティととこだわって作られた現実世界の映像の美しさがコントラストになっていて良かった。

CDプレーヤーなどデジタルツールが古臭く感じさせるけど、演出そのも
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クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

2.8

ミステリー要素・恋愛要素を総合的にみても名探偵津田の方が面白かった

後戻り出来ないから過去を振り返らず前に進もう。というメッセージが船旅とかかっているぐらいか。

ザ・キラー(2023年製作の映画)

2.9

何か物足りなかった。
セブンやファイトクラブやソーシャルネットワークの頃にあった何かが足りない気がする。

最初の独白のシーンやミスをリカバリーしていくという設定はすごく引き込まれたが、内容だけを観て
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キリエのうた(2023年製作の映画)

4.0

アイナジエンドは歌上手いから出演できる
広瀬すずは美人だから出演できる

歌上手くもなく美人でもなくてもただそこにいるだけで本当は価値がある

そんな映画

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.3

リアリティのある本当の意味でのホラー

1960年代。それはロンドンと言えどもまだまだ男尊女卑の社会で女性が抱く夢を自分の欲望のために利用する男が多かったのだろうと想像させられてゾッとする。

現代に
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.3

【利き足じゃない方の足で家族の崩壊と再生を描いたらこうなったみたいな映画】

もはやジャンル分け出来ない未来型映画で、映画は行き着くところまで行ってしまったんだなと思った

生命体が存在しない世界線の
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