UCHIAGEさんの映画レビュー・感想・評価

UCHIAGE

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曖昧な未来、黒沢清(2002年製作の映画)

4.0

曖昧であるという事を受け入れる。というよりそもそもがそういうものなのだと。最適解を探す事に執着したような現代でこの話は自分にとってとても大事だ。
自分にも何が正解か分からない時、どっちでも良いですと言
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ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)

3.8

たまに欲するウディアレン。観てなかったやつを。ウディアレンという名のジャンル映画だな、もはや。かなりウディアレンお得意の設定と展開。ちゃんとウディアレンがモテて終わる安心の結末。良くも悪くも裏切らない>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.8

ドラマまでスタートするという事で更に楽しみになってきた『ベイビーわるきゅーれ』の2。花束いじりのくだりは映画観てたのでめちゃくちゃ笑った。
今作もちさととまひろコンビのやりとりは大好きすぎて相変わらず
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黄龍の村(2021年製作の映画)

4.4

阪元裕吾ワールドにハマっていくわけが分かってきた。今更だけどむしろ国岡の流れから『ベイビーわるきゅーれ』観た方があの登場シーンもっと楽しめたよな。もっかい観よ。でこれもめちゃくちゃ好きな感じだった。な>>続きを読む

サンゲリア2(1988年製作の映画)

3.2

突っ込みいれながら楽しく観れるのもゾンビ映画の醍醐味なわけでそういう意味ではなかなか楽しめた。原題ゾンビ3、邦題サンゲリア2という何が何だかな映画でフルチが途中降板して別監督が途中から代わった為低予算>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

3.8

winny事件自体に興味もあったからあらためて映画観て調べ直して理解深まった。技術の進化とともにルールも常に変化していくべきで今の日本を象徴したような事件。しかも組織の腐敗から生み出された冤罪だ。そん>>続きを読む

女神の継承(2021年製作の映画)

3.4

「哭声 コクソン」のナ・ホンジンが原案・製作という事で観たアジアン・ホラー・モキュメンタリー。タイのホラーてのも他に観た記憶ないから新鮮だったけどまあ基本儀式系ね。ここまで悪霊も強大になると儀式全く効>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.4

同意見の人が多かったようだけど、原題のままで良かったんじゃないか、というのと『燃ゆる女の肖像』が良かったのでちと期待し過ぎてしまった。映像が敢えてなのか平坦でそれが良いと言う人もいるみたいだけど自分に>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

定期的に訪れる映画休眠モードから久々の映画鑑賞。

これは……もう少し史実予習しておけば良かったかな笑。とにかく登場人物多いし会話会話、会話追いかけながらこれ誰だっけ?で正直大変だった。ノーラン映画と
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.8

今年後半はカウリスマキ作品との出会いから一気に魅了され年の瀬に新作を映画館で観れたことは今年の締めくくりとしてとても良い流れでした。新作はカウリスマキの全てが詰まってるし変わらないと言えばなんも変わっ>>続きを読む

街のあかり(2006年製作の映画)

4.0

敗者3部作最終章。とんでもなく切ねえ…コミュ障描くのがうますぎるカウリスマキ。初対面の女性と話しただけで「どうする?結婚するか?」おいおい!でも毎度カウリスマキ映画に登場する不器用すぎる人たちに愛おし>>続きを読む

過去のない男(2002年製作の映画)

4.6

2000年代のカウリスマキへ突入。敗者3部作の2作目。暴漢に襲われ記憶を失う男の再生の物語。「人生は後ろに進まん」貧しくても未来へと一歩ずつ進もうとする。生きていく為に過去はそれほど大事なものではない>>続きを読む

浮き雲(1996年製作の映画)

4.2

「本棚とソファのローンも残ってるのよ」「何とかなる、四年ぐらいすぐだ。そしたら本を買おう」相変わらずブレてないカウリスマキ。夫婦揃ってWリストラに合うという地獄の始まり「敗者3部作」の一作目。「毎日イ>>続きを読む

セミマゲドン(2018年製作の映画)

4.0

下手なB級ホラーを軽々跳ね除ける面白さ。製作者たちの愛とこだわり溢れまくりのC級世紀末ホラー。いや、世紀末コメディ!妻曰く、実写版サウスパーク。確かに!お下品で汚らしくてくっだらなくて最高!なんかこん>>続きを読む

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

4.0

くだらなさを貫くのも楽じゃない!しかもこんなもんに(失礼笑)続編まであるのか!?…最高。ツンドラの売れない民族音楽集団がアメリカへ向かいロックンロールするシュール極まりないポンコツ・ロードムービー。客>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.4

多くの人がいかにストーリーやシチュエーションに共感したり想像し感動したりして映画を評価しているのかが分かる。ろう者の家族に囲まれ生活する健常者の物語。歌が持つ力の強さも含めて感動もしたしうるっともきた>>続きを読む

エルヴィス(2022年製作の映画)

3.4

エルヴィスを演じるオースティン・バトラーのなりきりっぷりが最高!特に序盤あたりのライブシーンなんかはゾクゾクして感動して思わず涙出そうに…プレスリーの曲をリミックス的に再構築した音楽が全編に散りばめら>>続きを読む

愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

4.8

これは面白すぎる!!小学生男子の恋愛観を中年に演じさせるとこうなるのか…全く新しい世界の笑い。惜しくも遺作になったというマッティ・ペロンパーとカティ・オウティネンが『パラダイスの夕暮れ』とはまた違った>>続きを読む

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

4.4

15年勤めてきた水道局でリストラにあう主人公アンリ。人生に絶望し自殺を図るがことごとく失敗。殺し屋に大金を払って自分の殺人を依頼するが翌日バーで出会った薔薇売りの女性マーガレットに一目惚れ(出たーー!>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.4

約3時間20分の長尺で観終えてみれば最後までしっかり引き込んでくれる重厚な物語で大満足。いわゆるミステリードラマにしたくなかったというこだわりから一度作り上がった脚本の練り直りをして完成したという今作>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.0

演出がとにかく好みじゃない。あと広告がいろいろ良くない。題材は理解しつつも、この手の類に待ってましたとばかりにヒートアップする人たちがこれでもかというくらいに叩き出すTwitterとかの嫌いな部分が露>>続きを読む

真夜中の虹(1988年製作の映画)

3.8

おいおいもう少し大金の扱いは慎重になってくれよ!一瞬で悪い奴らに大金を奪われ一文なしに…父の形見のキャデラック。閉め方分からず寒空の下のオープンカー。今作もうまくいかない人生の連続に出会った女には「子>>続きを読む

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

4.2

冴えない女の子の恋と裏切りと復讐の物語。こんなに切ないダンスホールを初めて観た。退屈なダンスホール撮らせたらピカイチじゃないか。退屈な日常、抜け出せない日常、報われない日常。冒頭から忙しなく稼働する機>>続きを読む

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

5.0

初めてのアキ・カウリスマキ。冴えない男ニカンデルと冴えない女イロナが出会う恋の物語。「広い世界を見せてやる」貧困で退屈な日常から飛び出せると思った矢先の同僚の死によってニカンデルの希望は一瞬で途絶える>>続きを読む

ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.6

大好きな『ブックスマート』の監督が撮ったSFスリラー作品。男性中心主義の基に構築されたユートピア。理想の幸せや価値観の押し付け。幸福のものさしを常に他者と比較せずにはいられない願望とか欲望の最果てにこ>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.4

底抜けに面白い。序盤からアクションがキレッキレでゾクゾクする!ちょうど最近観始めた『コワすぎ』シリーズの工藤D演じる大迫さん突然出てきて笑ってしまった。ちさと&まひろコンビのユルすぎる日常のだべりは延>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.6

大好きなデニーロの可愛さが詰まりまくった素敵な映画。悪いやつが出てこないしテンポよくポンポン進むしデニーロがいちいち素敵なのでニコニコして観てられる。まあちと話がペラっとしてると言えなくもないが。こん>>続きを読む

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.6

ゲーセンのガンシューティングゲームみたいな映画。非の打ち所のないテンポの良さに「はい拍手ーー」という気持ち。完成されたショーを観てるよう。殺しのバリエーションは前作以上に盛りだくさんで、これやりたかっ>>続きを読む

ビリギャル(2015年製作の映画)

3.0

結末が分かっていても単純な人間なので目標に向かって努力する話は良い!こないだ観た『さかなのこ』もそうだけど母親の偉大さよ。逆に親父は後半の展開差っ引いてもいかんじゃろ。もっと反省しろ。映画としては演出>>続きを読む

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.6

前作以上に華麗な捌きで全員ぶっ殺していく様はお見事!伝説の鉛筆殺人も登場!プロゲーマーのゲーム実況見てるような爽快感。ストーリー自体で言うと仕方ないのかもだけど成り行き上渋々暗殺計画に加担していく感じ>>続きを読む

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.8

ジョン・ウィックお初。とにかく全員殺す映画は最高。ここまでシンプルな復讐劇だと知らずなんとなく後回しにしてた事後悔するくらいあーだこーだの理由一切なしの痛快アクション。ラブシーンもいらん、お涙もいらん>>続きを読む

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