YutaKoizumiさんの映画レビュー・感想・評価

YutaKoizumi

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ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)

3.5

ボブ・マーリーの本人映像と歌に飛び込む映画。
制作総指揮はブラピ。

パラマウントのOPアニメやエンドロールなどそこら中がラスタカラー。

「裕福ですか?」という質問に
「豊かさは金か?俺の豊かさは人
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恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

4.5

超王道アメリカンラブコメ。
脚本は『Save the cat』的ベタだが、人物造形も含めて意外と緻密。シェイクスピア『空騒ぎ』に影響受けているらしく、冒頭には『ロミオとジュリエット』のセリフ「Here
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.5

正統派恋愛モノ×ロードムービー。
最初からオチも読めるベタな脚本だな、と思ったら原作は台湾で大ヒットした紀行小説と。
自分は泣けなかったが、劇場内は大人が啜り泣く声がちらほら。ジムビーム500缶を冒頭
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アアルト(2020年製作の映画)

3.5

「アアルト」作品は常にアルバとアイノのコンビで生み出されていたという内容。

自由奔放で女癖も良くなかったのは知らず。

ル・コルビュジエと交流があり影響を受けていたこともはじめて知った。
美術などか
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ティファニーで朝食を 4K(1961年製作の映画)

4.0

4Kを映画館で改めて、オードリーを観るための映画であることを再確認。
有名な黒のドレス、黒のハット、バスローブやシャツ、ニットにツインテールなど全てが美しい。

ホリーはマリリン・モンローの可能性があ
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軽蔑 60周年4Kレストア版(1963年製作の映画)

3.5

冒頭のヴィヴィットで非常にアートディレクションされたベッドシーン、カプリ島での日光浴、インサートのヌードなどB.B.の美しさばかりが印象的だった。特に背中からお尻、足先までの撮り方は素晴らしい。
また
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パパラッツィ 2Kレストア(1963年製作の映画)

3.5

邪険に扱われつつも、飯を食うために撮らなきゃいけないパパラッチたちのドキュメンタリー。

「BB専属のカメラマンが羨ましい。僕だってBBのアップが撮りたいよ。」
「出来ればビキニが撮りたい。高く売れる
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.5

コナンには疎いが、予習したのでわかった。

前半は『ゴールデンカムイ』で、最後は『スケットダンス』。

aikoの入り方が良かった。

割とコナンよりも平次が話を進める。

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

5.0

4K、映画館で鑑賞できるなんて、冒頭のタイトルロールから感涙。

ポッドレース、ライトセイバー、ドロイドの投下、星間ワープなど子どもの夢が詰まりまくり。

思ったよりも顔のアップカットが多いことに気づ
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

5.0

濱口版フィルム・ノワール?の傑作。
長野県諏訪地方は野辺山の自然風景の撮影に挑戦した意欲作?

木々、薪を割る巧など長回しの序盤、コミカルな中盤から怒涛のラストの緊張と弛緩が良く計算されていて、圧倒的
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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

4.0

どこか不具合を抱える登場人物たちがドタバタ絡み合ってハッピーエンドを迎える群像劇。

各章にタイトルカットが入るのもあり、演劇的。前シーンの芝居の会話声は残りつつ、黒画面になったり、タイトルが入ったり
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プリシラ(2023年製作の映画)

4.5

翻訳はアンゼたかし。
ポップなファッションと美術(特に壁紙)、音楽と軽快な編集で、哀しい話なのにいい後味のソフィアワールド。
衣装はシャネルとヴァレンティノだらけ。
またもや子供と大人の中間の儚い女の
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.0

ストーリーは普通だったが、いい絵が多かったので+0.5。
ソウル、NY、シャンハイの街と、そこに溶け込む人のカットは美しい。
真俯瞰のノラや、バーの2人の韓国語の長会話はなかなか見せ場。
ポスターのメ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

IMAX特大スクリーンで鑑賞。アスペクトはシネスコとIMAXを行ったり来たりで少し気になるところもあるが、音響はこちらで大正解。

この作品を日本に届けたビターズエンドは絶賛に値する。

背景をピンボ
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

2.5

山田智和ワールドの生き生きとした色の絵とキャストは良かったが…。
特に海のシーンは全てカネボウのCMかと思った。

中島歩の『偶然と想像』ばりの低体温演技、一瞬で強烈なインパクトの河井優実は特に良かっ
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

いいフィルムを観たなぁと思える1本。淡い光がキレイで今どきっぽい。

急に攻撃的になる萌音の演技は上手すぎるし、濱口流の感情の起伏がない渋川清彦はさすがだし、徐々に感情が出てくる松村北斗の演技も良かっ
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マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

4.5

35mmフィルム上映。

百花繚乱の衣装、パティスリー、ヴェルサイユ、そして音楽すべてが抜群にマッチしたソフィア・コッポラワールド。

みずみずしいキルスティン・ダンストと、ジェイソン・シュワルツマン
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.5

前評判ほど悪くなく、150分も長く感じなかった。

ホアキンの内なる弱さのあるナポレオンは悪くなかった。

ヴァネッサ・カービーもMIPに引き続き素敵。特にベリーショート姿。

戦いもチープではなくダ
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ソナチネ(1993年製作の映画)

5.0

たけし、なんて名作つくってんだバカヤロー!

活き活きとした生からの突然の死、のんびりした日常からの殺し合い、この緊張と弛緩のバランスが絶妙だと思った。
そして予想をひと展開上回るラスト。

車の走行
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

淡々と進む法廷劇。
アカデミー賞最有力かと言われると…?

東野圭吾『むかし僕が死んだ家』的な、証拠がないミステリーものだが、こちらと違い本作は最後まで真実がわからない。

やけに印象に残る検察役のス
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.5

会話が淡々と進むオムニバス。
各話の繋ぎの地図と壁の時計がオシャレで好きだった。
会話はビフォアほどウィットはなく中だるみも感じたが、ローマは頭飛んでていい。

トム・ウェイツの音楽がイカしてる。
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

素晴らしいキャスト、美しいアートディレクションでよく作り込まれた世界観、メッセージ性のあるストーリーだったが、思ってたより微妙…?
アカデミー賞最有力と言われると疑わしい。

「無知」なベラが、”PO
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サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

4.0

いつものウディ・アレンかと思いきや、終わり方はちょっと大人でビックリした。

美しいサン・セバスティアンの風景の中でこのどうしようもないドタバタがあるのがウディ・アレンらしくて良かった。
カラーと白黒
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.5

「強者」が弱者やマイノリティを踏み台に発展を目指す資本主義的な成長を皮肉る映画。

無駄のない脚本。
いつかイーロン・マスクとか時貞みたいなこと言い出しそう(笑)

水木も村に来る前は己の出世だけを第
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

2022.10月頃、家の近くで3度ほど撮影を見かけた映画(代々木八幡とはるのおがわコミュニティパークのトイレ)。

4:3、基本的にハンディで微動しながら撮るカメラ。日光の捉え方が素敵。

同じものは
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.5

非常に洗練されていて、若くしてこれを作ったタランティーノ恐るべし。

演劇的で、シンプルで、ウィットが効いていて、ダンディで、最後はカタルシス。
グロ映画は苦手だが、そのマイナスがあっても鑑賞後は良い
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ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

4.5

『ウィッシュ』の抱き合わせで吹替版鑑賞。

歴代声優を集めたり、最後の集合写真の大量キャラの配置決めや描き込みはさすが…!

ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.0

吹替版で鑑賞。

「王になる」とか「人間になる」みたいなハッピーな目標がなく、ちょっと掴みにハマりきれなくて途中2回ほどうとうとしてしまった。
設定やメッセージがディズニーにしては少し複雑で、さらに1
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

3.0

配信終了前駆け込み視聴。

異邦人が仲良しグループに溶け込むシンプルなプロットが、淡々と繋いだ編集で繰り広げられる。

前半の荒々しさのある絵は好きだった。すごく手ブレしながらブレンダの目のアップ撮っ
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欲望という名の電車(1951年製作の映画)

3.5

破壊的で暴力的で超マスキュリンなマーロン・ブランドの超人的な演技にただただ感嘆。

名門生まれの女性が没落していって精神崩壊するカタルシス系の悲劇。
テネシー・ウィリアムスが書いた頃はきっと刺激的で新
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

人生初カウリスマキ。結構好きだった。
どうしようもない人間を描いているのに、なぜか少しのダンディズムや色気を感じるフィルムだった。

顔のアップと切り返し、陰が印象的な背景、語りすぎない短いセリフの連
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.0

前作とは全く別物だと心して観るべき。

中途半端な印象、『チャーリーとチョコレート工場』のシニカルファンタジーを想像していくと面食らう。
ティム・バートン×ジョニー・デップのあの世界観のバランスの良さ
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(2023年製作の映画)

3.5

ぽんぽん首が飛ぶ戦国版アウトレイジ?
キャストが豪華。家康の小林薫が素晴らしい!

すごい数のキャストと、熱量高い合戦シーン。『どうする家康』のCGがしょぼいと叩かれたのは、この熱量がなかったからか?
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SOMEWHERE(2010年製作の映画)

4.5

35mmフィルム上映
映像がすごく自然で綺麗。特にプールのシーンはプールサイドも水中も美しく、助手席のクレオの顔もすごく素敵に撮られている。
『ロスト・イン〜』も然り、ソフィア・コッポラは高級ホテルと
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.0

有名なカルト映画だが、みんなこのシニカルな感じがイカすと思っているのかな?

イーニドが衝動的にモラトリアムを過ごす様子が淡々と描かれる。
シーンの切り替わりが多く、さっぱりとしていて前半ちょっと寝て
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