フラニーさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

フラニー

フラニー

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ジョン・レノン 音楽で世界を変えた男の真実(2018年製作の映画)

4.4

まず、見て良かった。

ジョンの生い立ちから、デビューまでのリバプール時代だけにフォーカスしているのがいいのです。ジョンの起源はアイリッシュ。アイルランドでじゃかいも飢饉がおこり祖先がリヴァプールにや
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花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

3.9

香港の雑踏の中、
愛する人とすれ違い、
プラトニックなままに愛を求め合う男女。

ナット・キング・コールの歌うシックなラテン。

赤いカーテン。

トニー・レオンの最後のカンボジアでのシーンって、なん
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女っ気なし(2011年製作の映画)

4.8


母娘のヴァカンス。
宿泊の仕事で出会うシルヴァンと彼女たち。
この街で女性と出会うというチャンスはヴァカンスにしかなく、ヴァカンスの女たちは今を楽しみたいだけ?
娘、ジュリエットがとことんかわいい。
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遭難者(2009年製作の映画)

4.5

ギヨーム・ブラック監督特集

『遭難者』
『女っ気なし』

『遭難者」はショートフィルムだけど、女っ気なしのプロローグ的作品。
海沿いの街へやってきた自転車乗りのイケメン。パンクしていた彼と出会うこの
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みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.7

看護師の男の子フェリックスは、
パリの夜に出会ったばかりの女の子に会いたくて、彼女のヴァカンス先へサプライズで会いに行くんだと、友だちのシェリフを誘う。
ちょっと無理のある方法でカーシェアにありつき、
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彼女のいない部屋(2021年製作の映画)

4.3

打ちのめされるような映画だった。
交錯する、
時間
映像
家族

マチュー・アマルリックが女性を描いてくれたと思ったけど、
これは
受け取りきれない、

狂気と思うのか、
夢と現実が入り乱れて。。
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ジョゼフの息子(2016年製作の映画)

3.8

【カイエ・デュ・シネマが選ぶフランス映画の現在】

本当はビノシュのやつ見たかったけど予定が合わず、マチュー・アマルリックに惹かれて「ジョゼフの息子」を見る。

面白かった。ヨセフとマリアの息子なのね
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突然炎のごとく(1961年製作の映画)

4.5

何度も観てきて、とても好きな映画のひとつだと思ってきたけれど、
小娘だった私はジャンヌ・モローしか見てこなかったのだなと痛感した。
劇中で歌の練習と言ってジルベルトのギターで「つむじ風」を歌うシーンが
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あこがれ(1958年製作の映画)

3.6

トリュフォーの処女作である短編。
後に『私のように美しい娘』を撮ったベルナティット・ラフォンを青春時代の子どもたちのあこがれ?彼女の美しく無防備な身体、
ボーイフレンドである教師との情事を覗き見し、子
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私のように美しい娘(1972年製作の映画)

3.8

初めて観た。
びっくりするような、私の知らないトリュフォー。狂気的なコメディーでした!

トリュフォーの笑いといえば、アントワーヌ・ドワネルもののあの感じだと思っていたので、こんなに?!って。
でも映
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アントワーヌとコレット/二十歳の恋(1962年製作の映画)

3.9

我らがアントワーヌ君が、
コレットという女の子に恋して、
両親にも気に入られ、
ふられるまでの物語。。

だって、彼女の家の向かいに引越しちゃうのはやりすぎだよねー。

これは4Kになって魅力半減だっ
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アデルの恋の物語(1975年製作の映画)

4.5

ずっと観たかったイザベル・アジャーニ。

偉大すぎる父、ヴィクトル・ユーゴーの次女という肩書きを捨てたくも捨てきれないアデル。
名前を偽って、愛した男、ピンソン中尉を追ってガンジー島からハリファックス
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夜霧の恋⼈たち 4Kデジタルリマスター版(1968年製作の映画)

4.7

何度観てもいい。
まだまだこれからという、アントワーヌの恋。
20歳の恋で、失恋したあのアントワーヌが、数年後兵役を終えてパリに帰ってくる。
社会復帰のため紹介された、ホテルの夜勤、探偵、テレビの修理
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家庭 4Kデジタルリマスター版(1970年製作の映画)

4.8

どんな話だったかと思いつつも、映画が始まったら、すべての記憶がどっと押し寄せて、もう可愛いくておかしくて!

冒頭でクリスチーヌが街で買い物する様子、
「メルシー、マドモワゼル」
「マドモワゼルじゃな
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⼤⼈は判ってくれない 4Kデジタルリマスター版(1959年製作の映画)

4.8

久しぶりに観たのと、
今回の生誕90年の上映のラインナップのおかげで、先に大人になったアントワーヌものを3本みていたので、
なんというか、
こんな辛いめにあったのに、
よくぞ愛を信じて生きてくれたよド
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ボーイ・ミーツ・ガール(1983年製作の映画)

4.8

モノクロフィルムの光と影がとっても美しかった。

ミレーユ・ペリエのすきっ歯が、私は大好き。綺麗すぎる横顔に微笑む時の歯並びには魅了される。

学生時代に観たわりに、ほとんどストーリーを忘れていて新鮮
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メリー・ゴー・ラウンド(1981年製作の映画)

3.9

マリア・シュナイダーのマニッシュでキュートでエレガントな魅力とデニム上下の着こなし、そして美しい郊外の森とメゾンに、ゲストのキュートな子猫ちゃんに👏

北の橋(1981年製作の映画)

4.5

とにもかくにもパスカル・オジェ!

なんてなんて可愛らしいんだ😭

バイクを蹴飛ばして、ヘルメットをとると、
シニヨンにしたオジェ様登場😍
なんというなんという可愛さなのだ。鳥肌立ちまくり。

「これ
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汚れた血(1986年製作の映画)

5.0

シネマテークさんにて、フィルム上映を堪能


何年ぶりに観たのか忘れてしまったけど、
学生の頃初めて、東京のどこかの小さな映画館で観た時の驚きよりも、
今の私は感動してしまった。

ジュリエット・ビ
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オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)

3.5

オードリーが、最後までどんなに美しく完璧だったかをあらためて知る映画でした。
悪口なんて言う人いないのよ、ほんとに。

ナチスドイツの占領下にあったオランダでの子供時代、食べ物にも、父からの愛にも飢え
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気狂いピエロ 2Kレストア版(1965年製作の映画)

5.0

ため息✨

スクリーンの中で
私たちの アンナ・カリーナも
ベルモンドも
若く
永遠に
生きてた。

またこうして愛する映画を映画館で観るという幸せ。
生きてて良かった。

なんだかとても映像がクリア
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勝手にしやがれ 4Kレストア版(1960年製作の映画)

5.0

若きベルモンドとジーン・セバーグ。

いつ観ても、初めてこの映画を知った時と変わらぬ驚き。1ミリも古びることなく、パリの街も車も、古ければ古いほどおしゃれに映る。
ジーン・セバーグの着こなしは、本当に
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ベルイマン島にて(2021年製作の映画)

4.4

現在のフランスを代表する女性監督、ミア・ハンセン=ラブの新作。
予告を見て何となく重たそうだなと悩んでいたのだけど、
観て良かった。

イングマール・ベルイマン監督が愛した、スウェーデンのフォーレ島(
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恐るべき子供たち 4Kレストア版(1950年製作の映画)

3.8

カタカタ言わない映画館が悲しかった、
ツルッとした映像がさみしくさせた。
若い頃の仏映画への憧れのかたまりがあまりにも修復されて残念だった。
しかし、老いた子供たちと、無理な半ズボンが懐かしかったぁ。
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.6

アメリカの新聞、カンザス・イヴニング・サン紙の別冊、フランスに編集部を置く
『フレンチ・ディスパッチ』の
名編集長が死亡!
追討号はいったいどんな…?

そんな映画なんだけど、

編集部員も、記者たち
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.8

この名作を観ていなかったのですよ!28年前の私、なんて残念な子だったんだ…
でも映画館で観られて、本当に良かった。

児童文学の真髄のような作品でした。
隣の村に住む友だちに、ノートを届けに行くだけな
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夜空に星のあるように(1967年製作の映画)

4.0


『夜空に星のあるように』

いい邦題ですね、
星の
ってところがいい感じ。

まるでゴダールがロメールみたいなヌーヴェルヴァーグ的雰囲気だのに、
なんというか、パリじゃないから?
貧しさとか、盗みと
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涙の塩(2020年製作の映画)

3.8


モノクロで撮影され、いかにもフィリップ・ガレルな男の子のダメっぷり。。

ジャミラ、ジュヌヴィエーヴ(名前!名前😍!)、ベッツィという、3人の女性たち。

そして、父さん。

何かを得て、何かを失う
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ダブル・サスペクツ/ルーベ、嘆きの光(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます


普段の私なら、絶対に見ないのではないかと思える刑事モノなんですが…これが良かった!!
良質な小説を読んだような、サスペンスチックなのに、とても文学的な印象でした。

ベルギーとの国境にほど近い街、ル
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

4.0

トーべが、
高名な彫刻家の娘として生まれ、いちばん葛藤し、辛かった日々を描いた作品ではないかしら。
アーティストとしても、金銭的にも、恋愛も全て。この時代のトーべがあるから、後のトーベ・ヤンソンがある
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.8

お腹の大きい妻に気を使いながら、
古い友人カートからの、キャンプの誘いに応え、犬のルーシーを連れ、出かけていく。
カーラジオからは、政治や今のアメリカの曇った
生活の話しが…

誘ったのはカートだが、
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

いやぁ179分、
思ってたより全体的にドライブマイカーで(原作に忠実っていうことね)
前半はけっこうシェエラザードだった。
やつめうなぎ、思い出しました。。

短編では描かれてない家福の俳優生活、舞台
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