まさこさんの映画レビュー・感想・評価

まさこ

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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

子どもは時に大人でも思いつかないような鋭い言葉を言ったり、突飛な行動をとったりする。家庭環境が特殊だった少年にとっては、叔父と過ごした時間は宝物のような大切な時間。けれどもいつか忘れてしまうだろう少年>>続きを読む

幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

3.5

"オットーと呼ばれた男"の原作となった映画。基本的なストーリーは一緒だが、主人公と父親とのエピソードが描かれており、オーヴェがなぜこれだけ真っ直ぐな人間に育ったのかがよくわかる。隣人家族との絆の描かれ>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

4.1

グレタ・ガーウィグ作品らしく、フェミニズム的、ジェンダー的な皮肉要素が満載で、考えさせられる内容でありながら、思わず映画館で笑ってしまうほどコメディ映画として十分楽しめる一作だった。

【podcas
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スーパーノヴァ(2020年製作の映画)

3.8

認知症と尊厳死を題材にした物語。ラストは明示されないが、イギリスの湖畔の風景とともに終始綺麗な物語で、好みの作品だった。認知症を題材にしたという点で直近みたファーザーと比較してみると、あまりに綺麗すぎ>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

3.9

実話に基づいているため基本的には想像通りのサクセスストーリーだが、マイケル・ジョーダンに対する終盤のソニーのスピーチが素晴らしかった。
世間は君をスターへと祭り上げ、残酷にもそこから突き落としもする。
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オットーという男(2022年製作の映画)

3.6

オットー(孤独な老人)とマリソル(隣人)の関係は心温まるとても素敵な関係。年齢も性別も育ってきた環境も異なる2人が友人になり、家族になる過程は、奇跡的かつ運命的。オットーの白黒な世界が徐々にカラフルに>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.9

原作未読。スラダンの3DCGの素晴らしさが記憶に新しいだけに、本作の3DCGの粗さはとても勿体無い。でもストーリーや音楽等、作品全体としては間違いなくアツく心揺さぶられる、製作陣の熱を感じられる良い作>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.5

この作品を観た方はpodcastでぜひTBSラジオ「アフター6ジャンクション」1/27のムービーウォッチメンを聴いてほしい。宇多丸さんが気持ちいいほどに本作の素晴らしさを言語化してくれている。調査報道>>続きを読む

アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)

3.3

魅力的な予告編&大好きな女優2人の共演ということで鑑賞。全体を通してセリフやモノローグが少なく、この「言葉で多くを語らない」感じはノマドランド以来の感覚。物語の骨子は好き。でも、観客の想像に委ねる方式>>続きを読む

ピンポン(2002年製作の映画)

3.0

キャスティングはかなりハマってて素晴らしい。特に窪塚洋介。ただ、尺の都合上しょうがないし、アニメ版と比べては可哀想だけど、アクマやドラゴンはその苦悩が描かれてこそあのセリフに涙するので、全体的にストー>>続きを読む

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

3.5

いつか観ようと先延ばしにしていた作品。1988年でこの圧倒的作画や世界観。完成されすぎている。押井守の攻殻機動隊、今敏のパプリカ等、後の作品にこのエッセンスが受け継がれている気がした。さすがに映画だけ>>続きを読む

ふたりの女王 メアリーとエリザベス(2018年製作の映画)

3.8

想定以上だった。史実に基づく作品は歴史的事実とフィクションの境目が難しいけれど、男性社会に翻弄されながらも気高く"人"として足掻くメアリーと、失意と憎悪の末に国の"器"となってしまったエリザベスの描写>>続きを読む

スキャンダル(2019年製作の映画)

3.4

"セクハラ"に焦点を当てた興味深い内容だったけど、映画のモデルになったメーガンの人物像やFOXというメディアの特徴、アメリカ独自の保守vsリベラル論争等を理解した上で見たほうが楽しめたかなと思う。当時>>続きを読む

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

2.0

ギフテッドが好みの作品だったため、同じ監督だからという理由で鑑賞。残念ながら私にはちょっと…。ラブストーリーが嫌いな訳じゃないけど、キャラクターも脚本もマジで何も魅力を感じない。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.4

かわいらしい絵本のような"映像表現"の作品。一方、"ストーリー"は決してかわいらしいという訳ではない短編が詰まっている。グランド・ブダペストホテルしかり、このギャップ感は好き。ただ、好きではあるけどお>>続きを読む

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.1

娘メアリーと叔父フランクの物語であり、母ダイアンと祖母イヴリンの物語。法廷のシーンと終盤の論文のシーンは姉弟母それぞれの気持ちを思うと胸が苦しいが、この経験がメアリーの未来をきっと明るいものにしてくれ>>続きを読む

四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

3.7

四畳半神話大系から劣化することなく相変わらずおもしろい。胸を打つような物語性こそないけれど、大学時代の無意な日々、かつかけがえのない日々を、軽快な会話劇と奇抜な映像表現で楽しませてくれる良い作品。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.3

12/09:初鑑賞(原作未読)
12/11:漫画全巻読破
12/15:設定資料集発売
12/18:鑑賞2回目

初めて観た時の衝撃が強すぎて原作を読まずにはいられなかった。作り手の情熱が凝縮された作品
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.7

身近に認知症を抱えている人がいるため、終始私自身心が痛かった。面白かったか否かで評価しにくい作品だけど、認知症によってその人の目には世界がどう見えてしまっているのか、を疑似体験できるいい作品だと思う。

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.3

好きな題材だけど、あまり受け入れられなかった。特に母親。フランス版とほぼ一緒の脚本だったけど、フランス版のラストのほうが心にくるものがあったかな。

砂漠でサーモン・フィッシング(2011年製作の映画)

2.5

エミリー・ブラントの良作に出会いたいのになかなか出会えない。序盤は悪くなかったのに、終盤の展開が悉く私好みじゃない。残念。

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