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無敵の人へ対する社会の在り方を問う作品でした。
舞台は1981年のゴッサム・シティ。財政崩壊によって失業者や犯罪者が溢れている。障害を抱えながらもコメディアンを目指す主人公は、職を失い、真の家族関係を>>続きを読む
時代に排除されるヤクザの葛藤を描いた作品。唯一の生きる術と現代社会の板挟みで苦しむ人たちが抱えていた後悔や現実のままならなさ、命の呆気なさなど繊細な描写がとても丁寧でした。
現代においてヤクザは印象が>>続きを読む
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無戸籍が生きるってなんだろうと考えさせられました。学校に通えないし結婚はできないし、産まれたことにならないまま生きるってそれだけで嘘をついているようなもの。嘘には嘘を、そう繰り返すうちに逃げる以外の選>>続きを読む
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誰がどんな人であろうが本来自由なはずなのに、いつしか自分に囚われていく人たちの再生の物語でした。
作中では死刑囚の息子や在日朝鮮人、職業や家柄、あらゆる物差しで判断し合っている社会を映し出していました>>続きを読む
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明日も生きていたい人を殺すことと、今日死にたい人を生かすことの間にはどんな違いがあるのか。死にたいと願っている人の尊厳って何なのか考えさせられる作品でした。
父親の智のように意志を尊重し幇助するか、医>>続きを読む
赦す赦さないに焦点が当たりすぎていて、全体的に単調に思えました。
人の死、仕方ない不幸。誰かに責任を押し付けて納得したい気持ちはわかりますが、あまりにも露悪的に印象付けようとしてる感が否めないです。特>>続きを読む
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宗教的な要素はそこまで感じず、むしろそこからかけ離れた人間そのものを描いているような作品といった印象です。無人島で原始的な生活を営むほど、しがらみが削ぎ落とされてシンプルな欲望が顕著になる、生物として>>続きを読む
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生きてるだけで他者に負荷をかける人間には、どうしても生きるだけの意味を見出してしまいたくなる、そんな心が抉り出されたような作品でした。
誰しもが持つ潜在的な差別意識が剥き出しになっていて、綺麗事を並べ>>続きを読む
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犯罪者が絶対的に間違ってるとも限らないことを教えてくれる作品でした。犯罪に至るほどの理由は確かにあって、それを誰も完全に否定しきることができないから人は罪を犯してしまうし、寄り添う存在も必要になってく>>続きを読む
人が受け入れることのできる多様性には限界があることを突きつけられるような作品でした。
そもそも想像もできないような人たちを言葉で説明されても、寺井啓喜のようにあり得ないと断罪してしまう気がします。だか>>続きを読む