Fumiさんの映画レビュー・感想・評価

Fumi

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季節のはざまで デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

もうプロットが完璧で、ずっと幸せでした。
重くもなければ、空疎でもない。

ホテルのテーマの映画愛。

さまざまな交錯は、人のおかしく愛しい営みを。


特にこの作品は空気感に、どの年代にも私の好むこ
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

さまざまなテーマのクロスオーバーが、詩的に示唆されている素晴らしさは、年代に添いながらということもあり当然のように表現されていますが、

ただ抱かれれば、繋がればいいのではなくて

自分のなかの波が交
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ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)

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大きな作品

距離を持って見られたからか

もっとよくわかったし


やっぱり対している視線が、

あるいは、思想か


好ましいのだと思います。



素晴らしかった。






素晴らしかったで
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オスカー・ピーターソン/オスカー・ピーターソン:ジャズ界の革命児(2020年製作の映画)

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私は、本当に

オスカーの音楽が大好きなんだな、と思いました。



数日、仕事中ふいにsoft sandsの冒頭があたまのなかを流れ続ける日がなぜか続き、天啓のように上映を知って観に行きました。
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

あぁ、自分もいつか、死ぬんだな

と、映画を観ている途中で思いましたた。

旧友ふたりが並ぶ映像にはさすがに胸を衝くものがあり

エリセがどんな愛を持って、時代や世界や人間や生活を見つめているか

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Here(2023年製作の映画)

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ときどき、本当はただそこに共に在る、理由など探しようもなく、ただそれだけでいいのだ、ということにとても救われる気持ちがする。

開かれた親密がそこに置かれる。

風にそよいで、すくすくと生い茂る植物の
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ミッシェル・ガン・エレファント “THEE MOVIE” -LAST HEAVEN 031011-(2009年製作の映画)

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これDVDで何度も見てる。

初めて劇場で見て、しかも久しぶりに見て、やっぱり最後はあぁこの人たちと、今日は劇場で別れるときが来てしまったと思った。

4人が一緒に音出したとき一瞬でグルーヴが出来あが
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枯れ葉(2023年製作の映画)

5.0




カウリスマキの映画、気づけば

いつも同じリズムで泣いたり笑ったりしてる気がします。音頭ですね。


リアリストでロマンチストで


どうしようもないまま進んじゃうの、良かったなぁ。

自分の心
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アル中女の肖像(1979年製作の映画)

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映像、構成が素晴らしく

見れて良かったー。


胸を衝かれるほどの飲酒


パンク


問い、記録、映像



若い頃、お酒を飲んで、夜通し話すしかも話題が恋愛なんかになってしまうと、ときどきすっぽ
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歌うつぐみがおりました(1970年製作の映画)

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一時間半の休符という単語にグッときてしまいました。

深いな。

自分を生きるしかないです。

四月(1962年製作の映画)

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子どもの頃、夜がくると

街の明かりが消えて


本当にすべてが暗闇につつまれて

真っ暗になったら


真っ暗闇のなかで、やっと

人は、本当に大切なたったひとつの

光を見つけることが出来るのだろ
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くるりのえいが(2023年製作の映画)

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ひとふで書きで紡ぎ出される岸田さんのリフ

手に入らなかったものを引き受け、覚悟を持ちながら燃えている魂

東京のリフ、どれだけ弾いたか。

涙でした。

ロス(2000年製作の映画)

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ただただ気づいたら見入っていました。

波の映像に胸を押し流された。

いくつもの多角的な

とても良かったです。

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

9/24 再見 立川シネマシティ・ワン

小さな公民館に町の人々が集まって、各々に椅子を持ち寄りスクリーンを見つめる素朴なあたたかい実りある時間も

夫がありながら、戦乱のなか失われた想いを馳せる背中
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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

エドワード・ヤンの映画を観た翌日がまたこの世界に存在してくれるなんて喜びです。

私にとってエドワード・ヤンの映画は御守りのようです。

互いを成熟した精神で思い遣り合い、信頼する、チチとミンの関係が
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

生きるってタフだし

人間の営みは、本当にすべて愛おしい



フランシス・ハの主人公ように、まだなににも確信が持てずなんとなくイケてない自分を持て余すラウラ、労働しか知らず厳しい世間を無骨に渡ってき
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皆さま、ごきげんよう(2015年製作の映画)

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ほんとにごきげんよう、な感じの作品でした。

観たなかいちばん好きだったかも知れません。

作品を批判するって大事よね苦笑

蝶採り(1992年製作の映画)

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深く考察しなきゃな映画なのでしょうが

例にもれず素晴らしい瞬間の溢れた

作品でした。

個人的にトロンボーンの紐付け肩かけが忘れられず、ぐっときました…そんなめちゃめちゃな吹き方してたらそら苦しく
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月の寵児たち(1985年製作の映画)

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奥さんしつこく待伏せするくらいなら、浮気すな、という切なさ、どうしようもなさ、ごった煮のあっけらかんmovie 良かったです。

ちひろさん(2023年製作の映画)

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もう少し若い頃に見たらもっと強く共鳴する部分もあったのだろうなと思う。

いまはただ見たことのある景色、その景色にまた貼りきれてないガーゼからはみ出た部分があることを少しだけ知らされるような感じ。
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

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良い映画って
雰囲気でわかっちゃうから不思議

埋まらないさみしさも
なにもかもが最高

逞しい肯定

ヨラテンゴ泣けちゃう

ただただいい、ということは
本当に泣けてしまう。

焚き火のシーンからず
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

小さい頃に触れていた、所謂海外から流入した児童文学、と分類されて出版されている作品はやはりいくつか触れてきていて、そのなかでやはり登場人物を取り巻く人たちも含め、最後にはそれぞれに居場所を与えるような>>続きを読む

イン・ザ・スープ(1992年製作の映画)

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こういう風にソフトにナンセンスを描かれるのはなんだかむずがゆいものがありました笑

でもすごくいいんだよな。

ハマるひとにはハマるんだろうなぁみたいなツボですね。



どこにもハマる気なんてない
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スウィート・シング(2020年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

25年ぶりの公開となる監督の新作、ということで、去年に公開されているインタビューを、どういう気持ちで、自分たちの子どもを被写体と据えて、映画を撮ろうと思ったのか、とても興味が沸いて興味深く読みました。>>続きを読む

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

どうしても、大切で大好きな人の、どうしても手離せない、手。

というのが、最後のシーンに付随して印象的だったのですが、それは、それぞれの対象に対してもそうでしょうし、結局、作品を通して語っていることが
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クラム(1994年製作の映画)

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古い音楽のなかに人間への愛を感じるという

言葉が、泣けるんですよね。


それで、最後に古い音楽に包まれて終わるのやっぱりちょっと悲しくて。

痛いのに

これは良いなぁって、なる

映像でした。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

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ふざけ倒したまま、ナンセンス、摩訶不思議

毒、風刺、ユーモア、

ハートウォーミングにまとめないでくださいってなる苦笑

でもウェスの真実はやっぱり

ビル・マーレイに言わせる

「最高じゃないか」
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

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これは苦しみの物語なんだろうか。

それでも誰かに出逢って人を愛することは得難いことだ。

人を愛することも

真実に触れることも

こんなに難しい

苦しくても苦しくても。

自分の足元の続いてる舞
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春原さんのうた(2021年製作の映画)

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映像の全部でもって、語りかけられるから

引き込まれるうちに

自分の周りの時間が消えて

自分の存在が消えていって

120分間のすべてで、

ここにある傷を

ここにある穴を

ここにあっていいよ
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偶然と想像(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

1話で三角関係を繰り広げた俳優さんみんな好きな人でびっくり嬉しかった。

中島歩さん、これから楽しみですね。

久しぶりにすごく映画を観て満足して、
説得力かな。

こんな風に街中でも、奇跡みたいな確
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話の話(1979年製作の映画)

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感想書いていなかったんだな、と思う。

好きなんですよね。

胸がいっぱいです。

好きなんですよね。

繋がるようで繋がらないイメージの断片が。

オオカミの子ども以外、出てくる人が
子どもも含めて
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月は上りぬ(1955年製作の映画)

5.0

爆発するかと思う程

良い映画でした

好きな人と一緒にいるのが

いちばん。

真面目に感想を

「月は昇りぬ」というタイトルで肝心なところで月は見えないところとか、ひとつひとつの間、切り取るシーン
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スモーク(1995年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

新文芸坐ってのがいいなぁって思います。
池袋の街はいつまで経っても、どれだけネオンを増やしても、うすぼんやり煤けているみたいで、まさにNYのなんでもあり、という雰囲気とも交差するよう、どことなく感じら
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マルメロの陽光(1992年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

最初の映像から、ずっと心地の良い時間が流れていく。

エリセは映像がなにを伝え得るのか
どう優しくあれるのか、よく知ってるような気がして泣いてしまう。

ソール・ライターが、想像力のない人間と仕事をす
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

5万クローネでものごとを動かすスケール感確かにかっこいいなぁ、ドラゴンタトゥーの女ってなるけれど

そんなべたべたした関係になっちゃ違うでしょ、という感じもするのだけど、そういう方法でしか繋がれない、
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