いい映画だとは思うが、個人的にはあまり好きじゃないし面白くない。破綻しないよう安全圏で作ってるというか、驚きや逸脱、よく分からない飛躍とかそういうのが足りない。何かの学習教材みたいな感じ。
ジェイミーたちキャスト陣はかわいいし楽しめたけど、なんかイマイチ緊張感、スリリングに欠ける。なんでだろう。
どちらを向いても絶望しかないような話でこういうの個人的に好きだしとても良い出来だと思うんだけど、でもやっぱりこのラストからが本番なんじゃないか?と思っちゃうな。まあ、好みの問題か。
途中までアブグレイブのことかと思って観ていたら、それとはまた別の拷問事件のことだと気づき、唖然とした。状況によってエスカレートする人間の暴力、心底恐ろしい。
新しい膝を得たヴァルの動きに笑う。あとカーネル・サンダースの髭のくだり。
話はちょっと釈然としない展開もあるが、スティーブ・マーティンとマーティン・ショートの若かりし頃の2ショットに、『マーダーズ・イン・ビルディング』などの近作でもずっと一緒にモノ作ってて本当にこの二人は仲>>続きを読む
ザック・エフロンの体作りと繊細な演技、素晴らしかった。
観る前に想像していたような、セッション的なスパルタ描写はほとんどなく、代わりに助けを求める息子たちを徹底して突き放す、両親の冷淡さが強く印象に残>>続きを読む
もの凄く久々な観賞。全編通して緊張感があって悲痛で最後ちょっと甘っちょろくて、めちゃくちゃ良い。役者陣も最高。
このどん詰まった世界において“それで、お前はどうしたいんだ?”という極めて素朴な問いかけ>>続きを読む
昔観た時にも感じたが、男たち特にこの健次像の受け入れ難い情けなさ。こんなしょっぱい男だったのかよ……という残念感がすごい。上手くやれば『インディアン・ランナー』みたいな傑作になったんじゃないかなぁ……>>続きを読む
前作よりちょっと推理が雑だけど、やはりスティーブ・マーティンのクルーゾー警部は可愛い。どことなくMr.ビーンっぽさもある。
あー、面白い。マシュー・ボーンのこの“軽み”大好きだなぁ。ダンスシーン、リフトアップの最中上下で見つめ合う二人の切り返しとか、こんなアホなショット誰も撮らないだろ…って半ば呆れながらもグッときてしまう>>続きを読む
ファーストカットからバカバカしくて吹き出してしまう。ビンの蓋のようにくるくると頭の蓋を回して締めるのが狂っててヤバかった。
めちゃくちゃ笑った。人気俳優に出演を拒否されたから気づかれずにゲリラ撮影しよう、というアイデアが秀逸。意味分からないセリフを発しながら近づいてくる輩に恐怖し、錯乱していくエディ・マーフィが気の毒過ぎて>>続きを読む
抑圧が欲望を喚起するっていう。雰囲気は面白げなんだけど、人物がちょっと薄っぺらい気がした。特に、ケロッグ博士はもっと掘り下げてほしい。
オリジナルの用心棒の方でも思ったけど、離れの詰所に飛び込んで見張りのならず者たちを皆殺しにする場面が、何とも言えず非情で殺伐としてて「この人怖…」ってなる。
ビリー役のデヴィッド・ブラッドリーがすごく良いし、ヨークシャーの寂れてるが美しい風景も絶品。しかし、こうはならないで……と願っていたラストになってしまい、とても気持ちが沈む…。
学校の描写がけっこう多>>続きを読む
とても哀しいが、めちゃくちゃ良かった。誰にどこにぶつけていいかも分からないフランキーの内なる怒り。まだ自分で“答え”を出していないのに、外堀をどんどん埋められていくような焦燥感と恐怖。自傷のような暴力>>続きを読む
殺伐とした無慈悲過ぎる未来社会。主人公の刑事ソーンが清廉潔白でもなく俗物なところがいい。ソルとの絆も擬似親子的な関係なんだろうか、渋かった。エドワード・G・ロビンソンの遺作とのこと。
貧乏人が食い物に>>続きを読む
マイケルの静かに狂ってる感じ(草原に佇む馬鹿でかい墓)が、ポール・シュレイダー脚本っぽい。若々しいジョン・リスゴーが新鮮。撮影がジグモンド。
飽きずに観れたのでそれは良いんだけれど、改めて考えるとこれほど回りくどいやり方をする動機がよく分からないし、この軍隊はいろいろ杜撰過ぎるな…と思いました。
城を失った男爵始め、虚無感、無力感を抱きながら人生を送っている人々が、生の喜び、人生の意義を見出す。
革のエプロンを纏い、無一文からやり直すことを誇らしげに語る男爵にグッとくる。村の人々と共にグラスを>>続きを読む
なんて悲しい話なんだ…。ラストちょっとやっつけ感あるけど、この悲哀はたまらない。主演のブラッド・ドゥーリフのツラが良い。
面白かった。この監督の作品は『スクエア』しか観てないがあっちより好き。
自分だったら咄嗟にどう動いただろうか?それは責められて当然だろうか?さすがに酷だと感じる自分もいて……いろいろモヤモヤと考えさせ>>続きを読む
冒頭のキャスト紹介が洒落てる。
本編もバカバカしい&しみじみとした良い話だが、もっとブラックな方向か、グッとくる兄弟人情モノかに振り切っても良かったかも。少しどっちつかず。
派手な暴力や極端な感情の発露などはなく、非常に抑制の効いた渋い逸品。人物それぞれの境遇もほとんど説明はないが、彼らの纏う雰囲気、立ち振る舞いでどんな人生を歩んできたか自ずと想像できる。
面白い展開。みんな可愛らしい。クリス・クラインの爽やか筋肉バカ感がツボ。
「クスリをやった時は工場はゴメンだと思う。でも、戻っていく…」
「借金取りが待ってるからさ…」
このやるせなさ…。
憎まれ口を叩きながらも気の合う同僚三人組の末路…なんとも厳しい。身につまされる。
上手いなぁと思いつつ、実はドリューがかなり甘やかされているだけのような気もするのでもう少し試練的なモノがあってもいいかな、と。
ガビガビでガチャガチャした(言い方…)画と音の中、時折挟み込まれるカチッとしたメインパートが美しく息を呑む。形容し難い不思議な情緒が喚起される。