オマ内藤さんの映画レビュー・感想・評価

オマ内藤

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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.8

マッドマックス世界を深堀りし、暴力と狂気の時代を、逞しく、狡猾に生きる人々の「生活」を描いている。

奇抜なファッション、ヒャッハーな車両、ド派手な戦い方、どれも見た目のインパクトだけでなくあの世界の
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.5

「フュリオサ」のために予習。
世紀末ヒャッハー系カーチェイスの迫力がすごい。
唸るエンジン、雄叫び、土埃、爆炎、爆走。まるでウォーボーイズの一員になったかのような気分。

MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

3.0

「モンスターズ」なのにステイサムと悪党の攻防が長すぎる。そのアクションも他のステイサム映画のようなスタイリッシュさがない。
後半のモンスターズな展開も盛り上がりに欠ける。メグたげでなく、トカゲとタコま
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.5

ストーリーは「北斗の拳」のようなベタなものだが、それを怪獣映画でやるのが新しい。怪獣達の表情が豊かでセリフや吹き出しがなくともドラマが伝わってくる。
人間パートも邪魔になっていないし、単なるオマケにも
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.7

銃に爆弾に縛首等々。血まみれキズだらけ、ボコボコのボロボロになっても立ち上がってくる超しぶとい爺さんがナチス兵を皆殺しにする話。

なんといっても主演ヨルマ·トンミラの迫力!どんな無茶なことでもこの人
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黄龍の村(2021年製作の映画)

2.0

後半のアクションパートがメインで他はチープ。前半30分を飛ばしても問題ない。
セリフや演出が過剰でクサイ。マンガやアニメならそれでもピッタリ決まると思う。
登場人物の妙にスカした言動が鼻につく。アクシ
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必殺!ブラウン館の怪物たち(1985年製作の映画)

2.8

思いついたことをとりあえず詰めんこんでみたのか、良くも悪くも散らかっている。シリアスなのかギャグなのか?
細かいことはええじゃないかというお祭り時代劇。

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

不安感や孤独感、憎しみや怒りなどネガティブな感情が生々しく視覚化されている。程度の差はあれど、似たような悩み事を抱えている人にはかなりキツいのではないだろうか。

同時にコミカルな部分もあり、ジョーカ
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パターソン(2016年製作の映画)

4.0

主人公が日常生活で起きるちょっとした出来事からインスピレーションを受けて詩を描くというシンプルなストーリー。

主人公の「平凡な一般人としての目線」と「詩人としての目線」この二つが調和し、ファンタジッ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

影は黒一色ではなく水墨画のように濃淡がある。
単調でモノクロな生活の中にある小さな色合いの変化を愛し、鮮やかな世界を生きる男の話。
特に何も起こらない平凡なストーリーだが、主人公の暮らしを丁寧に描いて
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妖怪大戦争(2005年製作の映画)

3.5

一見するとコミカルなお祭り感のある妖怪ファンタジーだがちゃんとヌメっとした生々しい気持ち悪さ、怖さがある。ギャグとキモさと三池崇史イズムが融合した怪作。

(2023年製作の映画)

3.8

ビートたけしの戦国ブラックバラエティ。

武士の本懐とか忠義とか口では立派なことを言っているが腹の中では何を企んでいるかわからない。侍の美学と人間の生臭さのギャップが痛快。
戦国時代の無情で殺伐とした
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マーベルズ(2023年製作の映画)

2.8

ビジュアルも掛け合いも良し。
マーベルズの3人が並ぶと絵になる。コスチュームも良い。変にギスギスしないのも良い。話すべきことは話すし、謝罪すべきことは謝罪する。ちゃんとしてる。

VFXは派手だがアク
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

「ゴジラ」の描き方は120満点。星5つ。戦闘も迫力満点で素晴らしい。

気になった所。
全体的にきれいすぎる。戦後間もない日本を生きる人達のたくましさ、汚さ、ゴジラによる理不尽な破壊の惨さがあまり感じ
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.0

上映時間、約3時間半。連続ドラマを一気見したかのような満足感と余韻。
名優陣と巨匠の腕前をたっぷり堪能できた。

ネイティブインディアン側の視点も入れてもっと長くしてもいい。いっそのこと連続ドラマにし
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ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

5.0

同じ素材を使っているのに監督が違うとこんなにも違うのかと驚いた。ジョス・ウェドン版が王道超人ヒーローなら、ザック・スナイダー版はダークで神秘的。

長いが、ジョス・ウェドン版で足りなかった部分が全て入
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.8

強い正義感の持ち主で悪党を容赦なく始末するが、実は暴力を嫌い平和を愛しているためそのギャップに苦悩するというところが勧善懲悪アクション映画の主人公としては珍しい。

悪を裁きを大勢を救っているのだが、
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007/サンダーボール作戦(1965年製作の映画)

3.5

バハマ諸島の海と風景が美しい。
スペクターNo.2による原爆の強奪作戦はなかなかに狡猾でハラハラさせてくれる。
そしてなんといっても後半の海中大乱闘、前半の静かな諜報や工作活動とは真反対の大暴れっぷり
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

5.0

冷酷無情な仁義なき世界で仁義を貫こうとする戦士達の物語。「壮絶」の一言に尽きる。
弁明や弱音はなし。相手が誰であろうと立ち向かう。何をされようと立ち上がる。まさに「初志貫徹」を体現したかのような不屈の
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ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

3.5

最新シリーズのトム・クルーズのノースタントアクションも悪くはないが、初期のこのスパイアクション路線に戻ってほしい。

007/ゴールドフィンガー(1964年製作の映画)

3.8

キャラクター良し、ギミック良し、テンポ良し、音楽良し。これぞ古き良きスパイ映画。

バービー(2023年製作の映画)

3.8

ピンクでポップでファンシーな雰囲気とは裏腹に昨今の世情をとことん風刺している。

理想論に酔っていないか?「理想郷」は誰にとっても理想郷か?仲間外れは本当にいないのか?

新時代が到来し様々な変革が始
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ウォンテッド(2008年製作の映画)

3.5

少年心をくすぐる絶妙なかっこよさ。
そんな撃ち方で銃弾が曲がるわけないのだが、カッコいいからまぁいいかとなってしまう。できるわけないとわかっているのについマネしてしまう。

リボルバー・リリー(2023年製作の映画)

3.0

綾瀬はるかを始め、女性陣のビジュアル、ファッション、佇まいが素晴らしい。ジョン・ウィックやキングスマンに混じっても違和感ないくらいに決まっている。

しかしアクションもストーリーもパッとしないし、敵役
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.0

現実社会の問題を投影しているが、メッセージ優先でドラマが疎かになっていたり、説教臭くなったりもしていない。

「都合の良い悪役」をやっつけてハッピーエンドなんて安易な展開もない。

世界や社会がどうこ
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トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

色々ともったいない。

オートボットの活躍はじっくり見ることができて満足だが、ビースト側はアニマルモードがメインでロボットモードの姿がほとんど出てこない。最終決戦でトランスフォームしたが、激しいアクシ
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.5

ポム・クレメンティエフ演じるパリスが素晴らしかった。セリフは少ないのに存在感抜群。何をしていても絵になる。特にカーチェイスシーンの笑顔が忘れられない。

トム・クルーズのノースタントアクションは悪くは
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

純度100%の宮崎駿の世界と哲学。
「ナウシカ」から「風立ちぬ」までをギュッと濃縮したかのよう。
予想は見事に外れ、期待以上のものを堪能できた。
もし誰かに勧めるとしたら、とりあえず見て、感じてとしか
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.8

ジェームズ・マンゴールド監督の描く、「人生の黄昏」が染みる。
何かが終わる時は、別の何かが始まる時でもある
ロマンを追い求めた男の最終章に相応しい。

シャイア・ラブーフ演じる息子との絡みが見られなか
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007 ロシアより愛をこめて/007 危機一発(1963年製作の映画)

3.5

静かで緊張感のある攻防が素晴らしい。

虎視眈々とチャンスを狙っているレッドグランドもボンドに負けないくらい魅力的。

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

5.0

スパイダーマンのデザインはもちろん、多種多様多彩でアーティスティックな映像表現に圧倒される。どのシーンも絵になる。

マルチバース作品は登場人物が増えて話の規模も大きくなるが、人物描写やドラマが薄くな
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.0

サッシャ・カジェ演じるスーパーガールの単独映画をぜひ作って欲しい。かっこよく、美しく、強いが、どこか儚げで闇を抱えていそうな目つきが素晴らしい。

今後のDCユニバースではキャストがどうなるのか不明だ
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.7

ハリー・ベイリー演じる新アリエルにはなんの不満も違和感もなかった。
見た目こそ違うものの、「ディズニープリンセス人魚姫アリエル」のイメージを損なうことなく、見事にアリエルを表現している。

以前ロブ・
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THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

2.8

古き良き王道超能力バトルアクションに容赦のないバイオレンスが加わり破壊力抜群。
前作よりスケールアップしている。

しかし、超人バトル過ぎて何が起こっているのかよくわからなかった。
圧倒的なパワーで一
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ワイルド・スピードシリーズのオールスター全員集合のお祭り映画の序章。
俳優陣は豪華で、どのシーンでも絵になるくらい魅力的だが全体的には大味。

細かい部分は気にせずにノリに乗るべきなんだろうが、やはり
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007 ドクター・ノオ/007は殺しの番号(1962年製作の映画)

3.0

ショーン・コネリーはセクシーでウルスラ・アンドレスは美しい。ドクターノオも不気味でいい感じだが、やはりどうしても「時代」を感じる。大きなジェネレーションギャップがありイマイチピンとこない。

エンジン
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