miiikuさんの映画レビュー・感想・評価

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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.7

いや〜画面作りが絶品すぎる。4時間という長さには疲れも出るが、そこまでの時間をかけて見せつけてきた時代や家庭の背景が、キャラクターを作りあげ、最後の結末に終着したんだと納得させられる。長さだけが難点で>>続きを読む

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.8

前回よりも凝縮感は薄まったかもしれないが、最初から最後まで飽きさせない世界観とストーリーの作り込みにはため息が出る。ウォー・ボーイズが愛らしくもかっこよく見えてきている私は、すでにあの世界に飲み込まれ>>続きを読む

辰巳(2023年製作の映画)

4.0

定番なのに丁寧な作風。なかなかできないと思う反面、また違った新しい展開を望んでいた自分も確か。役者陣、みな主役級にキャラクター作りが際立ってたのは、素晴らしいです。

恋恋風塵(れんれんふうじん)(1987年製作の映画)

4.7

何が起こるわけでもないけど観ていられるんだよな〜。凄く心が揺さぶられるわけでもないんだけど、その時代とその場所に生きる人々を見させてもらえた気がした。よく喋るおじいちゃんが好き。

冬冬の夏休み(1984年製作の映画)

4.6

演技には見えない子供たちの全てが詰まってる。色んな人々に会える、ジブリの匂いもするような作品。ホウ・シャオシェンは幅広いな〜。

ありふれた教室(2023年製作の映画)

4.6

ポスターにもなっている、先生の凛として揺るがない顔が忘れられない。動揺しないことは時に重要で、それが相手を安心させる大事な要素になったりする。1人でもハグをしてくれる人がいれば、頑張れる気がする。

ミッシング(2024年製作の映画)

4.6

吉田さん相変わらずいやらしいな〜。なんでこんなに人間の色んな感情を揺さぶることができるの〜。

台北ストーリー(1985年製作の映画)

4.8

この時代にこんな風に女性を描ける監督は、エドワード・ヤンしかいない。

PASSION(2008年製作の映画)

3.5

濱口竜介監督ののびしろが凄いことに感動した。

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

人を殺さないと作品を作れないのかな?

異人たち(2023年製作の映画)

4.5

今の時代だからこその脚色力とアート性。素晴らしかった。after sunもそうだけど、クラブシーンを上手く使う作品は推せる。

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.8

2度目の鑑賞は劇場で。映像の美しさ・緻密さが群を抜いていて、やはり映画館で観られて良かった。いま、一瞬一瞬を感じる、それが大切であると再認識させられた。22のような心で毎日を感じていきたい。

チャイム(2024年製作の映画)

4.5

光や音で恐怖感を引き出すのはさすがだが、このフィクション感の無さはなんなんだ(感動)。職業柄、登場人物が精神疾患の患者にしか見えず、いつ身近な人が同じような経験をしてもおかしくないと思える。これだから>>続きを読む

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

4.7

竹から出てきた瞬間にかぐや姫が見せた笑顔が忘れられない。その笑顔を見て、また翁も笑顔になる。こんな風に始まるこの世での物語が、どのように終わっていくのか、どんな人生を歩むのかはその人次第。この世は修行>>続きを読む

あの夏のルカ(2021年製作の映画)

4.6

やっぱり家と映画館で観るのとは違いますな。ルカとアルベルト、そしてそこに加わるジュリアの友情が微笑ましくもありながら、不安な気持ちにもなり。誰もが一度は感じたことがある子どもの感情をよくぞここまで見せ>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

伝記映画として、3時間でも飽きさせない技術はさすが。ただ、オッペンハイマーの脆弱さも見られると聞いていたが、思っていたより内面にはフォーカスを当てられなかったことは個人的に残念。フラッシュバックする映>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.8

これまで見たことのないラブストーリー。会話の良さもあるが、顔の合わせ方、立ち方、表情など、喋らないからこそ伝わってくる緊張感や不安感が最高だった。とりあえずジョン・マガロは今年の助演男優賞!

ハウルの動く城(2004年製作の映画)

4.8

オープニングから出てくる、存在感のある動く城や音楽から、その世界観に一気に惹き込まれる。そして、ジブリ作品の中でも特に好きなソフィーとハウルのキャラクター性は、見ていて嫌味がなく愛おしい。やっぱりハウ>>続きを読む

熱のあとに(2023年製作の映画)

2.0

キャラクターのことを理解できないのはいい。ただ、ここまでの俳優を集めているからこそ新しい一面を見たかったし、遠回しでそれっぽい台詞がひたすら続くことが個人的には苦痛でたまらなかった。画作りもかっこよく>>続きを読む

(1997年製作の映画)

4.5

父が首を持ってバイクに乗るシーンは笑った。こんなストーリー作るなんてとんでもないな。しかし、トイレや入浴シーンなど毎度生活シーンを必ず入れることで、本当の話のようにも感じられて好きです。3作通して、シ>>続きを読む

青春神話(1992年製作の映画)

4.5

愛情萬歳のあの2人が若かったころの話じゃないのか?と思うほど、ツァイ・ミンリャンが撮りたい人物はリアル。セリフや音楽は愛情萬歳より多いものの、やはり多用しないことで見えてくるものがある。90年代の台湾>>続きを読む

愛情萬歳(1994年製作の映画)

4.5

初めてのツァイ・ミンリャン作品。削ぎ落としすぎにも程があるセリフと音楽の無さが、新鮮で面白い。そして、ここまでセリフをなくしているにも関わらずストーリーが分かりやすく、表情や行動からそれぞれのキャラク>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.5

法廷パートが多いにも関わらず、飽きずに見ることができ、あっという間だった。真実はもちろん分からず、それをみんなで作り上げていく過程が恐ろしい。ただ、裁判物でいうと、サントメールのように、私たち鑑賞者自>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.5

映画が本当に好きで、映画の力をここまで信じているのかと、思い知らされた。こんな知的な映画は観たことない。31年ぶりの新作とは、、恐れ入ります。

フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

4.3

色んな作品の中に登場するフランケンシュタイン。これを観ると、様々な映画が影響を受けていることがわかる。最近の作品だと、屋敷の形とか、手術室のシーンとかは、『哀れなるものたち』を思い出した。

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.7

最初から最後まで飽きることがない面白さ。皮肉が散りばめられすぎて、笑ってしまう会話のやり取りが多すぎる。途中途中入る、妙に綺麗な映像も皮肉なのか?(笑)たしかに、差別的な扱いを受けているようなマイノリ>>続きを読む