ひろりんさんの映画レビュー・感想・評価

ひろりん

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人間の境界(2023年製作の映画)

4.6

この映画を短期間で撮影した胆力に脱帽。この映画で語られた内容は世界でももっと知られるべきです。今後人口過疎化が進む日本でも移民問題は対岸の出来事ではないはずです。

郊外の鳥たち(2018年製作の映画)

4.1

メモ。完結されたノスタルジーと現代の対比がありますね。閉じ込められた人々をズームアップすることで測量目線を現代から覗き込むイメージだとみています。これをホンサンスやアピチャッポンと見る見方もありそうで>>続きを読む

ハジマリノオワリ おわりのはじまり(2013年製作の映画)

4.0

再見。物語は切り刻んでいてわかりにくいけどこの時代の閉塞感は描かれているし、情熱を感じる不思議な映画。個人的には好きです。本作はワークショップから生み出された映画で自分のの言葉で紡がれているのがそんな>>続きを読む

アメリカン・ハニー(2016年製作の映画)

4.1

2016年のロードムービーながら90年代を感じさせてくれました。古くて新しい作品ですが出会えて良かった作品です

キカ(1993年製作の映画)

4.4

アルモドバルでは一番最初に観た作品。当時は性の解放というよりはファッション性を宣伝にしておりました。作品としてはコメディとしては1級品でありながら、キャラクターも個性豊か、アート性も高く、初期アルモド>>続きを読む

アタメ(1989年製作の映画)

4.2

前面に縛るなど刺激的な言葉が売りになっていますが、純愛のお話。こういう変化球すきです。

ペピ、ルシ、ボンとその他大勢の娘たち(1980年製作の映画)

4.1

才能の原石というか、性を超えたところを扱った作品は現代にも通じるし、一貫性があり完成されています。ストーリーデーリングは小規模の作品なだけに身近なテーマとなっておりわかりやすい。

からかい上手の高木さん(2022年製作の映画)

4.5

本作のいいとこは日常を描きながら全く無駄のなく安心観られながらも独特の画角で描いた画作りは流石です!大画面で観たかった風景もしっかり描いており、映画として完成度はかなり高いです。
なによりシリーズの漫
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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

4.0

まさにハネケとトリアーの悪いとこ取りした世界観ですね。居心地悪さは抜群。。。撮影の順番も順撮りしてないそうで制作時からいろいろやらかしたことも影響したのではとみています。

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

4.0

テレビ版は良作続きなので見てみたが、これも良作。ただいつも以上の刺激があると良かったですが映画となると演出は難しいものですね。

自転車吐息(1990年製作の映画)

4.0

初期の園監督の作品では好きな作品。当時は鬱屈した地方の数年間の思いがぶつけられているように感じました。
今改めてみると映像的には方のギリギリのところを攻めた迷惑系YouTuberの走りにもみえますが
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ダスト 塵(2007年製作の映画)

4.2

埃だけにこだわったドキュメンタリー。今や埃はあらゆる業界で可視化せざるを得ないこの時代からは古典的な映像にもみえるが、考察する試みとしては新しい作品。
ビトムスキー監督の作品としてはdes klno
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.4

衝撃のラストに目を奪われがちですが、上流から下流へ流れてくるストーリーとして読み解くと腑に落ちると思います。監督のフィルモグラフィーから大自然の映像とそれにまつわる寓話という観点からは震災三部作にちか>>続きを読む

ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

4.3

女優さんとカメラワークがとにかく素敵!クレジットに岩井俊二監督の名前がありましたが、ラストのオマージュ的なシーンだけでなく意識して描かれたシーンも多いのもGood。原作があるせいか色んなものを詰め込み>>続きを読む

(ハル)(1996年製作の映画)

4.3

28年振りに見直してみました。当時はウェブブラウザ黎明期とあって最先端を行っていた映画というイメージだけが残っていましたが、今みると印象は明らかに変わります。ただ紛れもなくSNSを取上げた最初の映画な>>続きを読む

宇宙の法則(1990年製作の映画)

4.5

夢を叶えようとしてもなにものかになれなかったものを記録映画風に物語として描いています。篠田カメラマンの撮影もすばらしいですが、ラストのスターダストレビュー名曲「1%の物語はこの物語」と一体化しており、>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.1

いろいろ腑に落ちないところが散見しますが、全体を通して震災の鎮魂歌として理解しました。作品自体は全体的にロードムービーとして成立していること、雨のシーンが秀逸なこと、宮崎監督へのオマージュが素晴らしい>>続きを読む

愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

コロナ下だからこそ仕事や家族のことを改めて考えさせるくれる作品になると思います。惜しむべきはもう二年前にこの作品に出会いたかった。作品内の言葉の意味や監督の思いがもう二割増で感じられたかもです。
ただ
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白河夜船(2015年製作の映画)

4.1

作品自体は既に皆様のレビューで語られている通り、儚い関係をエモーショナルに描いた作品です。もう1つ語られるべき点は35mmレンズを使ったライカMで描かれた手持ち撮影がこの世界観を体現している点です。大>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

噂に違わず素晴らしい作品でした。ただ一つだけ気になったのは肝心なシーンでのボカシがあったところ。ここはこの映画が訴える1番の重要なシーンと思える箇所だっただけに残念です。ビターズエンドさんのご英断すば>>続きを読む

イン・ザ・シャドウ・オブ・ザ・サン(1970年製作の映画)

4.6

ぶっ飛んでいるように見えてストーリを感じられたのは新たな体験となりました。

ラスト・オブ・イングランド(1987年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

タイトルのイングランドの最期に自分の姿らしきものを入れたということは、監督自身の死期をそとっていたか気になるところ。8mmを上手く使いこなし、実験的なホームムービー風に仕上げたところは圧倒的でオリビナ>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.6

誰がなんと言おうとエリセの最高傑!
最初と最後のヤヌス像は過去と未来をつなぐもの。よいフィルムには、瞳をとじて声と音楽だけでも、様々な記憶を呼び起こす魔法があると信じたい

フィルム時代の愛(2015年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

経緯を分からずにみました。明らかにフィルムに映るフォーマットによる特別なものを撮ろうという試みということは分かります。この監督では珍しく、音楽を使ってることから、この映像以外の何かを求めた効果の探求と>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.6

栗田科学をとりまく、ライティングがとにかく素敵!ケイコに続く16mmフィルムで撮影と脇を固める俳優陣がこの優しい世界観につながったのでしょう。原作はまだ未読ですが、この世界観につながるしっかりしたテキ>>続きを読む

青春墓場(2021年製作の映画)

4.1

ゆうばりの時の青春墓場シリーズをみてたので本作品も鑑賞しましたが、原点回帰というのも頷けるくらい熱い映画でした!同じストーリーでもこの構成のがしっかり余韻残りますね

アソールト・プラトーン(1989年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ベトナム戦争におけるガス爆弾使用を命懸けで墓場まで持っていこうとする話

ライトハウス(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

撮影は古のフィルム撮影が多くされているということですが、各シークエンスも古の作品を想起させ、圧倒的な映像美に驚かされます。
肝心の内容はあらゆるホラー映画を超える映画史上最強のトラウマ映画と見えますが
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故郷の便り/家からの手紙(1977年製作の映画)

4.4

「街をぶっ飛ばせ」以降の作品ですが、実験的なライブ作品とみていいでしょう。
ニューヨークの夕方の街角のフィルム映像と手紙とは全く違うものにも見えますが、監督、撮影対象者の裏にある普遍的ななにかを感じさ
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街をぶっ飛ばせ(1968年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

衝動をそのまま描き続けたアドリブ映画なんだろうが、最後の手紙を燃やすところと鼻歌だけはおそらく演出だったと思います。ゴダールというより、意外とあざとい大人版ひなぎくといったところでしょうか。

ほかげ(2023年製作の映画)

4.5

富山ほとり座にて。
真正面から戦争の精神的な傷跡をドラマとして描いた映画ですが、細部にこだわった仕掛けから当事者の気持ちに寄り添うことができました。
未来に遺したい映画。

余談ですが、舞台挨拶という
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ヴァンパイア(2011年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

まさかの夢おち!?EOS 5D m2が効果的に使わいました。

サッドティー(2013年製作の映画)

4.3

会話劇で物語を紡ぐテンポや音楽の間が名匠ホンサンスともちがいますが、余韻を遺します。個人的には「街の上で」が好きですが、本作品は基本になるベースがここにもあって素敵な作品てす。

戦争のない20日間(1976年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

戦火から逃れてしばしの休息から再び戦場に赴く物語。おそらくシナリオに反し(?)英雄に仕立てあげられる箇所や顧問に仕立て上げられた男を描いた箇所はお上に目をつけられたのだろう。そういったニヒリズムやリア>>続きを読む

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