くれよんさんの映画レビュー・感想・評価

くれよん

くれよん

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.2

面白い映画だって事は、見る前から分かっていたが、それを余裕で超えてくる!
超超超最高の映画だ!
音圧を感じたかったのでDolbyCibemaを選択、
エンジン音がうるせえうるせえ!最高の環境だ!

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関心領域(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

何かを知る時、逆を知る事で本当に知りたいことが分かる。
この映画はホロコーストの怖さを表すために、全く無縁(関わっているが本人達は関心がない)の生活する家族の日常が淡々と映る。
隣で起きている悲惨な現
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フォロウィング(1998年製作の映画)

3.7

時系列がむちゃくちゃで初見殺しのノーラン節満載でした。盗みに入るというちょっとした怖さを感じ、お得意の超次元SFが無いのでリアリティもすっと入ってきます。
2回目見たらニヤニヤしてしまいそうな映画です
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ネタバレ回避のために事前情報を控えていたのが裏目に出た。それぐらいの難解さで初見ではほぼ追いつけない高速の会話劇です。

ノーランらしい時系列の入れ替わり、IMAXフィルムによるリアルな没入感でオッペ
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

3.8

自由に生きるミソ、平凡だけど着実に生きるハウンとの、恥ずかしいぐらいの友情・愛情が滲み出る人生ドラマ。
2人の人生はとても濃厚。演技も素晴らしくて、自分に重ね合わせてしまう。こんなに濃厚な人生を私は送
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テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

3.9

若者ではなく、既に社会に組み込まれ、少し大人びた女性2人のロードムービー。
ちょっとハメを外してお出かけのつもりが、急に逃避行へと変わる。上手く行きそうだとアドレナリンがガッと出て、途端にしょうもない
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.9

序盤は安定の坂元裕二らしい台詞回し。
Z世代には入ってない、平成生まれにはあるあるが多すぎてニヤニヤが止まらない。
ついこの間までイヤホンは有線だったんだと思い出した。

少し誇張はあるけど、サブカル
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.1

決定的なトリックがあって、謎を解き明かしていくようなサスペンスでは無い事を伝えたい。法廷で状況証拠から推測していくディベート形式だ。

サンドラが殺したのか?自殺だったのか?
ディベートを通して、コロ
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.7

淡々としており、途中で気持ちよく寝てしまった…それがまた良いんだろうな
その夜にしか会っていない人のやり取り、距離感が詰まっていき、ほっこりする瞬間が好きですね。

エイリアン(1979年製作の映画)

3.9

シンプルなSFホラーで、感覚としては遊星からの物体Xに近い。狭い空間で分からない"何か"に襲われる。
面白いのは本体のディティールがほとんど出てこないところ。見せている所がかなり気持ち悪いところ。嫌な
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.1

2回目の鑑賞は、まさかの映画館で見れる事となり幸運です。面白いことが事前に分かってましたが忘れてるとこも多くありました。

大人数がよく分からん話でグチグチ言い合うシーンから始まり、チェンソーマンOP
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.0

大筋はタイムリープ+日本会社あるあるの組み合わせで、笑える面白さがある。そして抜け出せないんじゃない?という現実的なホラー感がゾクッとする。
ただ中身を見ると、主人公のキャリアに対する葛藤とスポ根系ド
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.8

古びたアパートに布団で眠る。近所の落ち葉掃除している箒の音で目覚める。歯磨きをして、小さな鉢植えに入った雑草たちに水をあげる。作業着に着替えて、車に乗る前に缶コーヒーを現金で買い、カセットテープをかけ>>続きを読む

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

4.0

複数の話が絡み合い、すれ違いながら進むストーリー。全体的に荒削り、登場人物達も完璧ではなく、ハチャメチャさを際立たせる。
マフィアやギャングのシリアスな雰囲気にふざけた状況が重なって見事にコメディとな
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

確かに噂通りVFXはめちゃくちゃ凄い。
初めて海で対峙するシーン、ゴジラの口の中に入った機雷は、天下スイッチのコードが切れており、爆発させる事が出来ない。
船に追いつかれる直前で、敷島(神木隆之介)が
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.8

時系列に沿って進むストーリーでナポレオンの活躍というよりも、人としてどんな人生だったのかを追いかける。
ジョセフィーヌが不倫しようとも愛を貫き通す。一方で離婚する時の儀式?で言葉に詰まる彼女をいきなり
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.8

イカしてる奴らを見下し、自分は違うぞって気張ってるのに、自分は何にもなってないイーニド。
就職も恋にも中途半端に手出して毒吐いて、こんな女の子居たらめんどくせえ。
でも全部見終わるとちょっと分かる。モ
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.7

ビリーがしょうもない嘘をついてしまい、レイラを誘拐する。このレイラとの歪な関係が謎に深まっていき恋に落ちていく。流れとしてはベタだ。

ビリーを含めて出てくるキャラが濃ゆい。過激なアメフトファンの母親
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.8

206分はケツと膀胱との戦いだ。
ただ眠くはならなかった。

終始胸くそ悪いモヤモヤした感覚がする。
ディカプリオは本気で愛してるのか、お金が欲しいのか本心の見えない目をしている。
デニーロは、インデ
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.8

二番煎じだろうと舐めてた。
「AIと共存するなんて劣っている」と言わんばかりの西側諸国とアジアの対立感は、過去の歴史を繰り返しているようだ。
そのせいもあり、AIロボットへの感情移入もしてしまうので、
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アポカリプト(2006年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

コテンラジオのマヤ文明編で紹介されて知り、古代メキシコ展に向けての予習だ。

敵となるマヤ帝国の異常さがヤバい。
生贄は、体に青い塗料をぬられ、空想の動物なのか仮面を付けたマヤ人に生きたまま心臓を抜か
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.0

配信サービス使って家で見ればいいのに、高速まで使って宇都宮まで行った。それだけの価値がある。
学生時代にDVDレンタルして見た時は全く理解できずにスコア3.0付けてた。時間が経って面白さが分かるけど、
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

蛇足かなと思われた嬴政の過去編は、紫家役が杏で少し違和感を感じたが、馬車戦闘シーンで一気にひっくり返された。仲間を失い、自分も傷つきながら、嬴政に託す眼差しの強さ。思わず惹かれてしまう演技に目が離せな>>続きを読む

キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

3.7

アクションシーンが豊富、明らかなワイヤーで現実味はないが、やり切った後の役者たちの息切れはリアルに感じる。新規キャラの再現度も高い。

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

旅館の女将さん、仲居さん、料理人、お客さんのそれぞれの状況が描かれる。ループ前の下準備である。
素朴で可愛い声の仲居さん、ミコトが主人公だと分かった。彼女が老舗旅館の裏手にある川に佇み目を閉じ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

シーン毎にはジブリらしさがあって、コレだよなぁと、懐かしい気持ちになります。
しかし全体通してみると、1回じゃ分からない。今後、生きてる中で何回も金曜ロードショーで見ると思うと、どこか理解出来る気がし
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.9

原作アニメを知らないのでおおよそ違和感なく見れました。
ようやくみんなが言ってるアンダーザシーの脈略が理解出来ました。

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.1

映像良すぎて他と比較できないレベルでぶっ飛んでる!スピード感、キャラ毎のタッチ変化は、技術的にエグい。配色センスは、到底思いつかない領域。ストーリーは続編へと繋がるけど、見たあとの満足感は申し分無し。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.0

空いてる時間に3D吹替えで鑑賞。
思ってるより違和感は無く、色んなゲームのシーンが入り、ストーリーは王道だが勢いが止まらないので、ワクワクの持続が長い!
コメディも音楽もバチッとハマってて心地良い。

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

前作よりキャラがハマっている!
ちさとのわざとらしいぶりっ子とブチ切れ、まひろの急に来るコミュ障も恥ずかしくなく、館内みんなが笑って見てました。

細かいところにコメディが豊富で飽きない。
特におじさ
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.8

真面目に見たらいけない!
どいつもこいつも喋り方がヤバい。現実に居たら絡んじゃダメなやつ。
全体通してシュールで笑っちゃうけど、アクションに満足です。

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.9

痛み、怖さ、不衛生感、塹壕の中にいる生々しさが空気にまとわりついて伝わる。背後から撮るワンカットがそれを膨らませる。絶対にこんなとこ行きたくない。
戦争映画の表現として、戦闘そのものも迫力
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.9

私の母親は、監督や脚本などを元に作品を選んでいた。もちろんスピルバーグ監督作品は、特に推され、小学生の時にETを見て泣いたのを覚えている。成人してから、激突!!、未知との遭遇など過去作にも感動した>>続きを読む

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

3.7

これだけ有名な作品だと、今更見るのも腰が重い。
しかし、荒木飛呂彦のホラー映画論を読んでたら、ジョーズを大絶賛!これは見るしかない!
舞台は小さな観光避暑地の島で、そう簡単には海水浴場を閉
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.1

夢を追いかける揺るぎない情熱、全力演奏で滴る汗からの熱気、サックスから放たれる音はまるで熱光線!彼らの発した「熱」で喉奥は火照り、自然と涙が込み上げる。
この映画はジャス云々ではなく、誰も
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