みずいろさんの映画レビュー・感想・評価

みずいろ

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ステップフォード・ワイフ(2004年製作の映画)

2.3

完璧な妻がダンスの最中にぐるんぐるん回り出して耳から煙を出すシーン、なかなか不気味でよかった!
もっと怖い展開があるのかなと思ったけどあとはわりとシニカルでポップな雰囲気で、ホラーではなかった。

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リプリー(1999年製作の映画)

2.9

リプリーは貧しくも音楽を愛し、才能もそれなりにあるのに、最高峰の音楽は結局金持ちのものだ。いいものはすべて取られていく。すこし味見するだけのつもりだったはずが、いつしか「いいもの」の沼から抜け出せなく>>続きを読む

ガール・イン・ザ・ピクチャー:写真はその闇を語る(2022年製作の映画)

2.9

ほんとに悪魔みたいな人間は存在するんだ、と実感した。子供から大人になりきれなかった悪魔が一番恐ろしい。自分はむしろずっと被害者だと感じているから…。

被害者の女性がこんなに賢くて将来有望に育ったこと
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

2.7

思ってたより怖くて、観ながら力入ってしまった。なんか鬼太郎って昔から怖くて実は苦手。笑

ゲゲ郎が結婚相手を探してるって話だからか?あんまり二人の間にバディ感がなくて意外だった。(バディだから人気ある
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シティーハンター(2024年製作の映画)

2.9

Netflixの、原作へのリスペクトはすばらしい。大切な部分を絶対になくさないし、実写ならではの良さをプラスすることで唯一無二の作品に仕上げてる。
ちょくちょく静止画が挟まれるのは漫画という文化を尊重
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バービー(2023年製作の映画)

2.4

めちゃくちゃ観てて疲れる映画。説教くさいなんてもんではなく、メッセージにつぐメッセージで、作るの大変だっただろうなーと製作者に同情した。最近のディズニーもそうなりがちだけど、メッセージもういらん。こっ>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.1

要石はまたいつか逃げだすかもしれなくて、日本に廃墟は増え続け人は減り続け、いつまた扉が開いてしまうか、私たちには明日の命さえ本当にわからない。
そういう危うさの中で、それでも誰かを愛し、ただいまとおか
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オアシス(2002年製作の映画)

2.8

演技力が凄まじくて引き込まれてしまった。
子供みたいな男は、軽度知的障害があると推測したけど、お人よしで感情の抑制がきかず、欲望を満たそうと乱暴も働く。
体が不自由な女は暴力を暴力とはわかっていても、
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母性(2022年製作の映画)

2.7

女は女に、だれよりも母親に、認められたい生き物だと思う。愛されたいと愛したいが上手く噛み合う二人ならいいが、そこがズレたときは一生不協和音が響き渡ることとなる。
ルミ子の愛されたさは異常で、父親の影が
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空白(2021年製作の映画)

3.3

悪い人がいない、不運としかいいようのかい悲劇は本当に悲しい。

でもほんと、怪我したら治療をするように、心が傷つきたときは誰かのまっすぐな言葉が必要なんだということが胸に染み渡るようだった。

娘を轢
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

2.8

めちゃくちゃいい話〜と思って観てたんですが、だんだん「徹底して悪役出さないのか…」とちょっと食傷気味になってしまった。。

悪がない世界って御伽話だとしてもありえないわけで、そういう悪をどう乗り越える
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

2.9

エクソシスト版ハリーポッターみたいだった…!後半、ハリーとダンブルドアかと思った。
勝利の後にお酒がぶ飲みするの最高すぎるだろ、生命体としてめちゃ強いエクソシストで見てて安心感すごかった。

つまり全
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レイクサイド マーダーケース(2004年製作の映画)

3.0

最後、ライター出てくるんだろうなぁと思ったら想像より怖い感じで出てきて、ひっ!となりました。最後だけめっちゃホラーです。

全てを愛して罪を被るって、そんな綺麗事ではないよという警句を感じる。いつか必
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黄龍の村(2021年製作の映画)

2.8

厨二病の陰キャが考えた映画って感じでセリフとかもむず痒いんだけど妙に癖になり最後まで一気に観てしまった。笑

明るい男女への微妙に屈折した感情が見える冒頭から、村人皆殺しの後の隠キャたちの幸せそうな様
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.2

意外と容赦ないというか、普通にめちゃくちゃ胸糞悪いエンドで最悪です。笑

最初は、ただ目の前の人を笑顔にしたかったというだけの二人。支え合って頑張っていたはずなのに、、。

成長はさせてくれないけど自
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狂覗(2017年製作の映画)

2.5

B級感すごいのになぜか最後まで見てしまう。カットが独特の不気味さで続きが気になってしまう。人間が隠し持ってる残酷さって本当におぞましい。それがあの狭い教室にうずまくのだから学生って本当にきついと思う。>>続きを読む

私は世界一幸運よ(2022年製作の映画)

3.2

めちゃくちゃ良かった。この主人公、とてもリアルだと感じる。
傷ついた過去を隠し、自分の粗が出ないよう、自分が世界で一番幸せに見えるよう、懸命に武装して生きている。けれど、綻びはどうしてもあって、それを
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プライベート・ライフ(2018年製作の映画)

3.5

セリフもない、静かな朝のレストランのラストシーンが良すぎて泣けて仕方なかった。小さな希望を抱いて、祈るように手を繋ぐ。また絶望があるかもしれない、たとえようのない悲しみを味わうかもしれない。けれど二人>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.0

ずーっと不安でストレスすごかった。笑

都会の生活に疲れて豪華な田舎の家で週末を過ごそうとしたところ、浜辺に巨大な船が突っ込んできて一気に不穏な空気へ。気軽な週末は、終わりの見えない終末に突入していく
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.3

とてもおもしろくて一気見。最初、人畜無害で気さくな美女かと思われたアビゲイル、実は野心にギラつくやばい切れ者で、あっという間に女王に取り入っていく。
最初はサラを味方にし、その後裏切って女王の寵愛を受
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.8

かっこつけたがりだけど優しくて臆病な10歳のドイツの男の子。当たり前にヒトラーにあこがれてユダヤ人を憎んでいたけれど、ある日自分の家でユダヤ人の女の子が匿われていたことを知り…。

もうジョジョの母の
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.3

わけがわからなくて怖かった。そして気づいた、これが認知症の人が見てる世界なのだと。。こんなにも混沌としていて孤独で、自分しか信じられない世界。ここで生きていくのはきついなぁと改めて感じた。祖母の気持ち>>続きを読む

マイ・フレンド・フォーエバー(1995年製作の映画)

5.0

信じられないほど泣けた。母親になるとこういうのほんとにだめだ。もう明日は目がパンパンです。

息子の先が長くないことを悟っている母親は、息子とやんちゃなエリックがつるんで遊ぶのが嬉しくて、二人が何をし
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赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

4.3

めちゃくちゃよい。生意気で偏屈な陛下がどんどんかわいく見えてきて困った。
アレックスがバイセクシュアルを母親に明かすシーンすごく好き。即座にピザを注文して、息子を抱きしめながら大事な話をする。もし自分
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

2.7

明るい砂漠に綺麗な家、美しいクラシックカー、優雅な専業主婦たち。完璧すぎて怖くなる感じが絶妙だった。バービーの世界みたいというか、子供の空想するおままごとのようで。

現実は悪いことが起これば愛し合う
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ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

4.1

めちゃくちゃ泣いてしまった。亡くなった夫の想いが全編に溢れている気がして。

最後のシーン、最高級のドレスを着て一般人向けのパーティーでとっても明るい笑顔で踊るミセスハリスを見て、夫はこの顔が見たかっ
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

2.6

夫に、義母に、母に、父に、怒鳴り散らすかわりに異物を飲み込んだ。怒りを表現できないから、異物の違和感で腹の底の感情に蓋をした。

望まない妊娠だとしても生まれてくるのは普通の罪のない人間だ。なのに望ま
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心のカルテ(2017年製作の映画)

2.8

リリーコリンズも監督も実際に摂食障害を経験してるそうで、すごく真に迫ってる作品だと感じた。障害を派手にもポップにも装飾せず、なんか淡々と描いてる感じ。そこが逆にこの障害の根深さを実感させる。

主人公
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僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

3.7

とても良かった。統合失調症の目線で描かれていて、どれだけ妄想が人を追い詰めるものなのかがよくわかり胸が痛かった。

息子がいるので母親の気持ちになって観てしまい、涙が溢れた。アダムは母にとって自分は失
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キャラクター(2021年製作の映画)

2.8

自分のなかに同じ要素が一つもない人間を、作家は描くことができない。殺人事件を目撃したくらいでは、殺人者は描けない。つまり殺人鬼は自分の中に確実にいる。なかったことには絶対できない…。それを知ってしまっ>>続きを読む

「A」(1998年製作の映画)

2.7

普通の人たちだったんだなぁと思う。人を殺すのは悪魔でも鬼でもなく、普通の人なんだなぁと。
誰もが小さな声でボソボソと喋り、教室にいれば誰も注目しないようなそういう人たちが、信じる対象を、仲間を、万能感
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デンジャラス・ビューティー(2001年製作の映画)

3.1

がさつだけど優しくて強い主人公がどんどん好きになってしまう。最初こそ、ミスコンに出る女の子を自分とは違うタイプの女だな〜という目で見てるけど、まるでバービー人形のような彼女たちだって普通の人間であって>>続きを読む

ヴィレッジ(2023年製作の映画)

2.9

右に倣えで臭いものには蓋をしていく貧しい村。優の絶望が痛くて苦しかった。

一ノ瀬ワタルは稀有な俳優だな…あまりに嫌なやつすぎて、慌ててサンクチュアリのこと思い出した。笑

最後、優は自分にも火をつけ
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

2.9

エスターの最大の恐怖はやはりあのオチ。オチがバレてる上でその前日譚を描くってどうなるんだろう!?と興味津々で見始めたが予想を裏切るB級映画っぷりにだんだん笑えてきた。
エスター登場シーン、めっちゃ怖い
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さかなのこ(2022年製作の映画)

2.6

男か女かは関係ないという前提については、そうかなぁ??という気がかなりしなくもない(男の子だから困難だったことも良かったこともあると思うしそれは人格形成にかなり関わってるだろうし、あえて性別ぼかしたこ>>続きを読む

影裏(2020年製作の映画)

2.3

綾野剛の体がとにかく撮りたかったのが伝わってくる。こんなに色気があるのに繊細でコミュ障な男、美しすぎて見惚れてしまった。

クズなくせに、その人のことが知りたければ光の当たる部分だけではなくその裏の影
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