ずっと低く轟いているのは遺体を(効率的に)焼く焼却炉の音。それに混じって悲鳴や銃声も聞こえる。
映し出されるヘス一家の日常はある意味退屈で私達の日常と何ら変わらない穏やかさが漂っている。しかし映像は強>>続きを読む
渋谷Bunkamuraでのコクーン歌舞伎公演をシネマ歌舞伎で。歌舞伎の所作や殺陣、立ち回りなど伝統をキープしながら現代的にアレンジされた動きが素晴らしく目が釘付けになる。
スローモーションやアップで役>>続きを読む
ミセスクルナスが無実の息子を取り戻すための1786日間。
彼女のお人柄か、重い事実に基づくストーリーであってもどこかあっけらかんとした空気が漂っている。息子のために泣き、考え、行動する。前向きに頑張る>>続きを読む
この作品が三部作ということも他作品も含めてスパイユニバースを形成していることも知らずに鑑賞。バジュランギおじさんがスパイの一点に惹かれて。
結果。面白かった楽しかった!
ありえない〜と突っ込むことも忘>>続きを読む
主役二人がとてもいい。
トニーレオンは年齢を重ねた色気に、ワンイーボーは若く青い瑞々しさに溢れていた。
衣装も素敵。プラダなのか。
ストーリーは誰がどこのスパイで何をしたいのか理解が追いつかず途中放棄>>続きを読む
ヘジン氏のラブストーリーになぜか私が照れてしまう。
大人のと言えばかっこいいけれど年齢を重ねた恋愛はしがらみも多く不器用で滑稽。その辺りは主演お二人の演技が素晴らしかった。特に、ドラマで見るキム・ヒソ>>続きを読む
久しぶりにストレートなラブストーリーを見た気がする。
18歳のジミーとちょっとお姉さんのアミの物語は柔らかで温かく微笑ましい。自分の18歳はもっとぐちゃっとしていた気がするが、その年齢の心持ちだけはま>>続きを読む
1858年イタリア、ボローニャでユダヤ人家族から引き離されカトリック教徒として生きることを強いられた6歳の少年の人生。
時代背景の理解なく見た自分は物語の進行になかなかついていけず。
(帰宅後イタリア>>続きを読む
14歳でエルヴィスに出会い恋に落ちるプリシラ。薄化粧でポニーテールのプリシラ(演じるケイリースピーニーぴったり)が本当にキュートだった。
華やかな表舞台の裏側で繊細で傷つきやすい姿を見せるエルヴィス。>>続きを読む
公開時見逃したのを残念に思っていたら近くの劇場で再上映しているのを見つけて早速。
評判通りとても心に残る作品だった。
PMSに悩む藤沢さんとパニック障害を抱える山添くん。それぞれなんとか毎日を過ごして>>続きを読む
離婚を決めた夫婦が事故に遭って記憶をなくす。さて、この二人どうなっていくのかというストーリー。
カン・ハヌル、チョン・ソミンペアを楽しみに見た。終始バタバタした展開もこの二人だったからこそ成り立ってい>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
この作品がほぼ実話ということに驚く。
あまりにも悲劇的。呪われた一家と呼ばれる所以に頷いてしまう。
ある意味家父長制の犠牲になったとも言える兄弟たち。彼らの強い強い繋がりが物語の灯りだったし悲しみだっ>>続きを読む
今月初旬に鑑賞したけれど。作品としてはたぶんよくできているのだと思うけれど日本人としてはやはり複雑な感情があってうまく感想がまとまらず。
自らの知識の結晶としての原爆を喜んでしまったオッペンハイマーの>>続きを読む
薄ら笑いで人を殺しまくりターミネーターのように追ってくる「チング」。
彼が何者か分からないうちに次々と登場人物が増えていき少々混乱するが、クールなガンアクションとド派手なカーアクションが見応え充分で満>>続きを読む
再始動したゴーストバスターズが本拠地ニューヨークに舞台を移しての第二弾。
まずは懐かしいキャラ満載で胸が熱くなる。
ファイヤーマイスターの末裔として登場するナディームが癖が強くて好きだったし、少々鬱屈>>続きを読む
12歳の初恋の二人が24歳でリモートで繋がり、36歳で再会する。
切ないけれどただそれだけではない乾いた苦さが残るストーリーだった。
「イニョン」という言葉が何度も出てくる。
「袖振り合うのも多生の縁>>続きを読む
劇場公開時に最後で寝落ちしてしまい肝心な所が見れていなかった作品。アマプラで配信されていたので見る。
行動が人よりワンテンポ早いハジメ君と人より一歩遅れるレイカちゃんの物語。
二人とも真面目に生きてい>>続きを読む
1999年と2022年、2つの世界を無線機が繋ぐ物語。
ヨン(ヨジング)とムニ(チョイヒョン)の時空を越えた恋物語であろうと予想していたがストーリーにはもう一捻りあった。
ヨンの選択に心を痛め、再会に>>続きを読む
やけになって書いた白人受けする黒人らしい小説が大ヒットしてしまうことから起こる悲喜劇。
不幸な黒人の物語を消費する白人への痛烈な皮肉の詰まった作品だった。「可哀想であるべき人達」を枠に閉じ込めて自己満>>続きを読む
最高。IMAXで観て良かった(のだと思う)。
砂砂砂。体がざらざらしてくるよう。
物凄い映像体験だった。
パート1で線の細い王子だったポールが風格と覚悟を備えていく様子を母の様に見守る。サンドワームを>>続きを読む
雪山の山荘で起きた男性の落下死。
物語は事件の真相追及よりもだんだんと夫婦、家族の実情が暴露されるように展開していく。
両親の実情に追い詰められていく息子の気持ちを思い、彼の弾くピアノの音が悲鳴にも聞>>続きを読む
オリジナル版は未見。
育った環境も性格も違うミソとハウン。
ふざけ合い、時に言い争い、泣き。だんだんと絆が深くなっていく二人だがジヌの登場でぎくしゃくしていく様からこのまま陳腐な恋愛ものに流れていくの>>続きを読む
マ・ドンソク主演、犯罪都市シリーズ第3弾。今作もマブリーが重いワンパンチで悪党達をぶちのめしていく。その爽快さがこのシリーズの何よりの魅力。
頭を空っぽにして日本人ヤクザ役青木崇高の血みどろ姿やイ・ジ>>続きを読む
万年最下位のアメリカ領サモアチームに派遣(左遷)された監督。チームは念願のワンゴールを手にすることができるのか。
実話ベースのスポーツものにユーモアをプラスしてとても観やすい作品になっていた。
ロンゲ>>続きを読む
コンフィデンスマンを思い出す展開だった。
種明かしが少々分かりづらくすかっとしなかったのは残念であったが、エンタメ感満載で素直に楽しんだ。
チュジフンは若い頃より色気が増してずっと素敵。彼を愛でる作品>>続きを読む
朝鮮王朝時代最大の謎と言われる仁祖世子急死を題材にしたストーリー。
ポスターからホラーかと思って二の足を踏んでいたけれど違った。
盲目の鍼師を主人公にゆっくりと彼の生い立ちが語られる前半は少々退屈でも>>続きを読む
投資知識の薄い私でも面白く観られた。
ストーリーは単純で分かりやすい。
(空売りの仕組みはよくわからないけれど)
マスク着用のあれこれや人との距離感、閑散とした街などにコロナ禍の社会情勢が色濃くみえる>>続きを読む
チョン・ウソン初監督作品ということで期待して観る。
愛する娘を救うためガーディアン(守護者)となる男のストーリー。
カーチェイスやナイフでの戦闘、銃撃戦に迫力があり設定に新鮮さもあって見入った。
反面>>続きを読む
衣装、美術、音楽どれをとっても好みの作品だった。満腹になった。
大人の女性の身体に乳幼児の知能。そんなベラを演じるエマ・ストーンの凄さよ。歩き方から喋り方、なにもかもが成長していく様を演技で見せている>>続きを読む
ユートピアと信じた祖国を命がけで脱出する人々を追ったドキュメンタリー。
圧倒的な真実の前に私の感想など意味を持たず、ただただ打ちのめされるばかり。
指導者を讃え国が繁栄しないのは国民が愚かだからかと、>>続きを読む
原作漫画は未読。
野木亜紀子さん脚本に惹かれて鑑賞する。
ヤクザと中学生、接点のない二人がカラオケで結びつく不思議。狂児と聡見の関係が、後半になるほど切なく温かくてラスト聡見の熱唱で危う涙するところだ>>続きを読む
令和4年平成中村座で上演されたクドカン作・演出による新作歌舞伎を映画館で。
純粋な?歌舞伎ファンとしては首をかしげる方も居られたと聞くが私個人としては大変楽しく観た。
荒川良々氏が彼らしさを失うことな>>続きを読む
大災害によって壊滅した町で奇跡的に残った一棟のマンションが舞台。災害の原因には言及されないが年始すぐの鑑賞だったため時期が悪かったと思いながら観る。
生きるために人の業が顕になり集団心理も相まってどん>>続きを読む
トイレ清掃員として働く平山の緩やかなルーティンは見ているこちらの心も穏やかにする。
彼がこの穏やかさを手にするまでの過去は描かれないが、流す涙や寝つきの悪い夜にその一端が垣間見える。
一見退屈に思える>>続きを読む
新年一作目はこちら。
笑った!
コロナ禍では「エクストリームジョブ」みたいに映画館で皆で笑って楽しむことはもうできないのかと絶望していたけれど。久しぶりに笑い声溢れる劇場に胸熱だった。
韓国ドラマでは>>続きを読む
調理シーンに魅了させる。
次々と食材を捌き焼き炒めソースを作る。
動作に一切の無駄がなくまるでダンスを踊るかのようでとても美しい。
美食家と料理人二人の愛情は料理の中にこそあって至高の一皿への情熱が何>>続きを読む