キンキンさんの映画レビュー・感想・評価

キンキン

キンキン

映画(57)
ドラマ(0)
アニメ(0)

兄兄兄妹(2009年製作の映画)

-

 タイトルの意味ってそういう事か!ある日、兄が三人見えるようになってしまった妹とその兄の、少し不思議な物語。フィジカル、ネガティブといった一人間の別の性格が人物として視覚化されるのは、筒井康隆の「欠陥>>続きを読む

老人Z(1991年製作の映画)

-

 「サイボーグクロちゃん」を思い出すなー。と言っても、これは91年の作品だからこっちが先だけど。原作は「AKIRA」の大友克洋!なので、メカニックのデザインは男心をくすぐる格好良さがありますね。「AK>>続きを読む

残虐13大淫魔術(1995年製作の映画)

-

 中国のキワキワホラー映画かと思ったら(まあ、そうなんだけど…)もう、B級・エロ・ホラーコメディ!登場人物のほぼ全員がお盛んな男女。
 女美容師仲間と夜の営みでタマタマの握り方講座に始まり(女子会の下
>>続きを読む

そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

-

 「また田舎の退屈を謳うJKの話か…。」と消沈した冒頭。まあ、リズムの良い展開なこと!短編だけど4人の女子校生もそれぞれ印象に残るし、生意気で冷めていて共感はできないけどその背を追っているような気に。>>続きを読む

ブローン・アウェイ/復讐の序曲(1994年製作の映画)

-

 トミー・リー・ジョーンズの冷酷ぶりは、「沈黙の戦艦」と並ぶと思う。オープニングからウィーン合唱団みたいな曲に沁みては刑務所から始まり、ザシュ!ザシュ!って。んで、ドーン!!と脱獄。
 内容は、爆破魔
>>続きを読む

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

-

 ずっと、イントロを聞かされるような構成に疲労。原作に忠実だけども、あの文体のリズムを90分間もみるのはヘトヘトする。原作を知ってるのもあってか、終盤はもうぐったり。「四畳半神話体系」は各週で放送して>>続きを読む

まんが島(2016年製作の映画)

-

 物語を語るだけが映画では無いんだなーって。映画館の暗闇の中、孤島が舞台で極才色がキラキラ出るとサイケ的な気分で、日本語喋ってたと思ったら急に現私語で喋り「あれ?俺何処にいるんだ?」と頭が酔っていた。>>続きを読む

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

-

 もう、マット(ジョージ・クルーニー)の存在感に、ただただ高まる緊張感がほぐされ涙!映画館で見た時は視覚的な様子が強く残っていたのですが、TV放送時は自宅で一人で見るわけで孤独が濃密になって台詞が来る>>続きを読む

逆流竹取物語(2016年製作の映画)

-

 キテレツだけど描かれる事は日常的で、それなのに気づいたら役者に見蕩れていて突然そこにいた人の空気が変わっている。
 それが、大河原監督の虜になった理由なんだなって。

 かぐや姫役の椎名琴音さんが応
>>続きを読む

みんな蒸してやる(2015年製作の映画)

-

 ちば映画祭にて、大河原恵監督特集により今ある中での4作品を一気に見たわけだが、本作が一番分かりやすい。でも、今回で見るのは3回目なのだけど、やっと話が分かった。

 鬼栄(キエエ)エビシューマイ店に
>>続きを読む

フェノミナ(1985年製作の映画)

-

 なんて、殺しを楽しんでいる映画なんだろうか!?「この少女をどう殺したら、盛り上がるか?」を考えて考えて殺す演出が面白い。ビル・ワイマン&テリー・テイラーの「Valley」が流れる谷に吸い込まれそうに>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

-

 ショックだった。「ブラックムービー」って事で、麻薬だったり人種差別だったりと、黒人が出演する映画はそう言う内容が全面的に出てくる、と思い込んでいた自分に。と言っても、冒頭から麻薬密売人も出てくる。が>>続きを読む

退屈な日々にさようならを(2016年製作の映画)

-

 あんなに物語の伏線が次々と繋がっていくのだから、突然帰ってきたとしても不思議ではない。むしろ、物語がこれからどうなるのだろう、と言う期待を見据えての展開に加え、冒頭のイメージから道がそれていくスリリ>>続きを読む

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

-

 前に見たのは、まだ十代の時。上京したばっかりで、バイトが上手くいかない日々や謝ってばかりの鈴子の姿に自分を重ねては、心苦しかったな。それから数年経って先日再鑑賞したのだけど、未だにホームセンターで「>>続きを読む

ロング・サマー・スクール(2012年製作の映画)

-

 不思議な映画だった。
 前に見た時も内容は良く分からなかったんだけど、体育館上から人物を長回しで撮ったりする部分など覚えていて、特に本作で記憶に残るのは、ラジオ体操だ。聞きなれたメロディかと思いきや
>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

-

 自分には合わなかった。

 予告編でカラフルなミュージカル映画なんだろうな、って期待値高めすぎたのもあるだろうけど、ダメでした。
 試写会の場所による音響の弱さもあったかもしれませんが、本作は最後ま
>>続きを読む

花に嵐(2015年製作の映画)

-

 映画研究部に入った主人公がそこで借りたカメラで日々を撮影していくうちに、不思議な女の子「花」に出会い、彼女に頼まれて彼女が出演した自主映画の続きを撮って欲しいと頼まれては嵐のような数日を体験しそれを>>続きを読む

土竜の唄 香港狂騒曲(2016年製作の映画)

-

 前作はTVで見たせいなのか、仲里依紗のベッドシーンがあっただけに「面白い」と錯覚していたのだろうか、開始してからずーっと同じテンションで続くだけに途中から飽きていた。2時間もあるのは辛いわ。

 パ
>>続きを読む

変態だ(2015年製作の映画)

-

 みうらじゅんが原作ってことで、DT感があるだろうなって思ったら、やはり!オープニングの足元を歩くシーンから、うだつの上がらないボンクラ大学生の気持ちが伝わってきます。灰色の青春というか、鈍色の日々と>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

-

 主題歌は、きのこ帝国。劇中は音楽を多用しておらず「何故、ノイジーなシューゲイザーのバンドを器用したのかな?」と違和感を感じていたのですが、結末で腑に落ちました。ゆっくりゆっくり温めていっては「沸騰」>>続きを読む

俺はまだ本気出してないだけ(2013年製作の映画)

-

 原作の方が面白い。福田雄一監督は「勇者ヨシヒコ」といったシュールなギャグと、「アオイホノオ」のように誇張した演技で各キャラクターの駆け引きが笑いを産む演出が巧みだと感じているので、本作ではそれを発揮>>続きを読む

神田川淫乱戦争(1983年製作の映画)

-

 「クリーピー」の興奮が冷めぬ内に黒沢清の作品をもっと見ようと、デビュー作を手に取ってみたわけだがなんなんだこの映画は!?
 彼氏とのセックスに飽き飽きしている明子は、隣に住む友人の雅美から連絡を受け
>>続きを読む

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

-

 やっと黒沢清の面白さが分かった!前半の何気ないシーンなのに不気味な雰囲気を感じさせ、後半からあの家に監禁されたような恐怖。サスペンス映画と思っていたけど、「サスペリアPART2」のようにホラーとして>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

-

 泣き顔を見せたくなかった。エンドロールの間に抑えようとしたけど次々と出てきて…。ずっとずっと我慢していたけど、おにぎりに「もう、止めてよ!!」って嗚咽が出るほど喉が詰まる思いで、帰路もそれを思い出し>>続きを読む

溺れるナイフ(2016年製作の映画)

-

 原作は未読。普段ならこういった少女漫画の恋愛映画は避けているのだけど、本作に限っては山戸結希監督なだけに見逃せなかった。封印中の処女作「あの娘が海辺で踊ってる」で好きで、実際にロケ地の熱海にも足を運>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

-

 これは酷い。少し不思議な少年少女の恋物語としては好きなのだけど、楽しんでいた気持ちを落とし、また上げては落とす演出が大っ嫌い!絵は確かに綺麗だよ。「おお!」て思ったよ。でも、なんでナレーション入れる>>続きを読む

ストーンウォール(2015年製作の映画)

-

 こう言う映画が無ければ、1969年に「ストーンウォール」と言う場所でホモセクシュアリティの人々が初めて暴動を起こした事によりLGBT権利運動が世界に広がりった事も、ローランド・エメリッヒ監督がゲイだ>>続きを読む

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

-

 「稲中卓球部」で有名な古谷実作品の映画化なわけで、前回の園子温が監督した「ヒミズ」よりは断然こっちの方が面白かったです!幾つか変更されているものの、映画版ならではの面白さが原作同様に出ていた。

 
>>続きを読む

あなたを待っています(2016年製作の映画)

-

 憎たらしくてゲロはいてばっかりなクズなんだけど、大地震に備えて女を作っては秋田に移住しようと考えている主人公を見ていると、例えそれが浮いていても前を向いているんだなー、って思っては自分と比較し辛くな>>続きを読む

パラサイト(1998年製作の映画)

-

 学校で教師や生徒達が謎の生命体に次々と感染していく、ティーン向けのB級学園SFホラー。監督は「デスペラード」のロバート・ロドリゲスって事で、映画好きならではの「遊星からの物体X」や「光る眼」と言った>>続きを読む

ミュージアム(2016年製作の映画)

-

 先日の「ダウンタウンなう」で、山田孝之が小栗旬と呑んでいる時に小栗旬が「演技論を語るよりも、クソな話をする方が好き」と言ってたので、本作「ミュージアム」の主演である小栗旬を意識しながら見ていた。
 
>>続きを読む

インスタント沼(2009年製作の映画)

-

 時効警察でお馴染みの、三木聡ワールド満載な映画。主演も麻生久美子から、岩松了、ふせえり、江口のりこ、と出てくるし。他にも、宮藤官九郎や石井聰亙監督に、SDN48で活動する前の芹那が編集部にいたり。>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

-

 物足りない。そう思う自分に驚いた。ゴジラといえば破壊を前提とした怪獣映画として構えているので、本作の終盤にあるスペクタクルは予想以上にやっていたのが楽しかった。が、気持ちは舞い上がらない。
 なぜか
>>続きを読む

フィツカラルド(1982年製作の映画)

-

 亡きオーディトリウム渋谷の35mmフィルム特集で見た一本。自宅で見るDVDと違って、実物を使った船の山越えは迫力あり、忘れられない作品となった。

 この映画が強く頭に残るのは、全てが本物だからだ。
>>続きを読む

邪眼:ル・デルニエ・クリ(1997年製作の映画)

-

 下品だ。肉、ゴキブリ、臓器、といった汚らしいものを含め、切断を連想する機械といい、脳を悪夢に導くように手を突っ込まれてはぐるぐる掻き乱されるようなウルトラバイオレンスが30分。決してポップではない。>>続きを読む

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

-

試写会にて。

期待値は下げていたのだけど、酷かった。マーゴット・ロビー演じるハーレー・クインがエロカワキュートな意見には同意。けどさ、あれだけで満足できる?俺は、あんなハーレー・クインをあんだけ宣伝
>>続きを読む

>|