アウシュヴィッツ収容所の隣で、幸せに暮らす所長ルドルフとその家族の穏やかな日常。しかし、建物か出てくる煙やユダヤ人を運ぶ列車の音、川に流れる灰など、収容所の存在感は絶えずそこにある。
アウシュヴィッ>>続きを読む
夢の中に入って潜在意識の中に潜り込み、他人のアイデアを盗み出す犯罪のスペシャリストであるレオナルド•ディカプリオ演じるコブが、愛する子供と会うためにインセプション(アイデアの埋め込み)の依頼を受ける>>続きを読む
この映画は、語らない。
鑑賞した後、考えざるを得ない。目を背けようとしても、向き合うことになる。
都会と田舎は、音が違う。東京から、この映画の舞台となる長野県・水挽町に向かうカットのつながりで>>続きを読む
15歳でローリング・ストーンから記事執筆の依頼が舞い込むほどの天才児であった監督自身の実話をもとに制作された青春映画。
実体験をもとにしているから、1970年代以降に燃え上がったロック・ブームの>>続きを読む
9100万ドルと大量のコカインが消えた密輸船爆発事件を、生存者のキントの回想によって綴られるクライム•ミステリー。
ケビン•スペイシーが演じるつかみどころのない男キントの演技が見事。プロットや演>>続きを読む
美しい宮廷の壁にかかるタペストリーや絵画、天井の見事な装飾などひとつひとつが、あらゆる工夫のもと美しく撮影されている。宮廷の広々とした内装を強調するような広角での撮影が目立った。(豪華絢爛な建物に対し>>続きを読む
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ジェイコブ・エロルディは『EUPHORIA』のネイトのイメージがあったから、嫌な予感してたけど人格ほぼ同じでDV男役ハマりすぎ。
ケイリー・スピーニーはメイクと服でガラッと雰囲気や年齢も違って見えた>>続きを読む
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思春期の少年少女たちの自意識。手の届かない理想、現実と妄想の混沌。叶わないことに全てを費やして夢中になる時間。少女たちは大人になるにつれて、少しずつなにかを喪失していく。そして失ったものは、二度と戻ら>>続きを読む
やりすぎな演出もなくて、ストーリーに必要な情報とそれぞれの登場人物のキャラクター性がスッと入ってきて見やすかった。
登場人物たちがとってもチャーミング。起承転結もしっかりしてるし、エンターテイメン>>続きを読む
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太平洋戦争中に母親を失った眞人が迷い込んだのは、これまでの理屈が通用しない別世界。そこでの冒険を描いた作品だ。この映画を論ずるには観点がありすぎるので、今回は作中で出てくる「積み木」についてのみ考える>>続きを読む
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ジャズは煙に似合う音楽だと思っていたけど、この映画では汗が似合う。煙草の先にくすぶる火ではなく、焚き火に燃え盛る炎から空気を伝わってくるような熱を感じる。
ジャズ特有のコード進行はやっぱりかっこいい>>続きを読む
茨城県下妻を舞台に描かれる、深田恭子演じるロリータの桃子とヤンキーのイチゴの友情を描いた青春コメディ。
馬鹿げていて軽薄だと芸術の評論家に揶揄されるロココ文化を崇拝する桃子の、ある意味深い発言が面白>>続きを読む
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ベラの成長の過程で軸となった要素について、論文にして3つの章に分けるとしたら、「性への探究心」「資本主義の敗北」「道徳の限界」かな。
インパクトのある肩の装飾が印象的な衣装も、異様なほど長い髪と理論を>>続きを読む
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BGMがないことで引き立つリアリティと緊張感。誇張しない演技と無駄のない編集で秀逸なストーリーを最大限に表現している。間宮の不自然なほどの無垢な少年らしい声色が彼の内面の残忍さを引き立てる。
間宮の記>>続きを読む
東京・渋谷でトイレ清掃員として働く平山の静かな日々を描く。セリフが少なく同じ風景が何度も映る中、確実に毎日は変化している。
木がつくりだす光と影、その一瞬にしかない木漏れ日。カセットテープと古本、部屋>>続きを読む
増え続ける缶詰、賞味期限切れの恋。人間までもが代替可能な存在であるという切なさを感じる第一部。手持ちカメラの撮影であるにも関わらず手ブレを感じず、手持ちカメラの魅力である躍動感や自由度の高いカメラワ>>続きを読む
今が幸せじゃないって思ってずっと何かを求めてる人は一生滑稽なんだろうな。今が幸せだって知ってて、今とか周りにいる人を大事にした上で、向上心を持つべきやと思う。ゲアみたいなシンプルサイコパスは別として。>>続きを読む
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この映画は、移動の映画だと思った。冒険の中での距離だけでなく、人間関係も、時間に伴って自分の位置も相手の位置も変わっていく。
子供の頃って1日がものすごく長く感じた。子供たちは歩いて移動して、大人は車>>続きを読む
エルビス・プレスリーの出生地が舞台で、今回のテーマは「ロカビリー」。同じ土地で同じ列車を見て、同じラジオを聴く3組のワンナイト・オムニバス・ストーリー。
「ファー・フロム・ヨコハマ」の日本人カップル>>続きを読む
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“ダサい”って何なんかな。その定義は人によって違って、他者の目によってその定義が変わることがダサい?でも、「他者の目によって変わるもの」と自分の中で定義してるならダサくない?そもそも”ダサい”って悪>>続きを読む
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他人とか災害とか妊娠とか、自分では変えられないことが当たり前にある。ただ、それをどう受け止めるかは自分で決められる。
大事にしようって決めたときに死んでしまって、それはもっとはやく決めてたら後悔してな>>続きを読む
終身刑でなくても、刑務所に入っていなくても、先の見えないことはある。ただ、夢見た未来を現実に変えるのは、信じ続け行動するのみ。
デュフレーンのいいところは、結果が出るまで自分の計画をひけらかさないとこ>>続きを読む
アイドルグループから脱退して女優に転身した未麻に届いた、脅迫めいた1枚のFAXからストーリーが始まる。
日常で耳にするFAXの音のリズムが少し違うだけで、違和感が心に不安を残す。タイトルが出た瞬間の音>>続きを読む
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ナチス兵を襲い血祭りに上げるアメリカのゲリラ部隊「バスターズ」の極秘任務と家族を殺されたユダヤ人の少女による復讐の話。ブラッド・ピット演じるアルド・レイン中佐の大胆で残虐なキャラクターが魅力的。
個人>>続きを読む
前作の『フレンチ・ディスパッチ』では雑誌をテーマに映画を作り、今回は演劇。制作の現場を映画として見せることにハマってるのかな。
番組シーンはスタンダードサイズで白黒、演劇が始まるとシネマスコープサイズ>>続きを読む
心理学者のキャサリンが殺人鬼スターガーの精神世界に入り込み、監禁された女性の居場所を探し出す。
殺人鬼スターガーの人形への執着が漂白などの殺人方法に現れている。飼っているのも色素欠乏症の真っ白な犬。精>>続きを読む
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西加奈子さんの小説が原作ということで視聴。西加奈子さんの小説はいくつも読んだことがあるけど、そのどれもに鮮やかなメッセージ性がある。かなりヘビーな内容でもカラフルに力強く読み進められる作品が多い。この>>続きを読む
『スイス・アーミー・マン』しかりダニエル・ラドクリフが出演してる大衆向けっぽくない映画は、かなり挑戦的。
作品数がまだ少ない監督で、自分の作りたい映画像とか、映画を作ってるワクワク感が伝わってきた。あ>>続きを読む
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お金のことしか考えず教養のない両親や子供嫌いで体罰の多い校長先生にうんざりした少女が、超能力で大人にお仕置きをする話。
最近の映画は、悪者が悪者になった理由を提示したり、主人公と敵にそれぞれの正義があ>>続きを読む