magic227さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

4.2

これはよく出来ていました!
とにかく脚本が秀逸で、クライマックスに向けて全ての伏線が回収され、一つに収斂していく様は痛快でさえありました。
悲惨な家庭だけれど仲の良い兄妹。既に死んでしまっている母親が
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.1

大使館員の脱出劇というとベン・アフレックの「アルゴ」を思い出しますが、あちらが静かな緊迫感が続くサスペンス劇だとすると、こちらは激しく銃弾が飛び交うアクション劇となっています。とにかくクライマックスの>>続きを読む

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ファースト・ガンダム世代としては
このクォリティでファーストの世界を
観られたことには素直に感激しました。
ただ、ドアンの設定は英雄ではなく
普通の兵士の方が良かった気がしますが…

全体的に観れば
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オフィサー・アンド・スパイ(2019年製作の映画)

4.0

僕にとってポランスキーの新作は、
女房を質に入れてでも
観に行かなければいけないものです。
「水の中のナイフ」や
「ローズマリーの赤ちゃん」は
さすがにリアルタイムではありませんが、
「チャイナタウン
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.8

映画を見てこれほど気持ちが高揚したのは
いつ以来でしょうか?
エンドロールが流れ始めても
席を立つ人は誰もおらず、
観客全てが満足して満ち足りた雰囲気。
控えめに言って最高の気分でした。

IMAXの
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.7

なんと雄弁な無音であったことか!
その瞬間に、全ての観客が
聾者の父親と同じ感情を
自分のものとして体験する。
これは全く新しい凄い経験だった。

聾者ならではのユーモアも
随所で効いていて、
特に兄
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.6

あるクルド人少女の日常を
丁寧に綴っていく事で
難民問題を身近なものとして感じさせる。
それがこの作品のテーマなのだけれど
それ以上に、
どこにでもいるひとりの少女の
喜びや苦しみ、心の揺れが丁寧に綴
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.2

面白かったです!
オーソドックスなお仕事女子の
ストーリーですが、
それを堂々とやり切ったところに
価値があります。
それに、何よりも良いのは
悪い人が1人も出てこない事。
だから後味が良くて、
観終
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.3

個人的に今年一番の期待作でした。
胸躍らせて見に行った
TOHOシネマズ日比谷のIMAX!

うーん、前半は90点、
後半は40点と言う感じでしょうか?
オープニングから
字幕が読み切れないほどの
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

何となくどこかでみたようなと思い
記憶を辿ってみたら、
イザベル・アジャーニと
サム・ニールが共演した
ズラウスキーの「ポゼッション」と
雰囲気がそっくり。
これにクローネンバーグの
「ビデオドローム
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ブルーサーマル(2022年製作の映画)

4.0

空を飛ぶっていうのは
どうしてこんなに
魅力的なんでしょうね?
しかも、グライダーっていうのが
また素晴らしい。
サーマルを捉まえて
どんどん空を駆け上っていくシーンは
素直に胸が高鳴りました。

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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.9

絶賛レビューが多数の本作。
Filmarksでも高得点がついています。
もちろん面白かったのですよ、
それは否定しません。
新しいバットマン像は嫌いじゃないし、
アクションも切れてました。
キャットウ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

西島秀俊という俳優は
実力も魅力も充分すぎるくらい
持っているのに、
なぜかこれまで
作品に恵まれなかった気がします。
しかし、ついに
代表作と呼べる作品に巡り会いました。
それくらい家福というキャラ
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

泣きました。
まんまと泣かされました。
ダン・エイクロイドが登場した場面で
既にラストがどうなるかは
予想できていたのですが、
それでもやっぱり泣きました。

歳食ったなぁ、ビル・マーレイ。
ダン・エ
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.3

あのスピルバーグが「ウエスト・サイド・ストーリー」?
初めて聞いた時には頭の中が?だらけになりましたが、実際に見てみれば、なるほどこれはスピルバーグにしか出来ない映画だし、スピルバーグがやるべき映画で
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.3

伊藤沙莉さんの映画を初めて見ました。
バラエティでもお見かけするし、
お話も上手なので、
そちら方面の方なのかと思っていましたが、
こんな素敵な女優さんだったとは…
大変失礼致しました。

お話は、主
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355(2022年製作の映画)

3.7

ジェシカ・チャスティンを筆頭に、ダイアン・クルーガー、ペネロペ・クルスなど各国のトップ女優が一堂に会して繰り広げるスパイ活劇。
まあ、言ってしまえば、それ以上でも、それ以下でも無い映画です。
ただし、
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ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

4.1

音で事件を解き明かすという設定は
ハル・ベリー主演の「コール」や
デンマーク映画の「ギルティ」など、
これまでも幾つか創られて来ましたが、
その設定を航空機事故に結び付けたのが
この作品の新しいところ
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さがす(2022年製作の映画)

4.4

佐藤二朗ががソン・ガンホに見えました。
この人はきちんと芝居をすると凄いんだなと今更ながら思い知らされましたが、映画の前半1/3は二朗さんはほとんど出て来ないのですよね。
それでも存在感があるっていう
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.3

実はオーソドックスなゴーストストーリーが、
ここまで変わるかと驚くと共に感心しました。
さすがはエドガー・ライト!今年見た映画の中で、一番好きな作品かもしれません。
とにかく1960年代の、妖しく美し
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

5.0

オープニングから
すぐに流れる
「愛はすべてを超えて」の旋律。
その瞬間、
訪れるべき悲劇的な結末を
否応なく予感させられて、
見ている163分が
苦しくて堪りませんでした。
ダニエル・クレイグの
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.3

こう言う作品に出会ってしまうから、
映画ファンはやめられないですよね。
このラストには完全に意表を突かれました。
そして、
訳が分からないのに
不覚にも感動している自分に
唖然としました。
でも、気分
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リオの男(1964年製作の映画)

3.8

ジャン・ポール・ベルモンド!
とにかく、この人は
何をしてもカッコいいのだけれど、
中でも走る姿はズバ抜けてカッコいい!
車だって、船だって
何でも走って追いかける、
その颯爽とした走りっぷりを
見る
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薬の神じゃない!(2018年製作の映画)

4.2

こう言う作品が中国で作られて、しかもそれが大ヒットしたということに驚くと同時に、映画の力を改めて感じて嬉しくなりました。
いい加減で甲斐性無しの男が、事件を通して成長していくというストーリーは、まった
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.5

これは! 面白いです。
見ているうちにいつの間にか
高校時代にタイムスリップしてしまう
そんな映画でした。

眩いような青春を描く作品は
それこそ星の数ほどあるけれど、
殆どの高校生は
スポットライト
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コリーニ事件(2019年製作の映画)

4.3

法廷ものといえば「情婦」や「12人の怒れる男」など名だたる名作が目白押しです。
一方でナチスの戦争犯罪を扱った映画も枚挙にいとまが有りません。
この二つの要素を併せ持ったのが「コリー二事件」という作品
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初恋(2020年製作の映画)

4.2

こういう三池映画が見たかったんです。
アクションにバイオレンスにギャクにロマンチシズム、たっぷり楽しんで満足しました。
とにかく脇を固める役者達が素晴らしすぎます。染谷将太、大森南朋、内野聖陽、滝藤賢
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ドミノ 復讐の咆哮(2019年製作の映画)

3.9

デ・パルマと言うだけで
満足なんです。
だって僕の映画好きの歴史は
そのままデ・パルマ好きの
歴史なんだから。
50台の不良中年映画ファンには
デ・パルマと聞いただけで陶酔する
遺伝子が組み込まれてい
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テルアビブ・オン・ファイア(2018年製作の映画)

4.1

面白かったです!
僕は中東戦争をリアルタイムで知っている世代だから、こういう映画がイスラエルで作られたことに感慨を覚えずにはいられませんでした。
もちろん、今でもパレスチナの地に不穏な要素は変わらず存
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト(1968年製作の映画)

4.5

これほどクロースアップの多い映画は珍しいですが、これほどクロースアップが効果的に使われている映画も珍しいでしょう。
微妙な目の動きで心情を表現するクラウディア・カルディナーレとジェイソン・ロバーズの確
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シークレット・スーパースター(2017年製作の映画)

4.3

見たかったのに見られなかったと思ってショゲていたら、まだやっていました!
ありがとう、ヒューマントラスト渋谷。
アーミル・カーンにハズレはないけれど、「きっとうまくいく」「PK」「ダンガル」そして本作
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.6

うおおおお!
ハリウッド仕様にアレンジされた
「モスラの歌」が素晴らしすぎる。
これを大スクリーンを前に
最高の音響システムで聴ける幸せを
しみじみ感じてしまいました。
怪獣プロレスの迫力も充分、
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きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)

4.0

眩しくて、恥ずかしくて、切ない。
この三言に尽きます。
中年おやじでもラストはグッと来ました。

ハロウィン(2018年製作の映画)

4.0

ローリー・ストロードが帰って来ただけでまず1万点!
オープニングのあのテーマ曲に1万点。
恐らく60を超えているであろうマイケル・マイヤーズの変わらぬ怪力ぶりに1万点。
クライマックスでカレンが呟く"
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.9

映画館の女子率の高さに慄き、アウェイ感に苛まれながらの鑑賞でしたが、テルコと仲原っちのコンビニ前のシーンで涙腺決壊しました。
テルコの対称軸として描かれながら、決してテルコの様にはなれない普通さを内包
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.1

ひたすらパイを食べ続けるルーニー・マーラ、それを延々と撮り続けるカメラ、もう切な過ぎて、つら過ぎて…
とにかくワンカットが長く、台詞は極端に少なく、ゴーストはシーツを被っているので表情が全く分からず、
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