森信太郎at穏やかな生活さんの映画レビュー・感想・評価

森信太郎at穏やかな生活

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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

4.5

原作とは違う絶望。
原作は「ハナからどうすることもできない、希望が生まれる可能性すらない」という意味の絶望。初めから無い。
映画は「希望がおかしな方向に変容してしまった結果」の絶望。あったものが無くな
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

3.6

思ったより中立的で、その辺が議論がイマイチ盛り上がらなかった理由かもしれないですね。すっごいよくできた『報道特集』みたいな感じだけど、俺は何ならイースト爺さんの説教みたいな映画が観たかった。

ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)

3.7

なかなか良かったです。実はしっかりした論理があるんだけどあえて謎を残してる感じ、達者。観る人が観たら生涯の一本になるんじゃないかな。でもさ、こういう映画のヒロインは死ぬほどかわいくなきゃダメじゃないの>>続きを読む

エレファント・マン(1980年製作の映画)

3.9

アカデミー賞的な「苦難を超えて生きる意味!何てすばらしい人生!」もあるんだけど、それよりも見世物小屋とか演劇のシーンから感じる「でも、虚構にすがるしかないんだよ!」の方に強く共感。

女囚701号 さそり(1972年製作の映画)

4.2

想像してた倍くらいエロくてかっこよくてテンション高かった。そりゃタランティーノもパクりたくなるわ。キルビルに圧倒的に足りなかった美女とエロと背徳感が匂いまくり。好き!

トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)

4.5

人をどん底に叩き落とすのも人間、そこから引っ張り上げるのも人間。『トガニ』観て痛感したのはそういう感じ。

ホステル2(2007年製作の映画)

4.0

『1』もそうだったけど、展開も面白いし「人が苦しむ様を観て喜ぶ俺のような客」周辺、暴力についての批評にもなってるし最高。

ムカデ人間2(2011年製作の映画)

4.0

凄まじかった!よほどの好き者にしか薦められないけど、映画のためにここまで倫理を捨てられるプロ根性と、作り物の映像でここまで人を不快にさせるのはすげえなー。絶対に観ないほうがいいです!…って言っても観た>>続きを読む

ラブド・ワンズ(2009年製作の映画)

2.5

残虐映画だからって何でも過剰にすりゃいいわけじゃない。『こんな奴いねえよ』って思われたらいくら描写をエグくされても観てる側は痛くない。

ビジターQ(2000年製作の映画)

3.8

もしかしたら三池さんなりの『ピンク・フラミンゴ』なのかもしれないけど、出演者の数人が本当にやばい人であるそれに比べちゃうと狂気はあんまり…。でも、きれいな人がいっぱい脱いでてよかった!

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.5

『悪の教典』みたいな感じだと思ってたけどだいぶ違った。『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』になり切れなかった、案外繊細で寂しがりやの話。ともとれる。

無ケーカクの命中男/ノックトアップ(2007年製作の映画)

4.4

まさか映画見てて「お父さんお母さんありがとう」と思う日が来るとは。愛する妹にDVD送りつけたいけど、ガスマスクでマリファナ吸うシーンがあるんだよな…。

クラークス(1994年製作の映画)

4.0

5分くらいのコンビニコントが連続するような構成だけど登場人物がしっかり生きてるから「長編映画」になってた。未練のある元カノに会うために着替えたのがたけしみたいなセーター、っていうだけで信頼できますよね>>続きを読む

寝取られ男のラブ♂バカンス(2008年製作の映画)

4.0

ミラ・クニスが発狂するくらいかわいい。そんなミラとのキスシーンを嫉妬心じゃなくて「よくやった!」って応援できる。ギャグも全然すべってない。人によっては500日のサマーより好きだと思う。

あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)

4.1

あらすじ見るとお寒いリア充映画みたいだけど、細かい部分にセンスと優しさが爆発。ヒロインかわいいしギャグセンスあるし、さらっと本質に触れるし。普通のカップルでも絶対楽しめると思う。

クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(2014年製作の映画)

4.8

めっちゃ面白かったです。しんちゃん映画の王道を行きつつ(謎の組織うんぬん)、新しいことやってるようでやってないようでやってる。社会の空気もがっつり吸ってる。すごいじゃん!
笑いを交えて観客を飽きさせ
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モンスターズ・ユニバーシティ(2013年製作の映画)

3.3

思ってたよりは面白かったけど せっか努力と才能と役割についてエグれそうな展開だったのに、散らかってたなあ 惜しいなあ

悪魔とダニエル・ジョンストン(2005年製作の映画)

4.2

殆ど知られてないけどカルト的な人気をキープしてる(らしい)SSWの半生を追ったドキュメント。この人自体がめっちゃ面白くて、それを丁寧に描いてるから勿論面白い。深夜に落ち着いて観たい。

ミュンヘン(2005年製作の映画)

4.1

血湧き肉踊るスパイアクションから爽快感を引いて苦悩と後悔と現実を充填したような映画だからとても重い。吐きそう。無残な死に様と物語の救いの無さに、映画の誠実さを感じる。

死霊のえじき(1985年製作の映画)

2.7

ロメロゾンビ三作目。恐怖と笑いの国境をうろうろしてましたが、ゾンビの食事マナーが全体的に下品で良かったです。

ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

3.0

確かに良かったけど、大体想像してたことしか起きなかったな…。ヒース・レジャーが凄すぎて他が霞んでました。たぶん、男性より女性のほうが素直に楽しめるんじゃないかなー。

マドモアゼル(1966年製作の映画)

3.0

面白いけど、あんまり沁みなかった…。作品のせいじゃなくて自分の人生の薄さが原因だと思います。話は難しくないけど、重要事項がサラッと描かれるので色々見過ごした。本気で集中して観るか、町山さんの解説を予習>>続きを読む

ワンダーランド駅で(1998年製作の映画)

4.0

ストーリーはもちろんですけど主演のホープ・デイビスの顔が素晴らしいです。綺麗なだけじゃなくて本当に「イイ顔」なさる。端役までいいキャラしててかつ過剰じゃなく、趣味が良すぎて悔しいです。

ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

3.2

まあ、面白かったですけど、絶対舞台で観たほうが何倍も面白いんだろうなあ。ヘタしたら舞台中継のほうがいいかも。人間が喋る・歌うってことで感情を動かすときに生に勝てるわけがない。他に良いミュージカル映画は>>続きを読む

極道戦国志 不動(1996年製作の映画)

3.5

おもしろかったっす。あと一さじでギャグってところを寸前で止めてマジの雰囲気におさえてる感じ、バランス感覚がすごい。ヤクザの死に様はあんなにむごいのに、◯◯や◯◯には優しい感じも(死ぬけど)紳士的ですね>>続きを読む

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

4.3

おもしろいはおもしろいけど、最後は正論を押し付けすぎて引いてしまった。これだけ人物描写して物語もちゃんとしてるんだから、観客はその辺汲み取れるよ!信用してくれよ!って感じ。

ザ・レイド GOKUDO(2013年製作の映画)

4.6

めっちゃ面白かったです。まじ全部過剰!痛すぎ!強すぎ!血出過ぎ!っていう感じだけど、人対人以外のアクションにも釘付け、物語も面白いから150分飽きずっていうある種パーフェクト。人物相関がちょっと複雑だ>>続きを読む

きっと、星のせいじゃない。(2014年製作の映画)

4.5

すばらしかったっす。「難病者の泣ける恋愛映画」だと思ってスルーしたら損。泣かせたい邪心が全くない。作者が見つけたキラキラした感情や真理をただ観客とシェアしたい、その情熱に感動。グラサンの彼最高。

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

3.8

大体思った通りのことが起きるけど、それでも死ぬほどリアルで吐きそうでした。

キャビン・フィーバー(2002年製作の映画)

3.0

まあまあでした。期待してたもの(無残な死に様・疑心暗鬼・乳)は充分楽しめました。でもそれ以上のものはあんまり。イーライ・ロスは「極度の暴力の果てのよくわかんない詩情」を産める人なんだから、もっと頑張っ>>続きを読む

俺たちスーパー・ポリティシャン めざせ下院議員!(2012年製作の映画)

3.5

なかなかよかったです。アメリカのコメディっていうジャンルから一歩も出られないド直球でしたけど、「政治って本来そういうもんだろ?」っていう問いはものすごく普遍的。いい。

マーターズ(2007年製作の映画)

4.0

心身ともに、完膚なきまでに最低の状態になりたいときにオススメ。こんなに登場人物の誰も幸せになってない映画はなかなかないんじゃないですか。無理やりポジティブな教訓を引き出すなら「健康に長生きしよう!」っ>>続きを読む

キャノンボール(1980年製作の映画)

2.6

そんなに面白くなかったですね。テンション高えな、景気良かったんだろうなって感じで。今見ても異常なくらいのハイテンションだったら面白いのに、そこまで高くないし。お好きな方だけどうぞ。

サイダーハウス・ルール(1999年製作の映画)

3.3

原作も脚本もジョン・アーヴィング。原作未読だけど、ぜったい原作のほうが面白い。アーヴィングの小説をいい感じの音楽で「ほら、ここ泣くとこ!」って演出するのは絶対違う。そんなレッテルは要らない。戸惑いたい>>続きを読む

スノーピアサー(2013年製作の映画)

4.2

めっちゃ面白かった。ポン・ジュノが撮る必然性はよくわかんなかったけど、無茶な設定を走らせる技術すげえ。細かい伏線の張り方とか、セットデザインとか、新人では絶対できないような部分が秀逸。あと、総理のクソ>>続きを読む

サスペリア(1977年製作の映画)

3.2

40年前の映画だから、さすがに素直に怖がれないけど、美的感覚はぜんぜん古びてない。死に様も容赦なくていい。