sadieさんの映画レビュー・感想・評価

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わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

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田舎での生活の穏やかさ、人々との距離感の近さ、温かみのような良い面を感じる一方で、変わることのない日々の暮らしと終わることのない仕事、ある種の人々との関係性の希薄さといった負の側面も感じる。田舎での生>>続きを読む

孤独なふりした世界で(2018年製作の映画)

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性別、年齢、容姿も全く違う2人が何故生き残ることができたのだろうか。共に生活することで2人の共通項が少しずつ見えてくる。


ところで世界中から誰もいなくなった世界を想像すると、個人的には好きな本を好
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夢みるように眠りたい(1986年製作の映画)

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戦後復興期からそう時間が経っていない頃の庶民の生活史を覗き込みつつ、どこかアートフィルムを思わせるえも言えぬ世界に浸ることができる不思議な映画。

灼熱の魂(2010年製作の映画)

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生まれた国や民族、信仰する宗教の違いによってこれほどまでに苦しい人生を歩むことになるとは、あまりにもつらい。

悲観的な考えだが、もし自分がナワル(母)と同じ境遇に立たされたら同じような運命が待ち受け
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真珠のボタン(2015年製作の映画)

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自然を中心とした映像の美しさと、学術的かつ社会的な意味合いの深さを並列して感じられるスケールの大きなドキュメンタリー。

ただ自然を映すだけでなく、一方で人類の汚点に目を向けるだけでなく、絶妙なバラン
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ロブスター(2015年製作の映画)

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どう見たって笑えてしまうような舞台設定の中で、笑いを引き起こすように人々が会話をし、行動しているのだが、作品自体は大真面目に見てしまう。

いずれにしても、何か特定の思想を持ち、それを中心に生活を送る
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隣の影(2017年製作の映画)

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胸糞系ではあるが、しっかりと結末に向かって伏線を回収していく流れは嫌いじゃない。

隣人とは長い付き合いになるのでなるべく穏便にやっていこう。久しぶりに映画を見て人生の教訓を学ばせてもらったような気が
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あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

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不思議なことに、アトナが生きる世界はとてもカラフルである。着ている服も市場で売られている絹や野菜も色とりどりである。一方でアシュヴィンの世界は色が抜け、どこか無機質である。

両者の生活には圧倒的な貧
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逃げた女(2019年製作の映画)

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いつもの通りホン・サンス作品に登場する人々の人間関係は分かりづらい。

それぞれの人物が発する言葉が本心なのか、それとも相手を惑わすように何らかの意図を持ってして発してるのか判断がつかない。

その上
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セブン・デイズ・イン・ハバナ(2012年製作の映画)

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キューバの1週間を題材としたオムニバス映画。

各話に共通するテーマは恋愛、車、音楽、貧困等であるがストーリーに関連性はないと思われる。

それぞれの作品を世界的巨匠が監督しているが、それほど製作に要
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テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

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もしかしたらアダム・ドライバーのベストパフォーマンスじゃないかな?

街のあかり(2006年製作の映画)

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アマプラのアキさん祭りの作品群の中では、最もストーリー性に富んだ映画だと思う。

うだつの上がらない生活を送る青年が理由もなく逮捕され刑務所での生活を余儀なくされ、その後出所し生きていくといった流れは
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過去のない男(2002年製作の映画)

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たしかに過去の記憶も名前もない男の話だが、アキさんらしく舞台の時代設定も曖昧で、社会的なテーマもほぼ皆無。いろいろと謎に満ちた作品だと思う。

とはいえその謎に強く魅了されてしまうのも事実である。

浮き雲(1996年製作の映画)

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どこかこれまでのアキさん作品とは趣が違う。  

重ね重ね不運に見舞われる夫婦の話ではあるが、どこかコミカルな仕掛けが至る所に散りばめられている。そして前作までの作品に漂っていたオフビートな雰囲気は薄
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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

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汚らしい町並みや薄汚れたホテルを撮ることにかけてアキさんはジャームッシュと並んで特別な存在ですね。

今でこそオシャレな街のイメージがあるヘルシンキやロンドンも、ひと昔前までは長年の経済的な苦悩を経験
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愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

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紅茶のシーンは簡潔にして深みのあるシーンだなと思う。

フィンランド、エストニアはともにロシアと深い関係がある国々であり、エストニアに関しては60年代は当然ソ連の一部だった。

ヴァルトはちょっとした
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

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残虐なストーリーではあるけれど、ちょっとだけ彼女の背中を押したくなってしまう。

人の弱さと強さが正面から描かれているが、そのアンビバレントな感情の動きに揺さぶられるのも悪くはないなと思えるような作品
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真夜中の虹(1988年製作の映画)

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一見すると主人公・カスリネンのうだつの上がらないダルい話のように見えるが、実際は彼の目線を通してヘルシンキの町並みや人々の生活を映し出すことをひとつの主題としているのではないかと。

この映画、前半部
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

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昨今の映画は見ている者の感情を何らかの形で動かしたり、意味を考えさせたりするようなものが多すぎる。

それが娯楽といえばそうではあるが、実際生きているとある事象に面した時に、人は口を閉じ、ただの傍観者
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ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

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劇中のすべてのシーンや台詞に感情移入したり想いを馳せたりすることは難しいが、断片的な部分においてそのようなことができるのではないか、と思える作品。

運命じゃない人(2004年製作の映画)

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ヤクザの金を盗んだことでいろいろな事実が明るみになるってのが大まかなストーリー。

それがかなり凝ったシナリオでおもしろい。

ソフトコアなパルプ・フィクションって感じ。

裁判長!ここは懲役4年でどうすか(2010年製作の映画)

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点数高くないですけど、実際の裁判のツボをかなり抑えていて良い感じだと思いますよ。

裁判傍聴は法定で起きてることに対して不可侵でなければならないので、4人のスタンスは間違ってないですね。

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

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自然と動物は気をつけろってこと?

でももっと深い意味がありそう。

広大な自然を圧倒的なスケールで映しながらも、一方ではコマーシャライズされた味気ないメディアを皮肉りながら相互に何らかの意味を持たせ
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素晴らしき、きのこの世界(2019年製作の映画)

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だんだんとサイケデリックな世界観に連れ込まれてしまうドキュメンタリー。

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

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某清酒会社やその他有名企業がスポンサーとして映画内で企業名を公表しているけど、そんなことして大丈夫かってくらいに見ちゃいけないシーンがあったりする。

インターンシップ(2013年製作の映画)

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人生いろいろと悩んだ時にはこれを見るしかないよなと思えるような映画。

avec mon mari アベック モン マリ(1999年製作の映画)

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これほど予算がかからず、何も起きない映画も珍しい。
といった意味において、小津やロメール、ホン・サンスの類に属する作品だと思う。

ゾディアック(2006年製作の映画)

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内容はともあれ、映像が素晴らし過ぎる。
何カットあんねん。
映像のコラージュがぶっ飛んでる

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

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主演のポール・ウォルター・ハウザーの演技は本当にうまいと思う。

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