kさんの映画レビュー・感想・評価

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すべての夜を思いだす(2022年製作の映画)

4.3

私もそのうち、他人が流す音楽で勝手に踊るヘンなおばさんになってやるんだから。

映画を取り巻く状況だったり監督の誠実な対応だったりがSNSで見受けられ、動向をかなり気にしているので、どんな映画かちゃん
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緑の夜(2023年製作の映画)

3.4

主演2人の演技もいいし反家父長制!って勢いは良かったんだけど、単純にストーリーに深みがないし、マジョリティ目線で描かれた女女物語という感じで萎えた。
俳優陣は良かったのにめちゃくちゃもったいない。
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

5.0

もうずっと泣いてた。必要な涙すぎる。
観終えて友達何人かに感想聞いてもらって全員に泣きながら話した気がする。
兄ともほぼ泣きながら話して珍しかった。

やすゆきちゃんの汚れた服。あれはほんま何回思い出
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ミツバチと私(2023年製作の映画)

4.5

苦しすぎた。
自然に囲まれた画の美しさと、一筋の光みたいな叔母の言葉で苦しさ際立ってキツかった。

蜂が怖く見えないのすごい

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

私は誰がなんと言おうとベラ・バクスターが大好きで、この映画のことも愛してると言い続ける。
船のシーンでずっと興奮した自分を全肯定する。

個人的な物語が世間の目に晒されすぎて主体性が押し潰されそうにな
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最悪な子どもたち(2022年製作の映画)

4.5

本当に凄かった!
人間の間違いも混乱も恐れない姿勢、俳優陣の表情が胸に焼き付く。フィクションとはいえ本当の感情や涙があること。映画の最も素晴らしい特性を、こんなにも危うい作品で改めて感じるとは。
初め
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劇場版 シルバニアファミリー フレアからのおくりもの(2023年製作の映画)

5.0

天才。最初から最後まで感動。
子供の頃から愛し続けてる、大切なシルバニアファミリーを映画館で観れるだけで満点でしかなく。
家族観やジェンダー観もできうるだけ多様になるよう考えられてるのも伝わる。全力応
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

5.0

ティーン映画の皮を被った魔物みたいな映画。

お互い初見の友達と観て「私たちもうシーモアと歳近いんよな、そっちにめっちゃ共感しちゃう。最後きしょすぎやから嫌やけど、シーモアなんよ。でも言いたい、「Fu
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.0

めちゃ政治色つよくて素晴らしかった。
もっとシュールで意味わかんない話なのかと思ったら…!

語り継がれる理由がよくわかる。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.7

ゴジラ観にIMAXで。
めちゃすごかった。アカデミー賞主演ゴジ優賞(視覚効果賞)おめでとうございます。

少数精鋭でここまでできる!と誇るんじゃなくて、少数精鋭でここまでやったけど、もっと金と人が必要
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

-

何も知らずムビチケ買ってたので渋々映画館で。
美しいですね東東京は。静かですね、人も街も。家がひしめき合って車が行き交っても、奥ゆかしい街だ。夕日が綺麗で泣いちゃうね。東京のトイレは綺麗だね。デザイン
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パトリシア・ハイスミスに恋して(2022年製作の映画)

5.0

見事なタイトル。
パトリシア・ハイスミス…。なんと耽美に響く名よ…。
私もまんまと恋してしまった。ポーっとなりながら序盤10分くらい寝た←そういうときある笑

歴史上初の、ハッピーエンドのレズビアン小
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女性たちの中で(2023年製作の映画)

5.0

劇場公開、頼みます!
連帯のためのイベント上映、頼みます!!

Ryuichi Sakamoto | Opus(2023年製作の映画)

5.0

生きることそのものについて、魂の奥深くが語りかけてくるような、自分との会話が避けられないような。
ライトが月のように寂しく光るシーン、美しすぎて泣いてしまった。

音楽が生を呼び起こすのだと、感じ入ず
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ひなぎく(1966年製作の映画)

5.0

おしゃれ映画の代表格みたいなイメージ、とりあえず映画館で観ておきたいなーと軽い気持ちで友達とイメフォに。

びっくりした。私の映画なのかよ。
おしゃれの皮を被って、本気のパンクをやってるじゃんか!!!
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燃えあがる女性記者たち(2021年製作の映画)

5.0

間違いなく今年のベストとして名をあげる作品。
骨の髄までフェミニズ厶全開。めっちゃ集中して観れた。とにかく多くの人に観て欲しくてリアルタイムで感想書きたかったのに年末だよ…。気合い入れて初日の監督舞台
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ココモ・シティ(2023年製作の映画)

5.0

フィルマークスにあるんだ!
これは絶対に全人類に観て欲しいな…。
今年のレインボーリール TOKYOでみて圧巻だったんだよね。
ものすごいパワーに満ちたトランスたち、何を話してもウィットに富んでいてず
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枯れ葉(2023年製作の映画)

5.0

ほぁー…良すぎて何も言えないタイプの。
枯れ葉が散ろうとも人生は続くよ。
犬を大切な存在にしてるのがこの映画の最大の魅力。良い犬なんだこれがまた。天才。

パンフをゆっくり読む幸せ。

ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

4.5

フランス!!je t'aime!!って感じの。
ダンスのシーンめっちゃあってめっちゃ癒された。めちゃくちゃ良い。

主人公は元々バレエダンサーで映画初主演とのことで、身体の使い方が非常に美しく、惚れ惚
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アル中女の肖像(1979年製作の映画)

5.0

こんなん最高に決まっとんがな!!!
酒飲んだらグラス捨てる!ビンも捨てる!その捨て方!
その歩き方!踊り方!歌い方!!!!!

衣装デザイン、主演のタベヤさんなんかよ!!!!!!!!!まじかいな!!!
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エリザベート 1878(2022年製作の映画)

4.0

横浜の綺麗な映画館で、うとうとしながら観る贅沢。

エリザベートは今の時代を生きていたらどんな生き方をしただろうか。

さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

5.0

映画史に名を刻む壮大な傑作をやっと劇場で。
孤独の深淵を一滴の涙で、心の痛みを抑制された表情で表現してみせたレスリー・チャンの演技たるや…。

3時間がまさに、夢のような永遠の一瞬。
"覇王別姫"をた
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炎上する君(2022年製作の映画)

4.2

監督、主演のお二方、ゆっきゅんが舞台挨拶に登壇された回で。
上映前の舞台挨拶ってすごく良いね。

みんなの熱い想いが聞けた上で映画を観られてすごく私も熱い気持ちになった。

エンパワメントのためにゆっ
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シモーヌ フランスに最も愛された政治家(2022年製作の映画)

4.3

シモーヌ先輩の人生ずっとかっこいい。強さの輝き。私はどうしても惹かれてしまう。

ホロコーストでのシーンもかなり長く尺をとるあたり、監督の気概を感じた。
絶対に繰り返されてはならない歴史。

フランス
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

5.0

初日に鑑賞。この監督の作品は絶対映画館で観たいと気合を入れて。

この映画で負った傷の痛みが癒えていない。きっとこの先も癒えることはないんだろうと思う。

人の(死による)不在を描くのがあまりにも自然
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ガザ 素顔の日常(2019年製作の映画)

5.0

「若者は自由のために全てを犠牲にする」
「私たちは鉄の塊じゃない。生身の人間だ」

日本にいるとガザは、崩壊している灰色の街並みの印象が強い。実際そうなっているが、市井の人々は元々鮮やかな色彩感覚を持
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バービー(2023年製作の映画)

5.0

ずっと楽しみにしてて初日に鑑賞。考えることが多すぎてなかなか感想が書けなかった。
グレタ・ガーウィグと同じ時代を生きて、そして好きになれてるってこと、その事実だけで生きようと思える。

グレタなら、私
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

5.0

評価満点は完全に贔屓してるからです。
山崎まどかさんのレビューが全てでした。

たしかに、今の時代ウェスの世界観は優れた芸術家なら誰でも表現できるだろう。
でも、ウェスがずっと大事にし続けている少年の
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インスペクション ここで生きる(2022年製作の映画)

4.0

個人的なことは政治的なこと
という精神がしっかり活きている映画。

チームメイトが「家に帰りたい…」と泣いてて、ずっとホームレスしてきた主人公にとってキツい一言だなと辛くなった。
主演俳優の今後に期待
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ラヴ・ストリームス(1983年製作の映画)

4.4

映画そのものを愛してる人の映画であることがこれほど全面に出てる映画、そうそう観られない。
妙な引力のある映画。映画全体のトーンに深みがあってかっこよすぎる。キマりすぎでしょ!あの家も監督の自宅だと何か
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ニモーナ(2023年製作の映画)

5.0

悲しい出来事と重なって感想かけてなかったけど、これはクィア作品として超おすすめです!大大大傑作!!大好きです。

ニモーナは度々「お前は何者なんだ?!」と聞かれるけれど、その度にちゃんと「I'm Ni
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裸足になって(2022年製作の映画)

5.0

すごく楽しみにしていた本作。
相当期待していましたが、期待を軽やかに、しかし確かな足取りで超えてくれました。

めちゃくちゃ泣いた。リナ・クードリは希望そのもの。目で語る俳優。強かな視線、しなやかな踊
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